【本編完結】魔法少女リリカルなのは~Eine noch von Buch der Dunkelheit Geschichte~   作:鈴木颯手

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第2話「パラレルワールド」

【|Wenn Sie aufgrund der Informationen schließen, ist die Wahrscheinlichkeit einer Parallelwelt hoch《情報を基に推察するとパラレルワールドの可能性が高いです》】

「そうか……。ご苦労」

 

あれから三日かけて情報収集を行った結果今いるところはパラレルワールドだと判明した。

そう判断した理由は以下の通りだ。

その1:現在が2004年11月という事。

その2:姉貴、八神はやてが現時点で9歳であり守護騎士が存在しているという事。

 

他にも細かい点があるがそれは省く。上記の二つだけでも十分だからね。

姉貴はこの世界でも闇の書の主に選ばれたようだが俺はいなかった。だからと言って両親や親戚がいる訳ではないようだ。つまりこの世界の闇の書、もしくはナハトヴァールはバックアップを用意していないという事になる。

守護騎士は蒐集を開始している様で遠目から見る限り朝から晩まで行っているようだ。流石に全員が出ているという事はなく最低でも二人は残っている。まだ余裕があるみたいだ。というより年が違うだけで日付はほぼ一緒みたいだ。つまり後一月も経たずに姉貴は闇の書の主になりナハトヴァールが出てくるという事か。……ん?待てよ。

 

「ナハトヴァール。この世界の闇の書から蒐集は出来るか?」

Wie möglich beurteilen(可能と判断します)

「よし、ならこちらのナハトヴァールを倒しその力を手に入れるぞ。ついでにあの(・・)魔法も試す」

Einverstanden(了解)

 

ふふ、タノシミダナァ。もう一回ネエチャンヲコワセルナンテ。

そんな事を考えているとナハトヴァールの声が聞こえてくる。

 

Warnung(警告).|Erkennen Sie die Reaktion magischer Kreaturen, die das Haus beobachten《家を監視する魔法生物の反応を探知》】

「ん?管理局か?いや、魔法生物なら違うか」

Es scheint ein vertrauter zu sein(使い魔と思われます)

 

一体誰だ?管理局なら見つけ次第捕縛しているだろうし……。闇の書を狙う第三者か?だが闇の書は主のみが使用できる。それにあんな壊れている物を欲しがるとは思えないし……。

 

「ナハトヴァール。こちらに気付ているか?」

Nein(いいえ).Ich habe das nicht bemerkt(こちらに気付いた様子はありません)

「……念のためだ。今後の監視は遠距離からの物に止めそれもサーチャーのみとする。俺たちは海鳴市を中心に守護騎士たちの援護をする」

Einverstanden(了解)

 

俺が指示した事により黒いサーチャーが五つ程作られ闇夜に紛れるように空中へと消えていったが映像はリアルタイムで送られてくる。

ここはパラレルワールド。守護騎士たちが管理局に掴まり完成しない可能性もある。そうならないように俺が誰だか分からないように援護を行うとしよう。

……まぁ、完成せず姉貴が捕まるようなら姉貴のリンカーコアをごっそり奪ったうえであの魔法の試運転に使えばいい。別にこの世界の八神はやては俺の姉貴、八神はやてとは別人なんだしな。死んだところでどうでもいい。

 

 

 

 

 

 

 

「……?」

「どうしましたか?主はやて」

「いや、なんか一瞬懐かしい雰囲気が……」

「誰かいましたか?」

「……いや、何でもない。気のせいやったみたいや」

 

闇の書の主、八神はやてはベランダから外を見ながらシグナムの言葉を否定する。遠い親戚(・・・・)しか親族がいないはやてに知り合いはほとんどいない。いてもシグナムたち守護騎士やあった事も無い親戚くらいしかない。

はやては自分に感じた懐かしい、それも心が温かくなる感触を気のせいと判断し就寝につくべくベランダを後にするのだった。

 

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