INFINITE RE:BUIL-AID   作:Blood Knight FUP

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新作書きたいけど書いたら絶対こっち進まなくなるけど書きたいって葛藤がすごいすごい。
ってことで遅れましたが何とか更新出来ました。

ではでは、本編どぞ!




Prologue Ⅴ

悲鳴を上げ二人は逃走し、キクシアはそれを追う形で現在森の中を走っていた。

 

「おーい! シアクフー! 高示ー!」

そう叫びながら走って奥へとドンドン進み続ける。

 

「ったく、本当に何処まで走ってったんだよ。」

俺は突然二人が走り出した理由をイマイチ把握出来ておらず、困惑しながらも二人を探し続けた。

のだが、そうしてる内に俺は所謂迷子ってのになってしまったようだ。

完全に道が分からなくなり、何処へ行けば良いのかも分からなくなってしまったのだ。

 

「……やべぇ、俺が迷子になっちまった?」

俺はそう言い辺りを見回してみるが、何処も同じような木々が並んでおり、完全に来た道が分からなくなってしまった。

 

「あれだけ啖呵切って迷子になりましたとか洒落にならねぇな……」

俺は頭を少し掻きながらそう言い、どうするか考え始めた次の瞬間……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そこの少年よ。』

「うおッ!? な、誰だ!?」

気配すら無かったのにも関わらず、背後から声を掛けられ反射的に振り替えって驚いた俺は背後にいた()()()()()()()()()()()()()()()()()()にそう聞いた。

 

「名乗るほどの者では無い……それより少年よ、早くここから離れよ。 ここは時期に我が戦により火の海と化す。」

「はっ? え、何を言ってるんだ? アンタは……」

俺は大男の言葉の意図が掴めず、困惑した。

 

「ここに別の所から侵入してきた不届き者が居てな? 其奴等に仕置きをしにやって来たのだ。」

「侵入してきた……まさか外界の!?」

「むむっ? その反応、奴等に関して何か知っておるのか?」

俺は大男の言う侵入してきた不届き者が何なのか心当たりがあった。

そう、シアクフが見た裂け目、落ちてた包帯、場所がここであること……俺は、確実に外界の人達の事だと理解した。

 

「少しばかりな? でもその前に聞きたいことがある。 本当は教えたくはねぇけど、返答によってはその人達について知ってることを話しても良いぜ?」

「……なんだ? 手短に頼む。」

「アンタは、その人達をどうする気だ? お仕置きとか言ってたが。」

俺は大男の同意の元、そう聞いた。

非常に勝手な条件だってのは分かってるが、もしもの事を考えると容易に外界の人達について教えるべきじゃないと判断した結果なのである。

今だから分かるが、現に大男は殺気を撒き散らしており、何かに対する殺意で溢れていた。

俺も地味にその圧力に負けそうになるが必死に堪えることくらいしか出来ず、出来れば交戦したくは無いと考えながら大男を見つめる。

 

「そんなもの決まっておろう? なぶって元の場所へと投げ返すのだ。」

「なぶるって事は、アンタはあくまでもその人達を傷付けるってことか……?」

「あぁ、その通りだ少年よ。 まぁ、出来ることなら徹底的に心身共に痛め付けてからそれぞれ極刑に処したいのだがな?」

「ッ!? ハハッ……マジかよ。 想像以上にやべぇやつに遭遇しちまったかもな。」

俺は大男の発言に思わず、乾いた笑みを浮かべてしまう。

俺の最悪の予想を遥かに上回る過激さに正直驚かざるを得なかったのだ。

なぶって追い返すより散々痛め付けて死刑だなんて俺でも予想しない程の過激思想だと理解して血の気が引いた気さえした。

 

「さて、我は教えたが、少年は教えてくれるのか? 教えてくれんのか?」

「……悪ぃな? アンタ余りにヤバすぎて教えられねぇわ。 俺もその人達に用があってさ。 でもソイツ等を痛め付けられるって知っちまったら流石に言うに言えねぇだろ?」

「成程……しかし、まだ何も知らぬからそう言えるのだ。 我とて奴等と友好的な意味で関わろうと言うのであれば……例え女子供であろうと容赦はしない。」

俺がそう言うと、大男は血塗れの巨大な太刀の様な何かを取り出し、俺に向けた。

 

「警告しよう。 少年よ……()()()と関わるのは止めよ。 アレ等はソナタ等人間の人生を狂わす病原菌に他ならぬ。」

「オリ……主?」

俺は大男の口から出たオリ主と言うワードに目を丸くした。

そう言えば、昔マスターがなんかそのオリ主って言うのについて話していた気がする。

そう言い、俺は昔の光景を思い出す。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

『一部の世界には、オリ主って呼ばれてる者達が存在してるんだ。』

チョークで黒板にオリ主なる者の定義が書きながら俺達にそう言う。

席には俺やシアクフ、アリス、高示等昔ながらのメンバーがいた。

 

『オリ主? なんですそれ?』

『オリ主って言うのはまぁ、オリジナルの主人公の略だな。』

『へぇ~オリジナル主人公かぁ。』

俺は特に関心も無く、心の内にあるモヤモヤを抱えつつもとりあえず聞いて知識を付けてるだけだった。

 

『オリジナル主人公と言うのには三つの種類がある。 一つは外の世界から異世界に転生する転生者。 もう一つは元々の数ある原典の内の一つの並行世界で生まれたイレギュラーな現地人……まぁ、この場合は現地オリ主なんて呼ばれることもある。』

『成程、じゃあ転生者って方はなんて呼ばれてるんですか?』

マスターがオリ主の解説をしてる時、シアクフはマスターそう問い掛けた。

 

『あぁ、それは転生オリ主って呼ばれてる。』

『転生オリ主……ですか?』

『あぁ、まぁ呼び方は現地オリ主と変わらんよ。 んで、次の話に行くんだが、三つ目が当然変異によるオリ主化だ。』

『『『『『『突然変異?』』』』』』

俺達はマスターの発言に声を揃えて首を傾げた。

 

『そ。 突然変異のオリ主化ってのは、原典に存在していた者が本来とは別の人格、思想、力を得て別の個体として認識されることで発生する現象だ。 少ないようで多い現象として天界では割と有名らしいぞ?』

『突然変異……つまり並行世界だからこそ成り得る現象ってことですか?』

俺は息を飲んでマスターにそう聞く。

 

『……そうだね、数ある世界全てが同じとは限らないだろうけど、大体そんな感じだ。』

マスターがその概ねその解釈で合っていると言ったのだった。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「あぁ、そう言えばマスターがそんな話してたっけか。」

俺は想い出に浸るようにそう言う。

オリ主ってのが別の世界から来た外界の人かイレギュラーか、突然変異かって話だったけど普通にこれだけ聞くと何を言ってるんだってなるんだよな……まぁそれを聞いた俺みたいなのだからこそある程度は理解できるんだけども。

 

「ほう? そのマスターとやらが既に教えていたか。 ならば話は早い! 少年よ、ソナタが言う外界の人達と言うのはオリ主と不愉快な仲間達なのだ。 ソナタが助けようとしているのは紛れもない裁かれるべき悪に他ならぬ! だからこそ、庇おうとすべきではない……ソナタのやろうとしてることは犯罪者を匿う……いや、殴り返された虐めっ子を庇うそれと同じなのだ!」

「えーっと、何が言いたいのかは余り分からないけどさ、悪いがアンタがそう言ったから素直にはいそーですかで引き下がるほど、俺は人間出来ちゃいないんだ。何の怨みを持ってるか知らないけど、俺達の世界から立ち去ってくれないか?」

俺は細々と外界の人達について悪い意味で語っていく大男の言葉を切り捨てるようにそう吐いた。

 

「……成程。 つまり、あくまで私の邪魔をすると?」

「そうだな。 アンタが俺達の世界で暴れたりその人達に手を出そうってならその解釈で合ってるぜ?」

「っ、何故だ? 何故ソナタは彼等の味方をするのだ?」

俺の返答に大男は疑念を抱き、俺にそう問い掛ける。

 

「いや、逆に会ったことも無い人間にどうやって嫌悪感なんて抱けってんだよ? それに、外界の人達が本当に悪いヤツ等なのかどうかなんてさ、自分で確かめなきゃ分からねぇだろ?」

「フッ……クククク、フハハハハハハハ……」

「な、何が可笑しいんだよ?」

俺は突然笑い始めた大男にそう聞く。

すると、大男は笑いながらこう答えた。

 

「クッハッハッハッハッハッ! 自分で確かめなきゃ分からぬ……か? 良いだろう! そこまで言うであれば、実際に会って確かめて来ると良い。 果たして、彼等と会ってまだその様な綺麗事をほざけるか……見物だ。」

「……」

そしてそう告げた後、大男はその場を後にようとし、そこでふと止まって此方に視線を移す。

 

「あーそれから、我以外にも彼等を始末しようと目論むモノはいる……精々対話中に味方と判断されて殺されん事だな。」

「そうかよ……御忠告痛み入るぜ?」

「あぁ、ソナタにはオリ主と会った感想をたーーーっぷりと聞きたいからなァ?」

そう言い、今度こそ大男はその場を後にした。

 

「……イチイチ嫌なヤツだな。 だが、もしあの男の話が本当なら……シアクフ達や外界の人達も危ない!」

俺はそう言い、森の奥へと続く道へと足を進めて行ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わって、シアクフと高示は森の奥へと逃げ続けていたが、ずっと走りっぱだったのか、既に疲労困憊で走れなくなっていた。

 

「はぁ……はぁ……さ、流石に此処まで来ればあの大男も追ってはこれない筈。」

高示はそう言い、走ってきた道を見る。

かなり奥まで来ており最早此処がどの場所だか、走った当人ですら分からなくなっていた。

 

「はぁ……はぁ……逃げ切れたみたいだけど、これ迷子になったんじゃ……?」

「……かなり、不味いね。」

「かなりどころじゃないわ! まだ昼間とは言え、最近は天候の荒れもあって、直ぐに暗くなっちゃうんだから危険よ! あーもう、私としたことが……ここら辺の事を理解してたのに!」

シアクフは焦りながらそう言い、辺りを見渡す。

 

「し、シアクフ?」

「何処かに雨とか凌げる場所は……ん? あれは……」

高示がシアクフの行動に戸惑い、その間にシアクフは一つの()()を見つけた。

そしてそのままシアクフは洞窟へと向かい、入っていった。

 

「シアクフ? 何処に行って……って、こんなところに洞窟が?」

「高示! あれって……」

そう言い、シアクフが洞窟の奥へと指を差す。

その場所には、何やら人が居た形跡が残っており、使い終えた救急箱や、持ち運び用の布団が置かれていた。

 

「これって、まさか本当に?」

「確実に居るわね。 そしてキクシアの言う通り怪我もしてるみたい。」

シアクフはそう言って徐々に冷静さを取り戻していき、洞窟の外へと出ようとする。

 

「ん? 待ってシアクフ、入口に誰かいる!」

「え? あ、本当だわ。 誰だろう?」

すると高示は入口に誰かが居るとシアクフに知らせ、呼び止めた。

そうして入口を警戒していると、足音が聞こえてきて、やがて一人の影が見えてきた。

見た感じでは青年ぐらいの身長で片手には剣の様なモノが握られており、その眼は紅く煌めいていた。

 

「「っ……!」」

二人はその青年から発せられる圧に怯えて、身が竦んでしまう。

 

「……うん? 子供が二人? 可笑しいな、()()()()の話じゃここら辺に居るって聞いたが、やはりさっきの気配は……」

そう言いその場を離れるかと思いきや、寧ろシアクフ達へと近付いて行った。

 

「君達、こんなところで何をしてるんだ?」

「「ッ!?」」

そして青年は目の前まで来てしゃがみ、シアクフ達に目線を合わせる。

 

「おっと、驚かせたな? 俺は……うーん、そうだな……()()()()とでも呼んでくれ。」

「え、あの……」

「あ、はい……」

青年……イッセーから圧は無くなったが、二人は言葉を詰まらせ何も言えずにいた。

 

「……うーん、怖がらせちまったかな? えっと、安心してくれ。 そして今から言う質問に答えてほしい。」

「……質問、ですか。」

「あぁ、何……そんな難しい質問じゃあない。 ただ、此処等で六人組の学生みたいな奴等を見なかったか? 一応白いボロボロの制服を身に纏ってたと思うんだが……」

「「白い制服?」」

二人は口を揃えてそう言い、首を傾げる。

そもそも学生と言えばこの世界で言うなら寧ろ自分達の方であり、服装も割と私服でやることが多いためここの住民のことではないと理解した。

そして二人が考えられた可能性として、外界の者達の事が頭に過った。

 

「……何か知ってるのか?」

「い、いいえ! 何も知りません!」

「僕も同じく、何も知りませんし見てません!」

イッセーが怪しそうにそう聞くが、二人は見てないと答えて首を横に振る。

 

「……嘘だな?」

「「ッ!?」」

「何か隠してるだろ? 余り嘘は吐かない方が良い。」

そう言い、イッセーは少し二人を睨み付けるように見つめる。

そしてその鋭い目付きから来る圧に押されて二人は真っ青になって震えた。

 

「あ……え、えっと……」

「………」

二人は涙目になるが頑なに喋ろうとしない。

 

「……はぁ~ダメか。 まぁ良い、怖がらせて悪かったな?」

「「……」」

そう言うと、睨むのを止めてその場を離れようとする。

二人は最早放心状態で固まってしまい、動けずにいた。

 

「そうだ。 一つ忠告だが、もしその六人組と会うことになっても関わるな、そして怪我も治そうだなんて以ての他だ。」

「っ!」

「な、何を言って……」

「誤魔化そうとしても無駄だ。 お前等が此処に入って救急箱見つめてた辺りから話は聞いてるからな? お前等が此処に居る目的も何となくだが把握はしていた。 まぁ、最初から明かすとあれだろうからってなんとか隠してたが、無意味だったみたいだな?」

イッセーはそう言い立ち聞きしていた事を明かし、二人はそれを聞いて目を見開く。

 

「んじゃ、人生棒に振りたくなきゃ止めとくことだな?」

そう言い、イッセーはその場を後にして行った。

 

「……」

「ど、どうする? もしあの人の言ってたことが本当なら、僕達危ないんじゃ……」

「高示……確かに危ないかもしれないわね。 でも、そう言うのを承知で私達はキクシアに着いてきたのよ? 今更引き下がるなんて真似はしないわ。」

高示は不安そうにシアクフにそう言うが、当の本人は引き下がらないと言い、そのまま外界の者達の捜索を続けると決めた。

 

「そ、そんな……だ、だってもしシアクフやキクシアに何か遭ったら、僕は……!」

「その時は、せめて貴方だけでも逃げて? そして出来ればマスターに今回の一件を伝えて欲しいの。」

「そ、そんな! 二人を置いていくなんて!」

「勘違いしないの! 逃げるだけじゃない、その行動にはちゃんと意味はあるわ。 それでも納得出来ないなら、せめて伝令係って捉えなさい。」

シアクフはそう言い、高示にその役割を任せようとする。

 

「で、伝令係?」

「そう。 それなら私達を置いて逃げるなんて考えにならないでしょ? 寧ろ大事なことを伝える重要な役割よ。」

「重要な……う、うん。 もしそうなったら、僕……頑張る!」

「それでこそよ! 高示。」

「うん!」

そう言い、二人は洞窟を出て森へと再度戻っていったのだった。

 




今回はここまで!

次回学園側の話を書くか普通に此方の続きを書くか……また悩みまくりそうだなぁ~
ほんでとりまプロローグはよ終わらせなアカンねんな。

ってことでね、ではまた。

神様アンチを諸事情で一度消したがしかし、とりあえず聞きたい。神様アンチあった方が良いと思う?

  • あっても良いと思う
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