アークが全損してから4日後の日曜日の午後8時28分。
加速世界ではアークである司は昨日届いた一件のメールに目を見ていた。
差出人は白雪姫だった。
『日曜日の午後8時半にグローバルネットに接続して、《アンリミデット・バースト》と唱えてください』
このメールを見た司はずっと考えていた。
《アンリミデット・バースト》と言う言葉を何処かで聞いたことがあるが、どこで聞いたかが思い出せない。
ネットで調べても《アンリミデット・バースト》という言葉が何処にも出てこない。
司は《アンリミデット・バースト》とは何か、この時間まで考えていた。
そして時計の針が8時半を指した瞬間、司はとりあえずあの言葉を唱えることにした。
「───アンリミデット・バースト」
その瞬間、目に見えてる光景が暗転した。
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司が《アンリミデット・バースト》を唱える3秒前
加速世界の無制限中立フィールド内に再現された、令和島にある《東京グランキャッスル》というテーマパーク内にある建物の屋上、そこにホワイト・コスモスが立っていた。
「そろそろね…」
そう言うと手に持っていた《アークワンプログライズキー》を空にかざす。
するとキーが赤く光り、コスモスの手から離れエネルギーを纏い始める。
エネルギーは徐々に形を作り、見覚えのあるベルトに変わる。
《アークライズ!》
ベルトから黒い流体金属が流れ、徐々に人の形を形成していく。そして流体金属が弾け飛ぶ。
《オール・ゼロ!》
ここに、ジェットブラック・アークが復活した。
「気分はいかがかしら?」
「とてもよい、感謝する。私のキーを回収してくれて」
「どういたしまして。それで貴方の望んできた事が出来るの?」
「ああ、一か八かの賭けをしたかいがあった。これで私の思っていた事の証明と進化が出来た」
するとアークはキーを取り出し、キーを起動させる。
《アークワン!》
キーは自動的に展開され、アークはそれをベルトに差し込む。するとベルトの形が変わる。
「……変身」
《シンギュライズ!》
顔、胸、腕、手の装甲が粒子状になり…。
《破滅!破壊!絶望!滅亡せよ!》
白き装甲となって再配置される。
《Conclusion one…》
アークが姿を変え終わると、負の心意のエネルギーが溢れでて、辺りの建物を破壊していく。
「これ程の力とは……!」
コスモスは驚いた。ただ単に負の心意のエネルギーが出ただけなのに、周囲の建物が破壊されたのだから。
「あらゆるパラメーターの上昇を確認。想像以上だ」
「これで貴方の計画は終盤に入ったのね」
「ああ。後は楽園のキーと地獄のキーさえ手に入れば、私は誰にも負けない」
自分の進化を喜ぶアーク。しかし彼は一つ今とても重要な事を忘れていた。
「そういえばアーク。貴方ポイント全損ぎりぎりじゃあなかったのかしたら?」
「そういえばそうだな。ではこの力の実験がてらポイントを稼ぎに行くか。ではまた会おう、コスモス」
そう言うとアークは姿を消した。
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この日、加速世界の歴史に残る実験が起きた。
無制限フィールドに入っていたバーストリンカー50人が加速世界での一時間内で倒されたのである。それも一箇所に集まってたのではなく、バラバラの場所でだ。
そして倒された者は皆こう言ったのだ。
「何が起きたかわからない。最後に見たのは白い影と赤い閃光だった」
そして犯人は見つかる事はなかった。