【本編完結】魔法少女リリカルなのは~Eine noch von Buch der Dunkelheit Geschichte~ 作:鈴木颯手
第1話「転移」
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「漸くか。意外と長かったな」
無人世界に作った地下拠点にてナハトヴァールの声を聞き俺は呟いた。あの姉弟喧嘩から既に五年もの月日が経過した。8歳だった俺は13歳になり身長も伸び声変わりも迎えた。
だけど想定より時がかかったな。確か三年と言っていたけどまさか何も行動しないで三年とはな。流石にそんな事は出来ないから予定より時がかかった訳だが。
「そろそろ動くか」
俺は回復した後の行動を決めていた。リンカーコアの蒐集だ。この五年で俺はナハトヴァールから様々な情報を得た。ナハトヴァールは闇の書とは違い今まで渡り歩いた世界の魔法などを個人的に保存していた。俺が姉貴との姉弟喧嘩で使用した
「さてと、まずは誰からいただこうかな?」
管理局の魔導師とか?それとも気付かれにくいリンカーコアを保有している生物とか?管理外世界でリンカーコアを保有している人からいただくか?うーん、悩むなぁ。
「ナハトヴァール、長距離転移の準備」
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俺の足元に黒色のベルカ式の魔法陣が浮かび上がる。場所はとりあえず近くにある管理外世界に行くか。あそこはリンカーコアを保有している人がそれなりにいるからな。
そう考えながら今後の予定を立てていると魔法陣から火花が散る。更に視界が歪み経っていられない程の頭痛に襲われる。
「ぐっ!なんだこれ……!?」
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マジかよ。転移をやめようと声を張り上げようとした時には既に転移が開始されていた。くそ……。せめて管理世界、特に管理局の地上本部があるミッドチルダとかは止めてくれよ。そう思いながら俺は意識を失った。
次に目を覚ました時、コンクリートの感触があった。周りを見ればビルの裏路地と思われる場所だった。どうやら転移には成功したらしいがここは何処だ?見た感じ地球、それも日本に似ているな。
「ナハトヴァール、ここが何処か分かるか?」
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「そうか」
ナハトヴァールに言葉に俺は納得する。流石にこれだけでは判断できないよな。取り合えず大通りに出ようか。少なくとも車の走行音が聞こえてくるから人はいるようだしな。
そう思い大通りの様子を伺うがそこは海鳴市だった。何度も通った事があるから間違いないな。となると俺は帰郷したって事か?やめてほしいな。もしかしたら姉貴や高町なんかがいる可能性があるんだし。魔力反応を嗅ぎつけてやって来る可能性もある。ここは一刻も早くこの場を離れるのが吉か。
俺はナハトヴァールに服を生成させそれに着替える。少なくともこれで怪しまれるような格好ではなくなったか?流石に騎士甲冑のままという訳にもいかないからね。
ここから離れた後の行動はどうするかな?やっぱり情報を得るために本とかかな?図書館か?いや、もう遅いしその辺のコンビニにある雑誌でもいいだろうな。
そう思いながら転移場所からかなり離れた場所にあるコンビニに入る。そしてその横には新聞が置かれておりそれを見た俺は固まった。
「2004年の11月……!?」
嘘だろ!?確か俺が住んでいた時は2012年だったはずだぞ!?つまり8年前に来たって事か!?という事は姉貴は1歳で俺は産まれたばかりの頃……。
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「いや、何でもない」
驚きのあまり固まる俺をナハトヴァールが呼び掛けた。……今更両親の顔を知りたいなんて、な。俺にも
予想外の事に驚きつつ俺は情報収集を続けるのであった。