【本編完結】魔法少女リリカルなのは~Eine noch von Buch der Dunkelheit Geschichte~   作:鈴木颯手

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こんな駄作を読んでいただきありがとうございました。


最終話「エピローグ」

「ナハトヴァール。回復するまでどのくらい掛かる?」

【|Es sind ungefähr drei Jahre bis zur vollständigen Genesung vergangen《完全回復まで大よそ三年です》】

「三年か。意外とかかるな」

 

とある無人世界に転移した優斗は地面に足を付けると同時に倒れ込む。優斗の体は既に限界が近かった。優斗は近くの日陰に這って向かうとナハトヴァールに聞いた。

想像以上の年月に優斗は乾いた笑みを浮かべる。流石に慣れれば別だろうが初戦闘であそこまでの立ち回りは体がもたなかった、と呟く。

 

「管理局からは逃げ切れただろうけどこれからどうするかな……」

 

先ほどまで優斗の中であらぶっていた破壊衝動は今では影も形もない。正確には体の奥底に引っ込んだだけだがそのおかげで優斗は理性的に思考が出来るようになった。

 

「まずは管理局に見つからないように拠点を作らないと。それには管理世界は避けたいな。それから……」

 

優斗は修復されている体を仰向けにして天を見ながら今後の予定を立てていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そっか……。優斗は」

「申し訳ございません。主」

 

管理局本局の医務室にて意識を取り戻したはやては管制ユニット、リインフォースから詳しい経緯を聞いた。

 

「まさかナハトヴァールがバックアップを用意しそれが主の弟君とは思いませんでした。今回の失態は私の責任です」

「そんな訳ない!リインフォースは精一杯やってくれた!」

 

落ち込むリインフォースをはやては慰める。

 

「……管理局は違法ロストロギア所持の罪から弟君を時空犯罪者として追うそうです。ですが本気を出したナハトヴァールを見つけられるとは思えません」

「そっか……」

 

自分の弟が犯罪者となった事にはやては悲しみを覚えた。それと同時に優斗の豹変した姿が未だに信じられず胸を痛みが襲った。

 

「優斗……。何であんな風に……」

「……」

 

はやての悲しみを載せた言葉にリインフォースは何も出来ない自分を呪った。主を傍で慰める事しか出来ない己の無力に怒りを覚えた。

しかしはやては突然ぴしゃりと自分の頬を叩くと決意の籠った表情をした。

 

「よし!ならば私は捕まえたる!」

「主?」

「ナハトヴァールから優斗を切り離して弟を救い出す!何年かかるか分からない。本当に捕まえられるかも分からん……。でも!必ず捕まえて罪を償わせて、もう一度、もう一度……」

 

決意を込めた目で宣言するはやてだったが最後の方は涙で視界が歪みあふれ出る泣き声を押し殺していた。そして同時に浮かぶはやて、優斗、守護騎士の面々と過ごした日常。半年にも満たない短い期間だったとは言えそれまでの人生の中で一番楽しかった日々であった。

はやては漏れ出る声を抑えながら心の中で決意する。必ず救うと。もう一度家族みんなで食卓を囲うと。あの日の日常をもう一度取り戻すと。

そこまで誓ったはやては限界を迎え声を上げて泣くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある一冊の本により家族を手に入れた少女と事実を知り己の欲望を解き放った少年。

二人は十年後、再開する。次元世界を守る者とそれに追われる破壊者として。

古代の遺物を背景に少女は家族を取り戻すため。少年は家族を壊すため。ぶつかり合う。その結果がどうなるのか、それはこの時点では誰もまだ知らない。

 

【魔法少女リリカルなのは~Eine noch von Buch der Dunkelheit Geschichte~】

~完~

 




今後は外伝として様々な話を作る予定です。
現状としては
・テレビ版A'sへの転移
・Strikers(十年後)の話
を予定としています。
え?ReflectionやDetonation?未視聴なんで作る予定はないです()
見たら作るかも知れないけど……。
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