Fate/HAJIKE Order   作:MAGMA

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感想が増えていってウレシイ……ウレシイ……(キーボードを叩く音葉)


激闘!フランス3ガリア!そして愛を送るスーパーサービス

 前回のあらすじ。

 

マルタはお尻が弱かった。

 

「GO TO HEAVEN!!」

 

「ひぎぃ!!」

 

『死体蹴りは止めなさい!』

 

 一行はジークフリードに掛けられた呪いを解くべく、聖人ゲオルギウスを探してフランスを彷徨っていた。

 

「すまない。俺の為に」

 

『貴方は対ファブニールの切り札です。万全の状態になっていただかないと困るのは我々なのです』

 

「そういってもらえると少しは楽になれる。ところで……」

 

 ジークフリートの視線の先では、台車を引くアマデウスとマシュとジャンヌ、そしてその上でハンバーガーに挟まる立香とポテトの容器の中でポテトを貪るオルタとドリンクの容器に腰掛けるマリーの姿があった。

 

「彼女たちは」

 

『気にしないでください』

 

 その後ろを行く清姫とエリちゃんは、あるものに気が付いた。

 

「あら、このボタンは何かしら?」

 

「『押したらイヤン♡』と書いてありますが」

 

 台座になぜか設置されている謎のボタンである。

 

「まあ、押すなって言われたら押したくなるのが世の心理っと」

 

 エリちゃんがためらいなくボタンを押した。

 

「緊急脱出! 緊急脱出! 総員対ショック姿勢!」

 

 立香が叫ぶと、その場で巨大なバネに跳ね飛ばされて消えていった。あまりの光景に全員(オルタとマリー以外)の思考がフリーズする。

 

「安珍さまああああ!!!」

 

 全速力で走り始めた清姫。全員それを追って走る羽目になった。

 

「エリちゃんがボタン押すから!」

 

「私の所為なの!? 納得いかないわよ!」

 

 しばらくして、アマデウスのスタミナが尽きたため清姫より遅れて立香の落下する地点に向かった一行。

 

『立香ちゃんの反応はこの辺りだ。しかも近くにサーヴァント反応。敵対しているわけではなさそうだから、きっとゲオルギウスじゃないかな?』

 

『希望的観測は止めなさい、それで状況はどうかしら?』

 

「それがですね……」

 

 一行の目の前では、死んだ顔をした立香と幸せそうに抱きついている清姫が一緒の牢屋に入れられていた。牢屋には『愛の巣』と看板が付けられている。

 

『二人して捕まってるーーー!!?』

 

 事態は、清姫が到着する直前まで遡る。

 

「だから、空から来たんじゃ分かんねえって」

 

「ほんとだもーん……お空から来たんだもーん……」

 

 立香は飛ばされた街の憲兵に捕まっていた。空からハンバーガーが降ってきたら、そりゃあ警戒をするのは道理だ。

 

「何事ですか?」

 

 そこに鎧を着た男性が現れた。

 

「ゲオルギウスさん! この子が突然空から来たんです」

 

「空から? わかりました。私が話を聞いてみましょう」

 

 ゲオルギウスと呼ばれた男性が立香に目線を合わせて質問を始めた。

 

「初めまして、お嬢さん。貴女のお名前は?」

 

「わたしりっか」(精一杯の子供ムーブ)

 

「そうですか、りっかと言うのですね。あなたの好きな球団はどこですか?」

 

「中日」※『ドラゴン』ズ

 

「汝は竜! 罪ありき!」

 

「わーっ! 待って待って! オリックス! オリックスが贔屓なの!」

 

「ふむ、そうでしたか。それでは次に……好きなシャッフル同盟は誰ですか?」

 

「サイ・サイシー」※乗機の名前は『ドラゴン』ガンダム

 

「汝は竜! 罪ありき!」

 

「わーっ! 待って待って! ドモン! ドモン・カッシュがいいなー!」

 

「ふむ……では次に……好きな聖闘士は?」

 

「『ドラゴン』紫龍」

 

「汝は竜! 罪ありき!」

 

「わーっ! 待って待って! キグナス! キグナス氷河が好き!」

 

「ふむ……では次に……藤波辰巳の入場曲となり、自身が歌った楽曲は?」

 

「マッチョ・『ドラゴン』」

 

「汝は竜! 罪ありき!」

 

「今の明らかに誘導尋問じゃん! 無効だよ無効!」

 

「確かに……では、最後に……国民的RPGと言えば?」

 

「『ドラゴン』クエスト!」

 

「残念、ソード・ワールドです」

 

「そこはドラクエでええやろ、いいかげんにしろ」

 

「「どうも、ありがとうございましたー」」

 

 舞台袖にはける二人に、惜しみない拍手が送られた。

 

「安珍さまーー!!」

 

「ぶへっ!!?」

 

 直後捨て身タックルを立香にかました清姫。2人共勢いそのままに牢屋へシュウゥゥゥーーーッ! 超! エキサイティンッ!! と相成ったのである。

 

「という事がありまして……」

 

「迷惑をおかけしました。あの二人はカルデアのマスターとサーヴァントです。今現在フランスで起きている事態の解決のため、ゲオルギウスさんにも力を貸して頂きたいのですが」

 

「そういう事ならば、喜んで力をお貸ししましょう。まずはジークフリート殿の呪いを解かなければ」

 

「はい、私だけでは力及ばず……」

 

「おお、聖女ジャンヌ。貴女もいらっしゃいましたか。では、解呪を行います」

 

 さすがに厳粛とした儀式で解呪が行われたが、空気に耐えられずふざけようとした立香とオルタはマシュに怒られたというショックでワイバーンを乱獲した。竜玉が出た。オルタが食べた。なんか霊基再臨した。

 

「で、今度はあのファブニールと残ってるサーヴァントたちを相手にするのよね?」

 

「何か作戦はないでしょうか」

 

「私にいい考えがある、ちょっとダ・ヴィンチに素材も送ったし、そろそろ届くはずだ」

 

 そしてその策とやらにノリノリだったのは立香とマリーだけだったのは言うまでもない。

 

 そして一方、立香たちの接近を感じた黒ジャンヌ陣営は。

 

「緊急措置だったけど、この砦を王城に改造してジルの工房にして異界にさせる案は成功したみたいね」

 

「そしてその核を余にすることで、仮にお前や術師がやられても城は崩れない。考えたものだな」

 

「兵士を弄って異形に変えたほかにも、あの軍師が召喚した異形もいる。難攻不落の悪魔城と言ったところかしら」

 

「前門にはファヴニールも配置した。突破はまず無理」

 

 しかし念には念をと立香たちの様子を確認したのが、彼女の後悔の始まりだった。

 

「な、なによアレ!?」

 

 ジルの使い魔から送られてきた映像。それはまず彼女の脳では処理しきれない映像の暴力だった。

 

先ず、先頭がおかしい。異常に改造されたバイクだ。*1しかも3台。そしてその乗り手も可笑しい。

 

中央のバイクにはビキニアーマーに鉢巻で鎖付き鉄球を振り回す蛮族立香と、そのサイドカーで沈痛な表情で座るマシュ。立香の腹に手を回して引っ付く清姫。

 

その左側にはカウボーイみたいな衣装を着たゲオルギウス、後ろには剣を抜いたジークフリートが座っている。

 

そして右側にはなぜかメイド風の水着を着たオルタとその後ろで変な旗を振らされているジャンヌ。『狩瑠出亜最強』と最高に頭の悪い旗だ。

 

そしてそのバイクが引いているのは巨大な山車だ。山車の一車両目とでもいう部分ではアマデウスが楽団を出して音楽を奏でている。ここまではいい(よくない)。曲がおかしい。勇壮な音楽なのにやたら良いおっさんの声で語られる怪文章じみた語りはなんなのか。*2

 

そしてその後ろはガラスでできた滅茶苦茶デカいお立ち台の上でサンバの衣装に身を包み、プリンセス真拳でエネルギーが溜まった爆乳を揺らしながらサンバを踊るマリーと、やけっぱちになりながら同じ衣装で踊るエリザベート。しかもなぜかジュリ扇片手に。訳が分からない。

 

 こんなカオスな軍団が真正面から突っ込んできたときは、さすがの邪竜も理解が追い付かず、ぽかんとしてしまっている。人間並みの賢さが仇になった瞬間である。

 

因みにカルデアでこの光景を前に表情が死ななかったのはダ・ヴィンチ他慣れてしまった一部職員(素質アリ)とフォウ位である。

 

「手筈通りにイクゾオオオオオオオオオオオ!」

 

 立香の合図とともに、ゲオルギウス組が邪竜に突っ込んでいく。ようやく我に返ったファヴニールだが、もう遅い。

 

「行きますぞ! ジークフリード殿!」

 

「やってみせるさ!」

 

 大きく跳躍し、ファヴニールの頭上を取った二人。

 

「はいお前も竜!」

 

 非常に雑な竜判定を押し付け、竜特攻の概念がついた剣を頭蓋にぶっ刺す様は紛うことなく蛮族そのもの。

 

「邪悪なる竜は失墜し、世界は今落陽に至る。撃ち落とす。……今回は流石にお前にも同情しよう。『幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)』!」

 

 こうして、本来ならば一話丸々使うファヴニール討伐はものの数行で終わった。是非も無し。

 

「やっちゃって! マリー!」

 

「フゥー!」

 

 勢いのついたそのままにバイク隊が離脱、アマデウスもオルタのバイクについているサイドカーに飛び移った。

 

「本当に大丈夫なんでしょうね!?」

 

「大丈夫よ! なぜなら私のヴィヴ・ラ・フランスがこれ以上ない程高まっているから!」

 

 お立ち台が姿を変え、青森のねぶたで使われる山車灯篭のような屈強な男の彫像に変わった。勿論ガラス製。

 

「【プリンセス真拳超奥義 パリねぶた祭り1774】!!」

 

 しかし、ガラスの強度は凄まじく、そのまま城門をぶっ壊してしまった。

 

「さあ! いよいよクライマックスね! みんないくわよ!」

 

 いつの間にかねじり鉢巻きに、さらし、エグイ食い込みの褌、法被姿に変わったマリー。先陣を切るマリーの、エグイ食い込みの褌の所為で惜しみもなく晒すプリケツに続いて、一行は悪魔城へと突入していった。

 

因みに胸は超奥義を放った関係で元のサイズに戻っている。

 

「!!?」←ロリ爆乳だいすこ太陽騎士

 

~~~~CM~~~~

 

プリケツダァ…♡

 

どうしてイレギュラーは発生するんだろう?

 

~~~CM明け~~~

 

 

 一行は黒ジャンヌたちの前にたどり着いた。

 

『端折り過ぎでしょ!』

 

『仕方ないですよ所長……たどり着き方が意味不明なんですから』

 

 では、その辿り着き方をご覧いただこう。

 

立香の場合

「ペポゥ、ポアンポンポワワワン、ムッズサーズサーズサーズサーズサーズサーズサーバキッ! フォンシャンシャンシャンサイドポニーシンケンオウギ! デヤァホァイホァイホァイデヤァ!ホァイデヤァ!\ヴォー!/」←言わずもがな。巻き込まれるヴラド3世のそっくりさん

 

オルタの場合

「ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエ!」← マグロのように跳ねながら前進していく様は紛うことなき変態

 

 

マリーの場合

「ズサーズサーズサー」←前転で敵をなぎ倒す様は紛うことなき兵器

 

清姫の場合

「アンチンサマ…アンチンサマ……アンチンアンチンアンチンアンチン」←シキソシスト亜種

 

因みにジークとアマデウス、ゲオルギウスは殿のため城門前で待機。

 

「いつの間にウチのランサーを!?」

 

「いや、私が倒したのは別人だけど」

 

「影武者を用意しておいて正解でしたなぁ、ジャンヌ」

 

 そして遅れてマシュとジャンヌ、エリザベートが合流した。

 

「速すぎよあんたたち!」

 

「悪魔城と言ったらコレでしょ」

 

『どうやったら城壁の壁を生身で抜けるのよ!?』

 

「十分な速度の時に壁に接触するとそのまま壁伝いに上昇して、決まった場所にワープする」

 

『意味が解らないわよ!?』

 

 魔術や魔法よりも訳の分からない現象(バグ)なので、そういうものだと思っていただきたい。

 

「ジル! あんたは下がってなさい! 私とランサー、アサシンの3人で3ガリアを組むわ!」

 

「ならばこっちは」

 

「待ってください立香! ここは私ジャンヌと、エリザベート、オルタの3人で行きます」

 

「なんでエリちゃん?」

 

「私もあのアサシンに因縁があるのよ」

 

「じゃ任せた!」

 

 立香とマシュ、清姫とマリーは奥へジルを追って行った。

 

 時間は少し遡り、ジャンヌたちが立香たちと合流した頃、外ではジークフリードたちが踏ん張っていた。

 

「1体1体は大したことがないが、数が多い!」

 

「宝具もそう何度も打てん、こいつらはどこから湧いてくるんだ!?」

 

「ハイお前も竜! お前も竜! 1人飛ばしてお前も竜!」

 

「先生、ぼくも竜なのらー?」

 

「お前は犬」

 

 夥しい程のヒトデやゾンビの群れと奮戦していた。倒せば倒す程湧いて出てくるのではないかと思えるくらいだ。

 

だが、思いがけない援軍が現れた。

 

「フランスを守る正義の戦だ! 臆せずかかれー!」

 

「大砲撃てー! 我々の手でフランスを守るのだ!」

 

 なんとフランス兵が駆けつけ、ヒトデたちに攻撃を始めた。

 

「怯むな! 我々は聖女ジャンヌ・ダルクと駆けた精鋭ぞ! 今こそ彼女の愛したフランスを守るときだ!」

 

「オオーッ!」

 

 指揮を執るやたら顔色の悪い男性、彼の名もまたジル・ド・レイ。黒ジャンヌの方とは違い、理性的な光を持った目をしている。

 

「貴方のおかげで、我々は改めて彼女を信じることができました。ここに馳せ参じられたのも、貴方のおかげです」

 

 傍らに立つ男に、ジルが深く頭を下げる。

 

「サービスマン殿」

 

 サービスマンが行く。真なる愛を伝えるために。なぜならば彼は愛の伝道師、サービスマンなのだから。

 

「愛を忘れた魂に救済を……サービスッ!!」

 

 そのころ、3ガリアが始まったジャンヌたちは。

 

「死ね過去の私!」

 

「死ねおばさんになった私!」

 

「オバ↑さん↓ですって!? ふざけるんじゃないわよ私! お姉さんでしょう!?」

 

 アサシン、真名をカーミラという、エリザベート・バートリーの未来の姿とでも言うべきサーヴァントとエリちゃんは苛烈な自分同士の殺し合いを繰り広げ、

 

「やはり貴女は私ではなかった! 私とは別に生まれ落ちた存在! だからこそ貴女は!」

 

「黙りなさいよ! 知った口で! 人の心を知ってるみたいに!」

 

 なんかニュータイプじみた会話をしながら旗と旗で殴り合うジャンヌ同士。そして、

 

「えー、【子供が生まれる。全員からお祝い金$2,000もらう、子供を車に乗せる】。やれやれ5人目だ」

 

「次は余だな。【株価が暴騰! 株券を持っているなら銀行から$100,000もらう】。フハハ! 逆転したぞメイドよ!」

 

「ピキー」

 

「なっヒトデA! 貴様【仕返しマス】だと!? 余が1回休みなどとは……」

 

「ふはははは! ザマァないな王よ! 勝利の女神は私に、なっ貴様ゾンビB! 人をギャンブルマスに飛ばすとはお前人間か!?」

 

 オルタとヴラド3世はザコエネミーも交えて人生ゲームをしていた。

 

「なにやってんのよ!」

 

「ああー!!」

 

 勿論、黒ジャンヌに人生ゲームを燃やされた。

 

「真面目にやってんのよこっちは!? 人の気も知らないで遊んでばっかで!!」

 

「泣くなってオルタキャラ被り。ほら、練り歯磨き粉味のグミやるから」

 

「いらないわよ駄メイド!!」

 

 とうとう座り込み、顔を両手で覆って泣き始めてしまった黒ジャンヌ。

 

「お前が泣くのは別に構わんが、アレを見ろキャラ被り」

 

「な゛に゛よ゛!?」

 

「みろ、自分で用意した玩具で、しかも1位でゴール目前なのに全部焼かれたルーマニア王の姿を。原●夫みたいな画風になって真顔で延々と涙を流しているぞ。正直言って鬱陶しいから謝って来い」

 

「なんで私が」

 

「あやまってきなちゃいッッッッッ!!!!!」

 

 あまりの剣幕に噛んだことを咎める者はいなかった。

 

「……悪かったわよ」

 

 ものすごーく納得のいかない顔で謝った黒ジャンヌ。それに対しヴラド3世はゆっくりと両手を掲げ……。

 

「×」

 

「は?」

 

 頭上でバッテンを作った。そしてキレかかった黒ジャンヌの頭上から金ダライが降り、直撃した。

 

何かが引きちぎられる音が盛大に響いた。

 

「ッッッッッザッッッッけんじゃねえええええええ!!!」

 

 怒りの黒炎を無差別にまき散らし始める。

 

「フランスも何も関係ない! 私の目に映るもの全部嫌いだ! 全部燃えてしまええええええ!!!」

 

「ちょっ!? 味方にまで攻撃を!?」

 

 辺りに構わず黒炎をまき散らすため、カーミラとエリザベートにも被害が出た。

 

「待ちなさい! 貴女の相手は私です!」

 

「うるさい!! 何もかも壊れてしまえ!!」

 

「くっ!?」

 

 ジャンヌの守りもいつまでも持つものではない。

 

「あんたたちももういらない! 私の炎の糧になりなさい!」

 

「ぐああっ!」

 

「そんな!? うそでしょう!?」

 

 ヴラド3世とカーミラは、その魔力を黒ジャンヌに吸収され、黄金の粒子となって消えてしまった。

 

「燃えろ! 壊れろ! 何もかも灰になれ!!」

 

 黒ジャンヌの火力が上がり、正しく邪竜の如く荒れ狂う。

 

「あんたが原因でしょ! 何とかしなさいよ!」

 

「仕方がない、おいオルタ被り」

 

 オルタが黒ジャンヌにズカズカと歩み寄った。

 

「ネギやるから許せ」

 

「死ね!!!!!!!!!」

 

「ぎゃあ!!」

 

 プスプスと黒い煙を上げながら、真っ黒焦げになったオルタ。

 

「ネギ焼けたぞ」

 

「いらないわよ」

 

 コゲネギはエリザベートの気に召さなかったらしい。

 

「まとめて焼け死ねー!!」

 

 特大の炎の津波がオルタ、ジャンヌ、エリザベートへと襲い掛かった。と、その時!

 

「フローラルのそよ風!」

 

 一陣の風が炎をかき消した。まるでそよ風のように優しい風が、怒りに狂う炎を鎮めたのだ。

 

「何奴!?」

 

 オルタたちが風の方向に目を向けると、被っている布をまくり上げ、局部をさらけ出した男が立っていた。

 

「「「イヤアアアアアアアアア!!!」」」

 

 オルタ以外が叫び声をあげる。当然だ。

 

「怒りに任せた炎、愛無き攻撃は如何に強力であろうと我がサービスの前には無力……」

 

 何事もなかったかのように近づいてくる男、そう、みなさんお待ちかね、サービスマンである。

 

「あのときは愛に満たされた淑女の眩しさに役を譲ったが、ここが我が舞台。存分に味わえ、我がサービスをッ!」

 

 カッ! と目を開き、すべり込むように黒ジャンヌの目の前へサービスマンが踏み込んだ!

 

「サービス!!」

 

「ぎゃあああああああ!!!」

 

 振るわれた旗から迸る黒炎を、優雅に、流麗に、サービスマンはまるでマタドールのように避けていく。

 

「この動き……、桜の花弁!?」

 

 オルタをして驚愕する無駄のない動き。サービスマンは今度は尻を突き出す形で己の布をまくり上げる。

 

「サービスッ!!」

 

「いやああああああ!!!」

 

 もう先程の怒りもどこかへ飛んで行ってしまった黒ジャンヌ。只々目の前の公然猥褻罪に消えてもらいたくて必死だ。

 

「愛を忘れた哀れな魔女へ、純真な愛を説く。これ正しく聖戦」

 

 言っていることは至極感動できるものなのだが、やってることはただの露出狂である。

 

「そーれチラリズム、チラリズムですぞー!!」

 

「いやー!! いやあああああ!!!」

 

 涙目の女性の放つ炎を大げさな動きで回避しつつ、局部をチラつかせながら近づき、壁際に追い詰める変態の図。

 

「フィニッシャアアアアアアアアアアア!!!」

 

「ぎぃやああああああああああああああ!!!」

 

 壁ドンならぬ壁サービス。両足を黒ジャンヌの顔を逃げられないように挟み(※直接触れていません)、そのままブリッジをするように体を逸らし、局部を眼前に突き出した。

 

「もういやぁ……」

 

 膝から崩れ落ちた黒ジャンヌは、さめざめと泣きながら黄金の粒子になって消えていった。ポッキリと心が折れてしまったのだ。

 

黒ジャンヌこと、ジャンヌ・ダルク・オルタ、撃破。

 

「助かった、サービスマン。しかし礼は後だ。お前たち、立香達を追うぞ!」

 

「えっ、あっ、はい……」

 

「元気出しなさいよ……いくらなんでもアレはないわ……」

 

 同じくらいのショックを受けたジャンヌも消えかかったが、エリザベートの励ましで何とか持ちこたえた。

 

果たして立香たちは無事なのか? 待て次回!

*1
ヴェドゴニアのアレ

*2
英雄の証と共に垂れ流される怒涛の六尺コピペ。やったぜ。




マリー
「サンバの衣装の時はちゃんとシールで隠してたからずれちゃっても大丈夫よ! え? さらしと褌の時はもちろん素肌のままよ!」

アマデウス
突入時マリーのケツをガン見して前屈みになりながら走る奇行を披露。カルデア女性陣からの評判は底値を割った。

ゲオルギウス
お笑い芸人ではない。

ヴラド3世
王族は全員ハジケる呪いでもあるのだろうか?

カーミラ
まともだった方

ジャンヌ
被害者1。折角の活躍も全部サービスマンに持って行かれた。

ジャンヌオルタ
被害者2。霊基に刻まれるほどのトラウマを負い、メジェド様にガチビビりするようになる。本当ならば彼女がオルレアンの聖杯のはずだが…?

剣ジル
この瞬間しか出番がなかったある意味最大の被害者。

ロマン
マリーの姿は全部映像記録に残してるムッツリ

オルガマリー
術ジルと戦ってる立香のほうでいっぱいいっぱいなのでロマンの犯行に気付いてない

ダ・ヴィンチちゃん
バイクはサランラップと木の枝から作った。熊じゃないし博士でもないし鷹の爪団に所属もしていない。


次回、オルレアン編クライマックス。
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