がっこうぐらし 龍を宿す中学生   作:北方守護

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第2話 イドウ

モールの最上階に来た武昭達は屋上に出ていた。

 

「うーん、やっぱり屋上まで来ると人もいないな」

 

「それも、そうだけど……ここからどうするの?」

美紀が武昭に尋ねた。

 

「とりあえずは、どうなってるか状況確認したかったんですよ……どうやら街のあちこちで騒ぎが起きてるみたいですね……ほら」

 

「あの煙って……まさか?……」

武昭に促されて様子を見た圭は色々な所から黒い煙が上がっているのが見えた。

 

「えぇ、アイツら……まぁゾンビで良いですね、ゾンビになった人達と逃げようとした人達とで事故が所々で起きてるみたいです……」

 

「なんで……なんで、こんな事に……私達、どうしたら……」

 

「美紀、大丈夫だよ……」

 

「えぇ、さっきも言いましたけど俺が2人を守ってみせますよ、この3人で唯一の男ですからね」

 

「「う、うん……ありがとう……武昭君……」」

 

「じゃあ、まずは……ここから()()()()()()()()()()

 

「そう言えば武昭君についてきて……ううん連れてこられて屋上まで来たけど、どうやってここから降りるの?」

 

「え?そんなの()()()()()()()()()

武昭が普通に親指で隣のビルの屋上を指したのを見た美紀は何かに気付いた。

 

「武昭君?……もしかして、ここから隣のビルに飛び移るんじゃ……無いよね?」

 

「はい、そうですけど……よく分かりましたねって、それ位しか無いか」

武昭は答えながら体をほぐしていた。

 

「いやいやいや!確かに近くにはあるけど、どうやって行くの!?」

 

「見た所、ロープみたいな物も無いですし、あったとしても向こうで止める人がいないですよ」

 

「いや、別に道具は使わないですし、2人は何もしなくて平気ですよ よいしょっと」

 

「何もしないでって?えっ!?

 

「武昭君!?何をするの!!」

圭と美紀は武昭の脇に抱えられて照れていた。

 

「よーし、お前はここにいろよ」 「キャン」

武昭が胸元を開くと子犬が飛び込んで来た。

 

「さーてと、そう言えば2人は絶叫マシンとかって好きですか?」

 

「私は、そうでも無いかな?」

 

「私も……そんなには……って何で、そんな事を……まさか?

美紀は武昭が屋上の端から下にあるビルの屋上を見ていた事に気付いた。

 

「先輩の考えてる通りですよー!」

 

「「キャーッ!!??」」 「キャーン!!」

武昭が屋上から飛び降りると2人と一匹が悲鳴を上げた。

 

(ディス!肉体強化!及び重力操作!!)

 

(あぁ、とっくにしている……だが……)

 

(そうだな……かなりの数のゾンビがいるな……)

武昭はディスと話しながら街中の様子を確認していた。

 

「ふっ!おっと、ここは屋上にもいたみたいだな!赤炎散火(せきえんさんか)!」

 

「え?炎……どうやって?……」

 

「話は後にしてください、とりあえずはゾンビ達がいない場所まで移動します!」

圭は武昭が火の弾を出してゾンビ達を燃やした事に驚いていたが、武昭はそのまま隣のビルの屋上から屋上を飛び移っていた。

 

「このまま街中にいてもゾンビ達のせいでゆっくり出来ないっすね」

 

「それも、そうだけど……武昭君は……大丈夫なの?」

 

「えぇ、これ位で疲れるほどヤワな体じゃないんで……とりあえずは2人を休ませるのに安全な場所に向かいます」

 

「うん分かったって……なんで圭は普通に話してるのかなぁ!?」

美紀は武昭に脇に抱えながら話してる圭に大声を上げた。

 

「ん?いやーこうしてるのにも慣れてきたみたいなんだー」

 

「俺が言うのも何ですけど……かなりいい性格してますね」

 

「そうかな……それにしても、何処に向かってるの?武昭君」

 

「向かってるのは俺の家ですよ……ホラ、あそこですよ」

武昭が視線を向けた方を見ると一軒の日本家屋が見えた。

 

「あそこが武昭君の家なの?」

 

「えぇ、詳しい話は到着してから話します……ねっ!」

武昭は自分の家の近くまで来ると、そのまま庭に着地した。

 

「さてと到着しましたけど……2人は大丈夫ですか?」

 

「私は何とか……けど美紀は……」

 

「すみません……少し休ませてください……」

 

「キャゥーン……」

 

「えぇ良いですよ部屋まで案内します」

圭は美紀に寄り添いながら武昭に案内されて家に入った。




オリジナル設定。

武昭の家は少し町外れにある日本家屋で庭がある。
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