厄神様が通る道   作:転箸 笑

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厄神は更新が難しい


第7話

 

あら。

 

庭に怨霊が。普通こんな地上には居ないはずなのだけれど。もしかして、前に言ってた八咫烏と関係があるのかしら?

まぁいいか。仮にそうだとしても、此方から出向くのは無理だし。

 

ん?

 

目の前に、ぽつん、と小さな影ができた。それは見る見る内に大きくなっていく。

 

「何でお前が居るんだよ?」

私のが先に来てたもん。

 

いつかの魔法使いが、箒に跨ってやって来た。

 

「まぁいい。それよりパチュリーだ」

 

せっせこと行ってしまった。パチュリーって誰だろうか?

それに何の用で来たんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▽▽▽▽▽▽

 

 

 

 

 

 

 

 

聞いたところ、この館には図書室があるらしい。

行ってみると、壮観だった。壁が殆ど見えず、どこに目をやっても本がある。

紫の服を来た少女が変な機械と話していた。

 

「......聞こえるかしら?私の声」

『何だ?何処から聞こえてくるんだ?』

 

返ってきた声は魔法使いのものだった。もしかして前に河童が言っていた通信機械ってコレのことかしら?

少女が唇に指を当てた。今は話しかけてくれるな、と暗に言っている。

 

『おお? 人間とは珍しい』

 

今度は違う声。さっきの魔法使いより小さく聞こえるのは何でだろう。

 

「気を付けて。地底の妖怪は私達とは異なるから」

『何だ?見た感じは同じだけど......』

 

地底って言ったのかしら、今。

もしかしてあの魔法使いが地底に行った?でもいいのかな其は。

暫くしたら機械から声は聞こえなくなり、代わりに爆発音やらが聞こえるようになった。

 

ねぇ、あの子は地底に行ったの?

「確かに魔理沙は地底に行った」

それって大丈夫かしら?

「...あの本取って」

 

鎮座したまま私に指図する少女。まぁいいけど。

多分これの事かな。こんな館の中の図書館には似合わない、純日本風の本だ。かなり重い。

 

はい。

「うん」

 

ペラペラリと受け取った本を繰る少女。何かを探しているのか、机に置いていた眼鏡をかけた。

 

『ほんとだ、体に悪そうだな』

「地底には忌み嫌われた妖怪ばかり。心してかかりなさい」

 

機械の方は向かず、本を見ながら返事する少女。

ようやく探し物が見つかったのか、ページをめくる手が止まった。

 

『地底の妖怪は体に悪いって、地底そのものが体に悪そうだが』

「さっきの妖怪の事を調べたわ。さっきのは土蜘蛛。人間を病に冒す困った妖怪」

土蜘蛛!?

 

思わず大きな声を出してしまった。だが機械の向こうには届かなかったようで、魔法使いは特に反応しなかった。

少女は私に何かを言おうとしたが、その前に機械が喋った。

 

『もしかして人間? 人間が地底の調査に来たって言うの?』

『ああそうだ。きっとそうに違いない』

 

土蜘蛛なんて、地上からは完全に忘れられてしまった。

地底にはそんな者がいたのか。確か流れていった鬼達も大半は地底に住んだんだっけ。

 

ああ、地底なんて行くもんじゃないな。

 

ぽつりと言ったけど、今度は少女にも聞こえていないようだった。

 

「ねぇ、メモ取って」

私は字書くの苦手よ?

「違う。ソレ」

 

あ、置いてあるこれか。

 

 

 

 

 

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