アクセルワールド 悪意の使者   作:オメガリバイブ

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 どうもオメガリバイブです。

 アークゼロを見て、書きたいと思った作品なので、その辺はご了承ください。




第一話 アークとコスモス

 シルバークロウが加速世界に降り立つ5年程前、無制限中立フィールドで、二人のバーストリンカーによってある一人のバーストリンカーがポイントを全損近くまで追いやられていた。

 

「アーク!今日ここでお前の悪夢に終止符を打つ!」

 

 青い騎士がそう叫び、アークと呼ばれたバーストリンカーに剣を振るう。

 

 ジェットブラック・アーク。このバーストリンカーはこれまで、合計40人ものバーストリンカーを全損させており、黒い破壊神と呼ばれ恐れられていた。

 

 アークは振り下ろされた剣をガードすることもなくもろに喰らい、後ろに転がって行く。

 

「この結末も、私の予想どうりだ。──ブルー・ナイト、グリーン・グランデ、君達には私の悪夢を止めることは出来ない。フフ、フハハハハハハハ!!」

 

 アークは先ほどの一撃でHPが0になり、体から体を形成していたリボン状のデジタルコードが空に上がって行く。

 体が消滅する中、アークは不敵に笑い続ける。

 

 ブルー・ナイトとグリーン・グランデはアークの消滅を確認すると、そのまま近くの無制限中立フィールドから離脱するポータルに向かった。

 

 ふたりが去ると、アークが消滅した場所に何本かのリボン状のデジタルコードが戻ってきてある形を作る。

 それはアークが腰に巻いていたドライバーと謎のキーだった。

 

─────────────────────────

 

「──今日も変わりない一日になるのかな?」

 

 東京都千代田区のとあるカフェの一角で、高校1年の氷室司はホワイトコーヒーを飲んでいた。

 

 すると、バシイイイ!!という衝撃音と共に世界が暗転し、首もとのニューロリンカーに入っているプログラム《ブレイン・バースト》が開かれ、現実世界の1.8秒、向こうでは30分の加速世界に誘われる。

 

 どうやら司が以前興味を持ったバーストリンカー《シルバークロウ》の対戦の観戦として、ブレイン・バーストが起動したようだ。

 

 ステージは煉獄で、シルバー・クロウの相手は格上のレベル4のシアン・パイルだ。

 戦いはレベル差もあってシルバー・クロウが防戦一方になっていき、HPバーがゴリゴリと削られていく。

 

(これは、シアン・パイルの圧勝だな)

 

 司は後ろを振り向き、観戦から抜けようとする。その時、他の観戦していたバーストリンカー達が驚きの声を上げた。

 驚きの声を聞いた司は、フィールドを見た。フィールドの地面ではなく、空に羽を広げるシルバー・クロウが居た。

 

(──まさか!《飛行アビリティ》を持っているなんて)

 

 シルバークロウは空から急降下して、シアン・パイルを地面に叩きつけて大きく土煙を上げた。シアン・パイルのHPバーのゲージ量がシルバークロウのHPバーのゲージ量より少なくなり形勢逆転した。

 

 そしてもう一つ驚くべき事態が起きた。土煙の中からシルバークロウが誰かをお姫様だっこして、空に上がる。

 シルバークロウがお姫様だっこしているのは、なんと忽然と姿を消していた黒の王《ブラック・ロータス》だった。

 そしてブラック・ロータスは高らかに声を上げて……。

 

「聞け!!六王のレギオンに連なるバーストリンカー達よ!!我が名はブラック・ロータス!!僭王の支配に抗う者だ!!」

 

 ブラック・ロータスの声はフィールドに響き渡る。

 

「我と、我がレギオン《ネガ・ネビュラス》、今こそ雌伏の網より出でて偽りの平穏を破らん!!剣を取れ!!炎を掲げよ!!戦いの時──来たれり!!」

 

 ブラック・ロータスの宣言がフィールドを木霊する。

 

「───ブラック・ロータス、シルバー・クロウ、シアン・パイル、いいものを見せてもらったよ。特にシルバー・クロウ、君の今回の行動はしっかりと学習(ラーニング)させてもらったよ」

 

 そして観戦が切れる。

 

─────────────────────────

 

 現実世界に帰ってきた司は、残っているホワイトコーヒーを全部飲む。するとそこにメールが届き、司はメールを開く。

 

『──港区第一エリアで、お話ししませんか?

 

                ~白の王~』

 

 司は『了解』と返信し、コーヒーのお代を払い、外にあるマウンテンバイクで、千代田区から港区に移動する。

 

 港区に移動するとすぐにバシイイイ!!と衝撃音が走り、世界が暗転する。

 

 今度は司が戦う方になり、自分のアバター名表記される。相手の方も表記され、名は《ホワイト・コスモス》となっていてる。

 

 司は現れた三角のカーソルに従って歩き、5分後、奥の方から人影が見えてきた。

 華奢な体を純白のサマードレスに包んだ、長い金髪の少女。戦闘(・・)体勢ではない彼女がやって来た。

 

「今日はその格好できたんだ」

 

「ええ。あの格好でもいいのだけれども、たまにはこの格好で出てみたいのよ。それで今日呼んだ理由なんだけど、加速世界初の飛行型アバターの出現と、あの子のレギオン復活の話は聞いたかしら?」

 

「ああ。実際にこの目で見たからな」

 

「そうなの……」

 

 コスモスは少ししょんぼりする。

 

「なんか……ごめん」

 

「まぁいいわ、このしょんぼりした気持ちは後で貴方で晴らすとして、そろそろ私達は本格的に研究会を動かすつもりなのだけど。あなたはどうする?」

 

「そうか、なら私も研究会の為に動きますよ。研究会の活動は私の復活の為にも非常に重要になってくるからな」

 

「うれしいわ。じゃあさっそく愛の共同作業に入りましょうか、《ジェットブラック・アーク》」

 

 司、もといジェットブラック・アークは、ホワイト・コスモスとは加速世界と現実世界で恋人で、この二人が加速世界を大きく揺るがす。

 

 

 




 次回から復活編に入って行きます。
 
 それでは次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ ♪
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