ある日の昼間……
1人の青年がショッピングモールの中を歩いていた。
「えーっと……今日の買い物は……うん忘れ物は無いな」
《そうだな……それにしても武昭も、この世界に慣れて来たな》
彼は1人しか居ないが
彼の名前は
そして彼は、その体の中に本来居た世界において
「それは、そうだろ、この世界に来て10年になるんだから」
《そうだったな……》
「さてと、そろそろ「離して下さい!」ん?何か騒ぎがあったみたいだな」
武昭が声のした方に行くと2人の女子高生が数人の男達にナンパされていた。
「見たからには無視出来ないよなぁ……はいはい、お兄さん達、嫌がってるからやめた方が良いですよ?」
「あぁ?ガキが俺達に意見するって言うのか?」
「それとも、この嬢ちゃん達の知り合いか何かか?」
「意見て言う程でもないですし知り合いでも無いですけど、嫌がってるのを分からない人達が、ちょっとね」
「うるせぇガキだな……じゃあその口黙らせてやるよ!」
「ふぅ……先に手を出したのはそっちですからねっ!」
男の1人が殴り掛かって来たが武昭は、それを避けるとその場でバク宙をして男の顎に蹴りを加えて気絶させた。
「なっ!?そいつは元ボクシング部だったんだぞ!」
「そうなんですか?まぁボクシングを昔やってたとしても鍛えてなきゃ意味は無いですけどね……
さぁ……まだやりますか?」
「くっ!テメェら!!帰るぞ!!(なんだ、あのガキの迫力は!?)」
男達は気絶した男を担ぐと、慌ててその場から離れた。
「うん、これで大丈夫だな、それじゃ「ちょっと待って!」ん?」
武昭が離れようとした時に茶色の髪をハーフアップにした女子高生が声を掛けた。
「えっと……何か用でも?」
「ううん、何で私達を助けてくれたのか気になったから、声をかけたの」
「そんな事ですか、俺はただあんな奴らが気に食わなかったからですよ」
「え?たった、それだけで?他には無いの?……あなたもアイツらと同じ事をするから助けたのかと思ったんだけど……」
もう1人のパールホワイトのショートの女子高生が話しかけて来た。
「俺が?そんな事したらアイツらよりもゲスい考えじゃないですか、まぁ2人は可愛いから、そう思うのも分からないでも無いですけど……」
(ねぇ、美樹……彼って普通に私達の事を褒めてるみたいだけど……)
(うん……そう言ってるって気付いてないみたいだね……圭)
武昭の言葉を聞いた2人はひそひそ話をしていたが頬が軽く赤かった。
「それに……俺って2人よりも
「「ん?年下?」」
武昭の言葉を聞いていた2人はある単語が気になった。
「えぇ、2人の制服を見て気付いたんですけど巡ヶ丘の生徒ですよね?」
「そうだよ私は2年生の
「私は圭のクラスメイトで
「先輩達でしたか俺は
互いに自己紹介をした時に武昭が自分達よりも年下だった事に驚いていた。
その後、武昭は圭と美紀【2人から名前で呼ぶ様に言われた】と一緒にモール内を歩いていた。
「それにしても武昭君て体大きいね」
「えぇ、こんな図体だから年上に見られがちなんですよ」
「うん……それは私も分かる……」
「それにしても先輩達は何でこんな時間にここにいたんです?普通なら授業だと思うんですけど……」
「あぁ、それは今日は短縮授業だったの、それでここに来たの」
「ちょうど買いたい物もあったから……武昭君は?」
「そう言う事ですか 俺も買い物に来たんですよ、それで「キャンキャン」ん?」
鳴き声がしたので足元を見ると茶色い毛の子犬がじゃれていた。
「うーん、どうしたんだお前?飼い主さんはどこだ?」
「あっ、この子って……ちょっと、やっぱりそうだ」
武昭が構っていると何かに気付いた圭が抱き上げて確認した。
「知ってるんですか?圭先輩」
「うん、私達がここに来た時にお婆さんが連れてたの」
「そうですか……じゃあ、その人の所に『イャァァァ!!』なんだ!今の声は!?」
「2人共!あそこ見て!!」
武昭が犬を抱きかかえると同時に叫び声がしたので周りを見ると吹き抜けから下の階を見た圭が何かを見つけた。
それは見た目からも普通とは違う異形の人間が普通の人間に襲い掛かる風景だった。
「ひっ!?な、何なの?アレは……」
「おいおい何処のB級ホラーだって言いたいけど……どうやら現実みたいですね」
武昭が周りを見ると異形の存在【ゾンビ】が囲んでいた。
「うーん、どうしようかなぁ……(ディス、何らかの術式反応は?)」
《我は何も感じていないぞ……という事は……》
(術式じゃなくて、細菌やウイルスって事だな……とりあえずは……)
武昭はディスと話しながら状況を確認していた。
「圭先輩、コイツお願いします」
「え?う、うん……けどどうするの?武昭君」
「まずはここから逃げようかなあって考えてるんですけど」
「どうやって!逃げるの!?こんな状況なんだよ!!」
武昭から子犬を預かった圭がどうするか聞いたので答えると、それを聞いた美紀が涙目で怒鳴りつけた。
「大丈夫ですよ、俺が2人を守ってみせます……所で先輩達は高い所とかは平気ですか?」
「え?私は平気だよ」 「私も問題無いです」
「そうですか、先に謝っておきますね!」
「ふぇっ!?」 「な、何を!?」
武昭は2人を脇に抱えると吹き抜けから落ちない様に設置されてる枠に足を掛けた。
「こう……するんですよ!!(肉体強化!!)」
「フワッ!?」 「うそっ!?」
武昭は、そのまま足に力を込めて上の階に飛び上がった。
「やっぱり下の方は避難する人達とゾンビ達が混み合ってるみたいですね」
「そうだね……それよりも……」
「武昭君が凄いのは分かったけど上に来てどうするの?」
「大丈夫ですよ、ちゃんと考えがありますから」
武昭は2人を抱えたまま最上階を目指した。
オリ主設定。
龍舎 武昭(たつびや たけあき)15歳の中学3年生。
身長188cm 体重78kg 見た目は細めだが脱ぐとそれなりに筋肉が付いているリアルな細マッチョ。
髪と瞳は黒い。
体の中にいるディスのお陰であらゆる魔法を使え、ゾンビに噛まれても感染はしない。
取り敢えずはこんな所です。
作中の中学はオリジナルです。