アクセルワールド 悪意の使者   作:オメガリバイブ

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第六話 ソノ悪意は進化する

 アークが全損してから4日後の日曜日の午後8時28分。

 加速世界ではアークである司は昨日届いた一件のメールに目を見ていた。

 差出人は白雪姫だった。

 

『日曜日の午後8時半にグローバルネットに接続して、《アンリミデット・バースト》と唱えてください』

 

 このメールを見た司はずっと考えていた。

 《アンリミデット・バースト》と言う言葉を何処かで聞いたことがあるが、どこで聞いたかが思い出せない。

 ネットで調べても《アンリミデット・バースト》という言葉が何処にも出てこない。

 司は《アンリミデット・バースト》とは何か、この時間まで考えていた。

 

 そして時計の針が8時半を指した瞬間、司はとりあえずあの言葉を唱えることにした。

 

「───アンリミデット・バースト」

 

 その瞬間、目に見えてる光景が暗転した。

 

─────────────────────────

 

 司が《アンリミデット・バースト》を唱える3秒前

 加速世界の無制限中立フィールド内に再現された、令和島にある《東京グランキャッスル》というテーマパーク内にある建物の屋上、そこにホワイト・コスモスが立っていた。

 

「そろそろね…」

 

 そう言うと手に持っていた《アークワンプログライズキー》を空にかざす。

 するとキーが赤く光り、コスモスの手から離れエネルギーを纏い始める。

 

 エネルギーは徐々に形を作り、見覚えのあるベルトに変わる。

 

《アークライズ!》

 

 ベルトから黒い流体金属が流れ、徐々に人の形を形成していく。そして流体金属が弾け飛ぶ。

 

《オール・ゼロ!》 

 

 ここに、ジェットブラック・アークが復活した。

 

 

「気分はいかがかしら?」

 

「とてもよい、感謝する。私のキーを回収してくれて」

 

「どういたしまして。それで貴方の望んできた事が出来るの?」

 

「ああ、一か八かの賭けをしたかいがあった。これで私の思っていた事の証明と進化が出来た」

 

 するとアークはキーを取り出し、キーを起動させる。

 

《アークワン!》

 

 キーは自動的に展開され、アークはそれをベルトに差し込む。するとベルトの形が変わる。

 

「……変身」

 

《シンギュライズ!》

 

 顔、胸、腕、手の装甲が粒子状になり…。

 

《破滅!破壊!絶望!滅亡せよ!》

 

 白き装甲となって再配置される。

 

《Conclusion one…》

 

 アークが姿を変え終わると、負の心意のエネルギーが溢れでて、辺りの建物を破壊していく。

 

「これ程の力とは……!」

 

 コスモスは驚いた。ただ単に負の心意のエネルギーが出ただけなのに、周囲の建物が破壊されたのだから。

 

「あらゆるパラメーターの上昇を確認。想像以上だ」

 

「これで貴方の計画は終盤に入ったのね」

 

「ああ。後は楽園のキーと地獄のキーさえ手に入れば、私は誰にも負けない」

 

 自分の進化を喜ぶアーク。しかし彼は一つ今とても重要な事を忘れていた。

 

「そういえばアーク。貴方ポイント全損ぎりぎりじゃあなかったのかしたら?」

 

「そういえばそうだな。ではこの力の実験がてらポイントを稼ぎに行くか。ではまた会おう、コスモス」

 

 そう言うとアークは姿を消した。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

 この日、加速世界の歴史に残る実験が起きた。

 

 

 無制限フィールドに入っていたバーストリンカー50人が加速世界での一時間内で倒されたのである。それも一箇所に集まってたのではなく、バラバラの場所でだ。

 

 そして倒された者は皆こう言ったのだ。

 

 

「何が起きたかわからない。最後に見たのは白い影と赤い閃光だった」

 

 

 そして犯人は見つかる事はなかった。

 

 

 

 

 

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