前回のあらすじ
黒ジャンヌ、サービスマンの愛により戦意喪失。
「セクハラされただけだったじゃん! ジャンヌに謝んなさいよ!!」
「それは所謂コラテラルダメージと言うヤツだ」
一方、立香達はジル・ド・レェを追いかけ、とうとう追いつめたのだった。
「追い詰めましたよ! もう逃げ場はありません!」
『間違いないわ! 聖杯の反応よ! ジル・ド・レェが持っているわ!』
「ふぅ……、どうやら向こうでジャンヌも倒されてしまった様子。仕方がありません」
ジル・ド・レェが聖杯を取りだし、大量のシャドウサーヴァントを召喚した。あわせてジル・ド・レェ自身が持つ魔本からも気味の悪いヒトデたちが召喚される。
「しゃらくさい! 清姫!」
「どうぞご照覧あれ、転身火生三昧!」
青い炎の蛇に転じた清姫がほとんどを焼き尽くす。しかし庭に撒かれたハーブみたいにまだまだ生えてくる。
『キリがないわよ! このままじゃジリ貧になる! 早く聖杯の確保を!』
「させると思うのかァ!!!」
ギョロリと飛び出した目玉がさらに飛び出そうな狂気の表情で、大量の触手を召喚し、襲い掛からせた。
「【サイドポニー真拳奥義 イネ刈り剣法・一目惚れ】!」
それらは鋸状に変形した立香のサイドポニーによって切り伏せられた。
「この聖杯こそが我が聖処女ジャンヌ! 貴様ら匹夫め等に渡すものかぁ!!」
「どういう事です!? 今まで私たちが戦ってきた黒いジャンヌさんは!?」
「露出狂にその眼を穢され、心を砕かれたジャンヌはヤツめに狙われ続けた! 私はジャンヌを守るため! こうして聖杯の形を保っているのだ!」
事の始まりは立香たちがレイシフトしてくる頃、ジャンヌがサーヴァントを召喚した際に、カウンターとしてなのか分からないが何故か召喚されてしまったサービスマンによって、聖杯を核に生み出された邪ンヌはサービスの前に錯乱してしまい、聖杯にその姿が戻ってしまった。
以降、立香達が戦っているのは限りなく聖杯邪ンヌに性能が近いシャドウサーヴァントであり、急造故のつくりの甘さが露呈したのが前回のブチ切れ邪ンヌなのである。
「貴様らを葬り! 今度こそ完璧なジャンヌを生み出し! ジャンヌの意志を完遂させる! それが我が悲願! それこそがジャンヌの願い!」
「寝ぼけたこと言ってんじゃねー!!!」
「がばぁ!!」
立香が投げた巨大なゴーヤがジル・ド・レェの顔面を捉えた。
「どんな形であっても、生まれた命がどう生きるかは、その命自身が決めることだ! お前みたいな自分にラリッてる腐れ外道が決めることじゃない!」
「先輩……」
カルデアの職員を含めて、初めて見る立香の真面目な怒りに一同はしばし呆然としてしまった。マシュは、その生まれの特殊さもあって、瞳に涙を湛えていた。
「貴様に我が崇高な意志とジャンヌの憎しみは解らないからそう言えるのだ!」
「私にも生きる意志がある! 父さんと母さんのおかげでこの世に生まれたけど、生きるという目的は私の意志だ! 私の命の意味と価値は私がつけるものだ! お前みたいに、他人が付けるものでも他人に付けられるものじゃない!」
「ならば貴様の生きる意味とはなんだ!? 何が貴様をそこまで生きることに拘らせる!?」
ジル・ド・レェがさらにシャドウサーヴァントとヒトデを召喚する。
「そんなもの決まってる!」
立香がサイドポニーとゴーヤの三刀流で切り伏せながら、ジル・ド・レェに肉薄し、ついにその一撃が届いた!
「美男美女侍らせて豪遊三昧酒池肉林するためじゃーい!!!」
「がはぁ!!!」
『ロクでもねー欲望で生きてるーーーー!!!!!』
マシュの涙を返してほしい。
「我欲がない時点で生きてるとは言えないでしょ」
『もう少し崇高な理念とかはなかったの!?』
「昨日燃えるゴミで捨てたわ、んなもん」
立香が何かに気付いた。バッと言う勢いでマシュを見る。その眼はまるで絶対零度の如き冷たさで、例えるならばプライドも何もかもを捨てて這いつくばって5歳女児におパンツを見せてもらえるよう懇願している定年間近の中年男性に対する、心底軽蔑していると言った感じの眼だった。
※ちょっと前のCoCTRPGセッションでの筆者のPCの行動。APP15以上の幼女が出たとき、私の卓の参加者は老若男女問わずこういった行動を最低3人はする。
「先輩、最低です」
「うわ~ん! マリー! マシュに嫌われちゃったよ~!」
「おおよしよし、泣かないで立香」
「プリンセス真拳で爆乳になったおっぱい吸わせてくれる?」
「ギロチン台に送るぞ変態が」
今までにないドスの効き方だった。
「びえ~ん!! 清姫ちゃ~ん!!」
「ああ、安珍様。どうか泣き止んでくださいませ」
「じゃあ今日清姫のおっぱい枕で寝ていい?」
「素直に気持ち悪いです、安珍様」
立香は凹んだ。
~~~CM~~~
Q.ところで立香は令呪どうしてんのさ?
A.毎朝マッキーで2時間かけて書いてる。
~~CM明け~~
いよいよジル・ド・レェ最期の時が近づいていた。
「ぐぐぐぐぐ……、こんな凡俗な欲得に塗れた凡愚に敗れるなどと……。こうなれば我が宝具にて、この城ごと貴様らを押しつぶしてくれる!」
『不味いわ! 聖杯を使う気よ!』
オルガマリーの忠告が飛ぶも、ジル・ド・レェが宝具を発動した。
「
先程とは比べ物にならない速度と量のヒトデが立香たちに向かって押し寄せてきた。
「だったらこっちも本気! みんな、10秒だけ時間を頂戴! 久々に本気出す!」
「わかりました! 任せてください先輩」
「10時間でも稼いで見せます、安珍様」
「本気のキラキラを見せて頂戴!」
鉄砲水のように押し寄せる海魔を押し返す3騎のサーヴァント。その背を見ながら立香はサイドポニーに纏めている己のシュシュを外す。
真拳によっては、使用者に多大な負荷をかけるものがある。例えば『オナラ真拳』はその代表例だ。
オナラ真拳の全ての力を引き出した場合、強大な力の奔流が使用者の精神に作用し、暴走状態を引き起こす。正当後継者や伝承者であっても拘束具を要するほどに強力なのだ。
立香にとってサイドポニーに己の髪を括るシュシュは、正しく一種の封印であった。なぜならばサイドポニー真拳やポニーテール真拳、ツインテール真拳もその原点となるのは【髪の毛真拳】。五大毛真拳の頂点に君臨する王者の拳である。
立香は他の髪型系真拳使いとは一線を画する理由がある。
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立香は、ブリテンが崩壊した頃と時を同じくして、世界の裏側へと姿を消した幻の『毛の王国』の血脈であり、物質化した魂とも言える毛パワーの源『毛玉』の所持者なのだ。
「【
辺りの風景が突如、のどかな平原に変わる。大量にいた海魔も消え失せ、ジル・ド・レェの持つ聖杯や魔本からも魔力が消えている。
『立香!? あなたこれ固有結界じゃない!? どうしてあなたがこんな大魔術を行使できるのよ!?』
「【
【
すなわち、これより先は常人にとっては地獄よりも恐ろしい常識と脳味噌をぶっ壊される異空間なのだ。
「先輩のノリとは一体……」
マシュが清姫に目を向けた。
「かき混ぜろー!! かき混ぜろオオオオオ!!」
「清姫さん!?」
釣鐘の中に大量の中華めんを入れてかき混ぜる清姫の姿があった
「わーい!! 錦玉子だー♪」
そしてそれを満面の笑みで頭から被った。
「はい座布団3枚お待ち!!」
「ぎゃあ!!」
そんな清姫をマリーがマウンテンバイクで轢いた。手には岡持を持っている。
「今日はみんな大好き凱旋門記念日よ!」
マリーが岡持を開けると、みっちりとスペイン国旗が詰まっていた。
「ビバ鎌倉幕府!!」
「ごべっ!!」
清姫がマリーをジャンヌが持ってた旗で殴った。
「お前たちこれをみろー!!!」
立香の声が響く。視線の先には立香といつの間にかいたオルタがピラニア塗れの生簀の中で泳いでいた。
「さあ金魚すくいだ! 掬ってみろ!!」
「わーい金魚すくいだー!!!」
「「ぐばぁ!!!」」
清姫は躊躇なくRPG-7を発射して生簀ごと吹っ飛ばした。
「こっちをみなさーい!」
爆破されたオルタが声の方向を見る。
「輪投げよ! 遊んでいきなさい!」
両手と頭に棒を持ったマリーが磔にされていた。
「えい」
「ぎゃあああ!!」
オルタは容赦なく顔面に丸鋸の刃を投げた。グッサリ行った。
「軍曹殿! 軍曹殿!」
今度は立香が話しかけてきた。
「清姫スロットスタート!」
立香が清姫の角を前に倒すと、清姫の眼がスロットのようにぐるぐる回りだす。
「ストップ!」
立香が脳天にチョップを叩きこむとスロットが止まった。
《総辞職》ll《ビーム》
「耳から火生三昧!!」
「「ぎゃああああああ!!」」
清姫の耳からピンク色のごん太ビームが発射され、立香とオルタを焼いた。
「下からマチコ!」
「おぶっ!」
そして下から生えてきたマリーが立香の腹に突き刺さった。
「パンテノンパンテノン!! ニキニキニキニキニンニキニン!!」
オルタが逆立ちでダッシュし、正面からマリーの股の下に頭を突っ込んだ。
「ドーバー海峡連結!」
「そしてロンドン橋落下!」
「げぶっ!」
そのまま逆エビ固めが決められた。
「ボマィエ!」
「ぐばあっ!」
そのマリーの顔に清姫の膝が突き立った。
「総長殿! 総長殿!」
立香が清姫を呼んだ。
「たらすと!」
「たらすと!」
二人は何やら共鳴したらしい。
「たらすとカルッテ!」
「たらすとカルッテ!」
オルタとマリーが混ざった。
「「「「キュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロキュロ」」」」
高速でアルプス一万尺をしながら謎の言語を高速で呟きあう4人。
「「「「スギャッチャ条約」」」」
一瞬でNT組体操のポーズをとったが、余ったオルタは寝転がって煎餅をかじっていた。
「ゆず胡椒、チョコレート風味」
意味が解らない。
「ごふぉばっ!!」
あまりの事態に固まっているマシュが、ジル・ド・レェを見ると、既に瀕死になっていた。
「何と恐ろしい技……何もしていなくても霊基に尋常でないダメージが襲い掛かってくるとは……」
「当然。それはお前が私の魂に共鳴ができないからだ。私を拒絶すればするほど、お前の魂にはダメージが入る。それじゃあ、止めと行こう」
「く、くるなああああああああ!!!!」
ぶわり、と、歌舞伎の自来也のように広がるオレンジの髪が立香の意志で束ねられる。そしてそれは奔流のようにジル・ド・レェへと殺到した。
「【髪の毛真拳奥義 Pluto Restraint】」
「ぐぎゃらごばああああああ!!!」
全身の骨を凶悪な髪の毛の締め付けで折られ、霊基すらも圧潰させられたジル・ド・レェ。
「(勝てるわけがなかった……、純粋なまでの欲への熱量が違いすぎる……)」
風景が元に戻り、大の字に倒れたジル・ド・レェが消滅した。そして彼がいた所には、結晶体だけが残されていた。
「次会う時は、存分にハジケましょう」
フランス特異点、人理修復、完了。
『ってちょっと待ちなさーい!!!!! 藤丸立香! 貴女の固有結界はなんなのよ!? 魔力のまの字も観測できなかったんだけど!?』
「発動した時点で使用者がやられでもしない限りは全ての能力を剥奪されて、私の魂の波動を当てて、波長に合わせきれなかったら大ダメージになるだけの領域支配系奥義だよ」
『だからそれが意味不明だっていってんの!!!!!』
そのころ、外では。
「ヒトデたちが消えた……」
「マリーたちがやったみたいだ」
「む、もう竜はいないみたいですね」
徐々に勝利の悦びが伝播し、フランス兵たちが勝鬨を上げ始める。すると、悪魔城が元の砦に戻っていき、その防壁の上にオルタが立っていた。
「人理修復は終わっていない! 諸君らの気高い武勇伝は決して絶やしてはならない! フィニス・カルデアの意思は常に我々と共にある! ペンドラゴンの真理はここだ! 皆! バエルの元へ集え!」
そしてオルタが黄金の剣を天に掲げた。
「バエルだ!」
「アグニカ・カイエルの魂!」
「そうだ……人理修復の正義は我々にある!」
こうして、一つの世界にアグニカンスピリッツが浸透していったのだった。
藤丸立香
毛の王国の血脈にして毛玉を持つハジケリスト。髪の毛真拳を制限時間付きだが扱うことができる。普段は拘束具のシュシュでサイドポニー真拳を用いる。
立香父
ボーボボ達の父であるTSUYOSHIみたいに毛そのものの見た目になった士郎。つまるところSHIROU。オレンジ色。
立香母
どうやって立香を産んだのかは永遠の謎。
【
立香の身体が完成し、髪の毛真拳を完全に習得した時、最悪の【
速い話が約束のネバーランドに両津勘吉をブチ込むような、DCユニバースにMASK(ロキの仮面、緑のアイツ)をブチ込むような、最強のやりたい放題空間が完成する。
現在の立香の実力では、収容能力及び効果範囲は両国国技館くらい。
正直書いてて一番頭を使う(ネタ出し的な意味で)
ガンダム・バエル
バエルだ! アグニカ・カイエルの魂!