【本編完結】魔法少女リリカルなのは~Eine noch von Buch der Dunkelheit Geschichte~ 作:鈴木颯手
「は、はは……。なんだよ、それ……」
僕はナハトヴァールの言葉が信じられなかった。僕は作られた存在?
【|Bis jetzt waren die Verwandten des Herrn auf Unterstützung ausgerichtet《これまでは主の血縁者がバックアップ対象となっていましたが》
|Diesmal beschloss der Herr, es künstlich zu erschaffen, weil er keine Verwandten hatte.《今回の主は血縁者が一人もいなかったため人工的に作成する事になりました》】
ナハトヴァールは僕の驚きを気にする事なく淡々と言い続ける。
【|Es wurde geschaffen, indem die Informationen von Nachtwal hauptsächlich über das Gen dieser Zeit aufgenommen wurden《今回の主の遺伝子を中心にナハトヴァールの情報を組み込んで作成しました》】
「つまり……僕は、姉ちゃんのクローンてことなのか?」
【
ふと、この空間が揺れる。それと何度も。どうやら外で何か起きているみたいだけど今の僕はそれどころじゃない。ナハトヴァールから与えられた情報があまりにも大きすぎた。
「……僕は、姉ちゃんの代替え品でしかなかったという訳か。もし、姉ちゃんが何もなく闇の書の主として覚醒していれば」
【
つまりどちらにしろ姉ちゃんとはもう二度と一緒には生きられないという事か。姉ちゃんが主になれば僕は用済みとして処分され僕が生き残る時は姉ちゃんが死んだ時という事だ。
これから先姉ちゃんたちと一緒に暮らせる事はない。姉ちゃんの笑顔も、悲しそうな顔も恥ずかしくしている顔も見ることができない。
僕は揺れる空間の中で膝から崩れ落ちてナハトヴァールに問う。
「……僕は、いつ処分されるんだ?」
先ほどの映像から姉ちゃんは闇の書の主として完全な覚醒を果たした。後は管制ユニットぁらナハトヴァールにと権限が移り世界を滅ぼすだけ。もう、僕は必要ない。
【……
|Wir gehen von der schlechtesten und aufgeschobenen Entsorgung aus《最悪を想定し処分は見送りとします》】
どうやら外では誰かが戦っているみたいだ。こんな化け物を相手に……。そう言えば高町さんたちがいたな。彼女達が戦っているのかな。
【
揺れが酷くなる。今までの中で一番激しい揺れだ。
「一体何が……?」
【
「え?」
それはつまり姉ちゃんはナハトヴァールの呪縛から逃れられという事か?なら、後は僕がここから出る事さえ出来ればまた姉ちゃんと一緒に暮らせる……!
『ホントウハネエチャンヲコワシタイクセニ』
ふと、何処からともなく声が聞こえてくる。その声は僕の声で言ってくる。
『ネエチャンヲコワシタインデショ?』
「そんな訳ない!」
『ホントウニ?ネエチャンガクルシンデイルノヲミテワラッテイタノニ?』
「笑ってない!僕は!姉ちゃんと!姉ちゃん、と……!」
『ミトメヨウヨスベテガラクニナルヨ?ソレニドウセナハトヴァールトヒトツニナルンダカラ』
「それってどういう……」
そこまで言った時ナハトヴァールが目の前までやって来る。
【
瞬間僕の胸に激痛が走る。そして同時に感じる違和感。これは……リンカーコア?何で、僕にはないはずなのに……。
【
瞬間、黒いヘビたちが僕に向かって口を開き襲いかかってきた。