【本編完結】魔法少女リリカルなのは~Eine noch von Buch der Dunkelheit Geschichte~   作:鈴木颯手

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第7話「介入」

一日おきに管理世界や管理外世界にて蒐集しながら様子を伺っていると海鳴市上空に結界が貼られていた。どうやら守護騎士たちが捕縛されたようだ。

結界は複数の術者によって強化されている様で中にいる二人は抜け出せずにいるようだ。

と、シグナムが結界を破り中に入る。二人の援護が目的だろう。つまりこれが前に話してくれた奴か。俺は管理局に見つからないように観察する。結界内の様子は分からないが結界外からは局員たちが結界の維持に努めている。その様子を見る限り結界内には少数しかいないようだ。となると守護騎士たちと戦っているのは高町やフェイト、犬耳女性にユーノと言った所か?……いや、氷結魔法を使ってくる奴もいるかも知れない。本当に危険な時は手助けに入るか。

 

ふと、結界を見ているシャマルを見つける。どうやらシャマルも結界を破る事が出来ず策を考えているようだな。……時期的にも丁度いいし接触するか。

そう思い一歩踏み出した時だった。

 

「っ!」

「捜索指定ロストロギアの所持、使用の貴方を逮捕します」

 

シャマルにデバイスを突き付ける管理局員の姿がった。……あの氷結魔法を使ってきた奴か。やっぱり局員の中でも侮れない奴だな。俺は黒いコートを羽織り仮面を付けると魔力を纏わせ一気に跳躍する。

 

「抵抗しなければ弁護の機会があなたにはある。同意するなら武装の解除を……」

「それは困る」

 

俺は一気に局員の頭を狙い蹴りを放つ。予想外の攻撃の為か局員は無抵抗で蹴りを食らいフェンスに衝突した。更に俺はバインドを使用し局員を拘束する。

 

「貴方は……?」

「結界の破壊。上手くいっていないようだな湖の騎士」

「!?」

「その破壊。俺が引き受けてやってもいいぞ」

「……」

「まぁ、別に許可がなくてもやるがな」

 

そう言って俺は魔法陣を展開すると魔法の準備を開始する。使う魔法は防御や結界の破壊及び貫通に特化したこいつだ。

 

「喰らえ、貫け、破壊せよ。一つの槍となり万物全てを穿て。Yggdrasill(世界樹)

・sixth!ニダヴェリール!」

 

結界の丁度中心の上空より一本のビームが放たれる。防御をすればするほど力を増し貫通能力が上がる最悪の魔法。ニダヴェリールは結界を紙に突き刺したナイフの如く簡単に貫くとそのまま結界内の地面に激突し中で破壊を振りまいた。

 

「これは……、広域殲滅魔法!?何故貴方が……!」

「それを知る必要はない。が、お前らの敵ではないとだけ言っておこう」

「こんな事、貴方は……」

「おっと、これ以上ここに留まるわけにはいかない。そろそろあの局員を拘束するのも限界が近い。先程から抵抗してくる。後でそちらにお邪魔させてもらう。なあに。詳しくはその時に話すさ」

「ちょ、ちょっと!」

 

俺は転移を使用しその場を離れる。転移完了と同時にバインドは解かれてしまったがシャマルなら問題なく逃げ出せるだろう。俺もいくつかの世界を中継して逃げるとしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

八神優斗が転移し続くようにシャマルも転移したその場には拘束を逃れたクロノ・ハラオウンだけが残された。クロノは悔し気に表情を歪めるとなのは達の元へと向かっていった。

そして誰もいなくなったその場に仮面をつけた男が現れる。その男は優斗がシャマルを助けなければ代わりに助けるつもりだった。彼には使命がありその為には闇の書が完成して貰わなければいけなかった。

とは言えシャマルを助けた優斗もそうとは限らない。仮面の男は優斗に対して最大限の警戒心を抱くとその場を後にした。誰もいなくなったその場にはただ静寂が流れるのであった。

 

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