(あべこべな)ドルフロ世界の配信者   作:ほろほろぼんぼん

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評価を2件も頂けて、私、大感激です!本当にありがとうございます!!

タイトルが読めないよ!って人は、鏡に映してみてくださいね★

今回はドルフロ世界のホノりんとも呼ばれたあの人形ちゃんが、満を持して登場です!配信回は次回から始まるので、お慈悲〜〜!(狩人狩り)

満を持すってちょっとエッチじゃない?えっ、そうでも無い……?そっかぁ


第4話 たいづ気とっやは彼、にべこべあ

労働条件の話を詳細まで詰め、そんなこんなで戸籍と住処を得た俺は、退院して早速だが新しい住居へと足を運んでいた。

 

元から若干の衰弱と過度な疲労のために入院させられていただけであり、怪我はなかったため直ぐに退院出来たのだ。

 

あ、その体と記憶の検査の過程で衝撃的な事実が分かったんだよね。

 

【速報】俺氏、日本語を話してなかった

 

これ知った時は本当にびっくりした。何故かどんな言語で話しかけても自然に脳が日本語に変換してるし、話す時はその逆らしい。

 

なんだそのチート。謎すぎるだろ。便利で有難いけど、なんというか俗物的すぎる……すごい助かってはいるんだけどさ。

 

アパートの位置はリナさんに渡されたスマホ的なタブレット端末の中に住所が登録されているらしく、ここから歩いて30分もすれば着くという。

今はマップを頼りに歩いているところだ。

 

アパート「ヒポグリフ」

それが彼女が持っているアパートの名前らしい。グリフィンにヒポグリフ。あっ、ふーん(略)

 

で、ここS09地域の中でもメインストリートというか、中心地に何故かアパートが立っているらしい。

中心地だけあって大きめのショッピングモールや、色々なお店、カフェやレストランの並んだ都会な風景が広がっている。

 

1度だけ行った外国の街並みを彷彿とさせる、レンガやコンクリート造りの街並みだ。

所々に噴水も見かけられる。

 

戸籍を用意できたり、中心地にアパートを持ってたり、頼み事の内容が戦術人形の慰安だったりと、リナさんはやっぱり【グリフィン】やそれに連なる組織、例えば【I.O.P】のお偉いさんなのだろうか。

 

グリフィン、正しくはG&K(グリフィン&クルーガー)社とは、我らが主人公も所属している民間軍事会社である。

 

幾つもある民間軍事会社の中でもかなりの大手。その規模といえば、人類の危機のひとつである鉄血工造の対処を軍から委託されていたり、街の治安維持や実質的な運営を託されているほどである。

 

また、I.O.Pはドルフロの目玉の一つでもある戦術人形達(女の子)の生産元で、グリフィンはI.O.Pと戦術人形に関する契約を結んだことでのし上がってきた企業と言っても過言ではない。

ここの重役だったとしても、かなりの力を持つことだろう。

 

ということで、ここまでの権力を振るえるとなると、リナさんの所属は軍かグリフィン、あるいはI.O.Pなどしか考えられない。

 

軍の戦術人形は、大手とはいえ所詮は民間軍事会社に過ぎないグリフィンのものとは規格も性能も大きく違う。

 

そして、ゲームに出てくるのは民間用の人形が殆どなのである。

リナさんに見せてもらった人形達の写真には見覚えのある民間用人形達も写っていたりしたので、彼女はおそらくグリフィンやI.O.Pの人間だと考えられるわけだな。

 

さて、これから住む街に慣れるためにも、店を幾つか冷やかしながら歩いていた訳だが、ひとつ思ったことがある。

 

それは

 

 

ハーレム野郎しかいねえな!!クソわよ!!〇ネっ!!!お排泄物ですわ〜〜〜!!!!

下品な種馬野郎なんて棒をレバー代わりにガチャガチャレバガチャされた挙句、故障してしまえばいいんですわよ〜〜ーー!!!(ゲーミングお嬢様)

 

 

まあ、そういうことである。男を全然見かけない上に見かけるのはハーレム野郎ばかりなのだ。それも、人形のではなく美人な人間のハーレムである。

 

意味がわからん。

俺がメロスだったら刺し殺してたわ。

 

というか、道行く女性・道行く女性がみんな美少女、美人ばかりなのだ。これもかなりの謎である。男は……そうでも無いのだが。

明言は避けるが、偏差値で言うならあっちの40がこっちの50みたいな……?まま、ええわ(思考放棄)

 

さて、ドルフロ世界は一夫多妻制だったか?

でもそれだったら、ヘリアントスさんが合コンの度に敗北者にならないはずだし……

 

困ったら、ベンチに座ってG〇〇gleで検索。

誰でも知ってるよね。

 

「ハーレム 許せない 」検索っとな。

は?またもや思考が停止した。この世界に来てから3度目か4度目の出来事であった。

 

何故なら、ハーレムに入れないことや、ハーレムに入っている女性を妬む内容の記事や如何だったでしょうかまとめばかりがヒットしたのだ。

 

根本的に、思い違いをしている?

「 何故 ハーレム 作る」

検索ワードを変えて調べてみる。

 

すると生物学的な記事やwikiがヒットしてきた。

ふむふむ、なるほど、ほほーん。

 

ざっくりまとめると、この世界の【ヒト】はホモ・サピエンスでは無いらしい。

ホモ・サピエンスは生存競争に負けて消えていった存在なのか、wikiに載ってすら居なかった。

 

では、今生きている人類は何なのか。

彼らと、私ことホモ・サピエンスでは大きく違う点が1つある。

 

 

 

 

 

それは、男女比だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的には、この人類種の男女比は1:4である。

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、俺の頭が悪くなった訳ではなく、本当にそういう生き物らしい。

 

男女比が1:4であり、昔からハーレムを構築して暮らしてきた生き物らしいのだ。

妊娠期間があるメスは多数必要だが、種をまくオスは1匹いれば群れが形成できるという進化を経てきたらしい。

 

女性は何人も必要とはいえ、より厳しく選ばれる立場にあるために美人や美少女が多く残ったのだろう。

 

その代わり、オスの遺伝子は発現しにくくなっているらしく、オスの生まれる確率も、近親婚により遺伝子性の障害を起こす確率も低いのだとか。それによって美男も少ないとかなんとなか。

 

はえ^〜

 

せいめいの しんぴって すげー!!!

 

 

つまり、時折見かけるハーレム野郎が自然なのか。

 

ん?じゃあ俺はなんでこちらの【人間】とは違うのに病院の検査とかで引っかからなかったんだ……そんなこと、一言も言われなかったよな……?

 

戸籍はないのに、体だけはこっちの人間と同じとか有り得るのか?

元の世界の体のままこちらへトリップしてきてしまったという方が、些か現実的だろう。

 

これについては色々調べる必要がありそうだ。

加えて、法律とか、考え方の変化についても。

 

ここまで違う生き物で、男女比も違うことを念頭に置くと、9とかケイオンさんの発言の意味も分かってくる。

 

恐らく、女から男へのセクハラの方が普通なのだろう。同様に、メンズ・ファーストみたいな考え方も浸透しているんだろうな。

 

よし、ちょっとスッキリした。

出そうで出なかったくしゃみが出た時に近い快感を感じ、思わず笑みを浮かべてしまう。

 

その時、「すみません。お隣、失礼しますね。」

と、シロップにはちみつを掛けたようなと言えばいいのか。

可愛らしく甘い声の後、隣に1人の女の子、いや、人形が座ってきた。

その胸は豊満であった。

 

こちらをニコニコとした顔で見つめてくるこの人形は、【M1911】

 

主人公のことを運命の人やダーリンと言ってはばからず、何故か初対面でも再会を喜び、積極的なアプローチをかけてくる子である。

 

この子を最初にドロップで仲間にした指揮官も多いのではないだろうか?

パズドラで言うとホノりんみたいなポジションの子である。

 

先端の方が丸まった金髪のショートカットに青い目、アメリカの国旗を模したネクタイを巻いたセーラー服にかなりのナイスバディを詰め込んだアメリカンJKのような見た目をしている。

 

そんな彼女は自然な流れ(?)で俺の隣へと座ってきたのだった。

 

「初めまして、ダーリン!私はm1911って言います!」

 

めっちゃグイグイくるじゃん……というか、そんなにこっちに身を寄せられると、腕に豊かな山がですね。気にしてなさそうだなこれ。

やばいぞこれは、鎮まりたまへ!鎮まりたまへ!

 

「初めまして。俺は祠堂透悟です。」

 

「へー。ダーリンは透悟さんってお名前なんですか。カッコイイお名前ですね!

あの、中心地とはいえ、男性が1人で居たら危ないですよ?」

 

やたらと積極的だと思ったら心配してくれてたのか……疑って申し訳ないな。

 

「ああ〜、実はつい最近こちらへ越してきたばかりでして、恥ずかしながら頼れそうな人が居ないんですよ。」

 

そう言うと、彼女は

「そうなんですか。……そっ、それなら、私が案内しましょうか!?これも運命ですよ、運命的な出会いです!私もこの街に配属されて長いのでこの街には詳しいですし、道に迷ったりはしないと思います!」

と食いついてきた。

 

ふむ。彼女は心配してくるだけあって優しい人形なんだろうし、ゲームで考えても素直な子だ。

これもおそらく善意から来てるから、頼んでみてもいいかな。

俺も、人形達と仲良くしたいし。

それに、彼女の印象的なセリフである「運命の出会い」が生で聴けて少し感動したこともある。

 

「ありがとうございます。せっかくですし、お頼みしても大丈夫でしょうか?」

 

「えっ、いいの……?あ、も、もちろん任せてください!それと、敬語じゃなくていいですよ?」

 

「そっかそっか、ありがとうね。」

 

「いえいえ、とんでもないです!えっと、何処に向かってるんでしょうか?」

 

「アパート【ヒポグリフ】ってところだね。知ってる?ここら辺みたいなんだけど……」

 

スマホに地図を表示しそのまま彼女に見せる。お互いの距離が近づき、肩が触れ合うような距離だ。

 

これくらいは役得の範囲だろう。m1911は顔を真っ赤にして虫の鳴くような声で

「し、知らにゃいで、す……だいちゃいの場所は、わ、分かるんですけ、ど……」と返してくれた。

 

楽しいな、これ。(人間のクズ)

 

今、口が彼女の耳元近くにあるわけだし、できるだけ囁く感じで

「ありがとうね。」

と声をかけると、ぴぇっ!と謎の声を上げて動かなくなってしまった。

 

何やらブツブツと呟いていたので、耳を近づけてみると……

「メンタルモデルに過大な負荷がかかったため、一時的にスリープモードに移行しタスクを処理します」

と機械的なことを言っている。

 

ごめん、ここまで効果覿面だとは思っていなかった。

なので、お詫びとして膝枕することにした(人間のクズ)。

 

10分ほど待つと、意識を取り戻したようで

「ん、あれ。私は……」

と声をあげた。

 

だからこそ、俺は素知らぬ顔で

「大丈夫?m1911。急に動かなくなったから、心配したんだよ?」

と続けていく。

 

「えっ、うん。大丈夫ですよ、ダーリン。ありがとうございます。

というか、この距離はいったい?なんかやたらと近くないですか?」

 

「膝枕だよ。」

「えっ」

「膝枕」

「ダーリンの、愛を、感じます……」

 

再起動した瞬間にまた過負荷によりスリープモードに入ってしまった。

 

一つだけ言わせてくれ、『僕は悪くない』と。

この後めちゃくちゃ足が痺れた。

 

そして食料を買うのにもめちゃくちゃ付き合ってもらった後、近くまで送ってもらった。

 

あ、連絡先も交換しました。とりとり。

 

 

 

 

そんなこんなでアパート【ヒポグリフ】に無事到着。

二階建てのアパートで、年季を感じるものの手入れがキチンとされており、清潔感のある外見だ。

これは内側にも期待できそうだな。

 

とりあえず、大家さんの部屋のチャイムを鳴らす。

1階の階段の最寄り、そこがリナさんの住んでいる部屋らしい。

 

「はーい、今行きます。」

 

ん?リナさんじゃないな、この声。まあいいか。

扉の先にいたのは、黒髪ショートカットの女の子。

パッと見、14・15くらいだろうか?

リナさんの面影があるが、クールな顔立ちをしている。

細く、華奢な手足。果たして、その胸は平坦であった。

 

「今日からこちらでお世話になります、祠堂透悟と申します。つまらない物ですが、どうぞ。」

 

「あ、え、あ、ど、どうも……これはご丁寧に、ありがとう、ございます……」

 

「リナさんの娘さんでしょうか?」

 

「あっ、はい。ここの大家の娘の、エリザ・ズロービナです。」

 

えええ!ドルフロ世界でエリザ?なんか意味深な名前してますねぇ!道理でねえ!!(支離滅裂)

まあロシアだと一般的な名前らしいしな、エリザ。そこそこには居るのだろう。実際、いま目の前にいるんだし。

 

「エリザちゃんか、よろしくね。」

 

「は、はい。よろしくお願いします。えっと、母さんは今出かけてますので、私がお部屋の方に案内させていただこうかと。」

 

「ありがとう。よろしく頼むよ。」

 

案内されるままについて行くと、2階の真ん中に位置する部屋へ通された。

この203号室が、俺の住処になるわけだな。

 

「それじゃあ、私はこれで。」

「案内ありがとうね。エリザちゃん。ばいばーい」

「はい、ではまた。何かあったらお呼びくださいね。」

 

鍵を回し、扉を開ける。突撃、隣の(世界の)初住居!

 

うん、悪くない。むしろ想定の5倍はいい。

 

その部屋は、外観と同じく使われてきた年季こそ感じさせるものの、それが良さとして感じられるような、掃除の行き届いた部屋だった。

 

一通りの家具は既に搬送されている。

リナさんの言っていた配慮に、家具達が含まれると思うと、やっぱりギブに比べてテイクがデカすぎるように感じる。

 

リナさんへの挨拶は……もう遅いし、明日の朝に行けばいいか。

 

とりあえずm1911と一緒に買った材料で夕食を作ることにした。

 

工場野菜のサラダと合成肉と合成卵と合成油と……

合成物ばかりだが、味はそんなに「悪くない、かな。」

むしろ、結構美味しいまである。

コンビニよりワンランク下程度だろうか?

 

食料の目利きとか出来ないから、m1911に、この店で1番いいのを頼む、したからというのも理由にあるかもしれないな。

 

前世(前の世界的な意味)で食ったディストピア飯の方が100倍やべー食事だと思いながら食べきった。

 

今度はm1911の料理とか頼めないかな……?食材の目利きができるなら、料理自体の腕もそれなりにあるとおもうのだが。

 

 

 

懸命な読者の皆様は既にお気づきだろうが、彼の買い物に用いられたお金は、もちろんのことリナさんから予め渡されていたものである!!!

一文どころか記憶も戸籍もない彼が、金を持っている筈もない!!

リナさんから渡されていた通帳には、1年分くらいの生活費が既に入れられており、まるで恩の宝石箱やあ!!と彼はコメントしていた、

 

 

 

 

「マジでギブよりテイクの方がデカイな。この恩は一生かけてでも返しきらないと…」

寝る前に、ぽつりと溢れた。

 

「おやすみなさい。」




m1911ちゃん好き。

髪型が好き。声が好き。ポーズが好き。ふとましい体型が好き。太ももも好きだけど何よりもお腹のラインが好き。脱ぐと凄い腰周りが好き(重症絵なので健全)。スカートのヒラヒラ感が好き。セリフが好き。

あんなにエッチで可愛い子が最初のステージからポロポロ落ちるドルフロとかいう謎のアプリ。

m1911ちゃん他のアプリなら最高レアかその次のレアリティは固い。
あのフワドロ(ふわふわでドロドロに甘い)声でダーリン呼びしてくれるの好き。なので登場してもらいました。
ギュッてしたら柔らかいし温かいし絶対いい匂いがする。

でも誓約はしてない(手のひらドリル)。


あ、活動報告の方に出す機会のなかった裏設定をあげていくので、宜しかったら読んでいただけると作品への理解が深まることと思います。

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