星野家の三女   作:星野家の概念的存在になりたい

12 / 32
みゃー姉との遊び=コスプレ大会になってるのは運命(さだめ)ですか?


おでかけみゃーお姉ちゃん

色々な事があった一学期も終わり私達の夏休みが始まった。

とはいえ、以前の私は夏休みがあんまり好きじゃなかった。

お姉ちゃん達と一緒に居れるのは嬉しいけど夏休み初めの方のみゃーお姉ちゃんがいない時にひなたお姉ちゃんが私の為にお友達と遊びに行くのを断っていたのを知ってるから、今までずっと申し訳なく思っていた。

 

だけど今年は違う!

私にも初めてのお友達が出来た。

まだひなたお姉ちゃんが一緒にいないとまともに話す事も出来ないし今も三人がソファに集まってる中少し離れた食卓の椅子に一人でいるけど……き、今日だって花ちゃんとノアちゃんと四人でうちのリビングでモンファンの素材集めをしているところだから!

 

ノア「チマリちゃんの装備かわいい!いいなぁ、アタシも作りたーい」

 

花「メイドシリーズ……やっぱり作ってたんだ」

 

ちまり「うん……この間のヘルパーを作る前に作ってたの。マルチで手に入る素材なら手伝えるけど」

 

ひなた「ちまりはかわいい装備はだいたい持ってるぞ!」

 

ノア「へぇー、すごーい!」

 

ちまり「そんなことないよ……私はノアちゃんの方がすごいと思うよ。ノアちゃん見たく装備を組み合わせてかわいくみせるなんて考えつかなかったから」

 

ノア「ふふーん、でっしょー!」

 

私も自分だけの装備って感じにかわいく作れると良いんだけど……うむむ。

 

みやこ「あれ?なんでみんなこんな時間にいるの?学校は?」

 

自分の持ってる装備を思い浮かべながら出発の準備を進めていると起きてきたばかりのみゃーお姉ちゃんがリビングにやって来た。

 

ひなた「なに言ってんだみゃー姉、ちょっと前から夏休みだぞ?」

 

みやこ「あー、そっかぁ」

 

ひなた「それよりおきたんならみゃー姉も一緒に遊ぼ!」

 

みやこ「んー……お昼から()()だからそれまでならいいよ」

 

ひなたお姉ちゃんがウキウキしながら遊びに誘うとみゃーお姉ちゃんは頭をかきながら驚きの一言を放った。

 

四人「……?」

 

みやこ「え、なに?」

 

花「大学に何しに行くんですか?」

 

みやこ「いや、今日の授業必修科目だから行かないとヤバいし」

 

花「え、お姉さんニートじゃなかったんですか?」

 

みやこ「大学生だよ!?」

 

ノア「ミャーさん、アタシ嘘はよくないと思う」

 

みやこ「ほんとうだから信じて!?」

 

ひなた「みゃー姉大学生だったのか!?」

 

みやこ「ひなたは知ってて!?」

 

ちまり「でも学校に行ってるの見たことない」

 

みやこ「ちまりたちが学校行ってる間とかにちゃんといってるから!」

 

衝撃の発言があったもののとりあえず11時過ぎ頃までみゃーお姉ちゃんも一緒に遊べることになったので、急遽コスプレ大会という名の撮影会が開催されたのだった。

 

 

 

 

 

 

そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、みゃーお姉ちゃんが出掛ける準備を始めた頃、花ちゃんが本日のお菓子(報酬)を求める。

 

花「お姉さん、今日のお菓子はなんですか?」

 

みやこ「あっ、今日は急だったから何にもないや。また今度……じゃ、だめですよね」

 

起きてきてそのまま遊んでたから用意してないのは分かるけど、花ちゃんからしたら報酬無しは許されないらしい。

ものすごい形相で睨む花ちゃんにみゃーお姉ちゃんはたじろいでいた。

 

結果花ちゃんの圧力に屈したみゃーお姉ちゃんが外で食べさせてくれることになった。

 

花「お姉さん、外に出れるんですね」

 

みやこ「たしかに私は人見知りで家によくいるインドア派だけどニートでも引きこもりでもないからね?それにあのすごろくやった日から人と話す練習もしてるんだから!」

 

みゃーお姉ちゃんもあれから苦手を直そうと頑張ってるみたい。

私ももっと頑張らないと。

 

近所のおばさん「あらー、あなた星野さんところの……」

 

ひぃっ!だ、だれ!?

あ、みゃーお姉ちゃん花ちゃんの後ろに隠れてる!

わ、私もひなたお姉ちゃんの後ろに……

 

近所のおばさん「ひなたちゃんにちまりちゃん」

 

み、見つかった!?

 

ひなた「おう!おばちゃんこんにちは!」

 

あ……あいさつ……しない……と。

 

ちまり「こ……こん……に……ち……

 

近所のおばさん「はい、こんにちは」

 

ふぅ〜……はぁ……き、緊張した。

ちゃんとあいさつ出来た……かな?

ひなたお姉ちゃんが何かをこらえるように震えてる?

今のあいさつやっぱ変……だったかな。

 

近所のおばさん「あら、みやこちゃんもいるじゃない。久しぶりねぇ、大きくなって〜」

 

みやこ「……あ……すっ……」

 

みゃーお姉ちゃん……大丈夫?

顔色があんまり良くなさそう。

 

近所のおばさん「あらあらあなたもしかしてノアちゃん?」

 

ひゃ!?またこっち来た!

 

ノア「そうだけど、ダレ?」

 

ひなた「そこに住んでるおばちゃんだぞ!」

 

ノア「そーなんだー。こんにちわオバサマ」

 

近所のおばさん「あらまぁかわいらしい子ねぇ、困ったことがあったらなんでも言ってちょうだい。それじゃあまたね」

 

近所のおばさんは手を振りながらそう言って去っていった。

はぁ……気を取り直して行こ──

 

ひなた「よく頑張ったちまりぃぃ!!あいさつ出来てた!」

 

ちまり「ふぇ?お、お姉ちゃん!?い、いきなりは苦しいよぉ……」

 

ノア「ヒナタちゃん、オバサマが離れるまで飛び付きたいの我慢してたもんねー」

 

ちまり「そ、そうなの?」

 

ひなた「ちまりが注目されるのいやがるからな!だから今なんだ!」

 

「そっか……ふふ、ありがとうひなたお姉ちゃん」

 

ひなたお姉ちゃんの優しさが嬉しかった。

褒めてくれたことも注目を集めないように気にかけてくれたことも全部が嬉しくて心が温かくなって、もっと頑張ろうと思えた。

 

花「お姉さん……練習」

 

みやこ「したよ?してこのザマだよ……私もちまりのお手本になるように……って頑張ってはいるんだけどね……ハハ」

 

花「むしろお姉さんが見習った方がいいんじゃないですか?」

 

みやこ「言わないで……わかってるから」

 

 

 

 

 

 

それから10分、花ちゃんの希望でやって来たのはオシャレなケーキ屋さんだった。

 

花「お姉さんここがいいです!ここのケーキ食べてみたいです!ここでお願いします!」

 

ひなた「この店前から行ってみたいって言ってたな」

 

花「うん!」

 

そういえばこの店前にテレビでおいしそうなケーキを出してたっけ。

 

ノア「あ、ここ前にママと来たけどちょーおいしかったよ!」

 

みやこ「花ちゃん……ごめんね、この店は無理だよ」

 

花「や、やっぱり高いですか?」

 

みやこ「私喋らずに済ませられる店じゃないと無理」

 

値段の問題じゃなかった。

でもその気持ちは分かるよみゃーお姉ちゃん。

 

ひなた「よし!入るぞノア、ちまり!」

 

ノア「おー」

 

ちまり「え、ちょっ……えぇ!?」

 

まって、私は入っても仕方ないし……ってきいて!?

注文はしないって言ってもこんなオシャレなお店に小学生三人で入ったら目立つよぉ〜!?あ、あれは!

 

「ひなたお姉ちゃん!ほ、ほらっ!ここお持ち帰り出来るみたいだから!わ、私はみゃーお姉ちゃんと待ってるね」

 

ひなた「おぉ、ほんとだ!みゃー姉に伝えに行こう!」

 

よかった……これでみゃーお姉ちゃんと外でまっていられる。

 

 

 

 

……と、思ったけどそんなことはなかったよ。

 

 

 

 

 

結局みゃーお姉ちゃんから注文を任されたひなたお姉ちゃんに掴まってた私は離す間もなく再び戻る事になったのだ。

 

まだ注文自体はひなたお姉ちゃんがしてくれてたからマシだったけど、案の定私たちはみんなの視線を集めてた。

 

次からは外に出る時は出来るだけみゃーお姉ちゃんといようかな。

そっちの方が注目されずに済みそう。

 

ノア「それにしてもミャーさんの人見知りってホントだったんだね」

 

みやこ「あ……うん」

 

ノア「でもアタシたちとは普通に話せてるよね」

 

そういえばみゃーお姉ちゃんもノアちゃんたちとちゃんと話せてるね。

 

みやこ「ノアちゃんの時はそういうの気にしてられる状況じゃなかったっていうか……」

 

状況?確かに初めてノアちゃんに会った時のみゃーお姉ちゃんの反応は変だったような。

あの時は気にしない様にしてたけどもしかしてノアちゃんがみゃーお姉ちゃんにコスプレさせようとしてた事とも関係があるのかな?

 

ちまり「みゃーお姉ちゃん、気にしてられる状況じゃなかったってどういうこと?」

 

みやこ「うぇっ!?いいい、いや?べ、別に大したことじゃ……」

 

ちまり「……あやしい」

 

ノア「チマリちゃんのあんな姿初めてみたから驚き過ぎてそれどころじゃなかったんだって?ね、ミャーさん?」

 

みやこ「う、うんそうなの!あんなに楽しそうなちまりを見たのは初めてだったから嬉しくって」

 

ちまり「うぅ……改めてその話をされると……恥ずかしい」

 

なんだかはぐらかされてる気がするけどこれ以上の詮索は私にも返ってきそうだからやめよう。

 

花「そういえば私お姉さんにはじめてあった日に友達になってって言われた。今思うとあれ変です。どうして私と友だちになろうと思ったんですか?」

 

ケーキに夢中になりながらも私たちの話を聞いていた花ちゃんが思い出したようにみゃーお姉ちゃんに質問を投げてきました。

その問いにみゃーお姉ちゃんは耳まで真っ赤にしながら蚊の鳴くような声で答えた。

 

みやこ「わ、わたしもどうしてかわかんないんだけど……花ちゃんを初めてみた時に……その……な、仲良くなりたいっておもって……が……頑張った……から?」

 

その時のみゃーお姉ちゃんの気持ち……私がノアちゃんに初めてあった時に込み上げてきた気持ちに近い……のかな?

 

花「そうですか……私は危ない人だと思いました」

 

みやこ「ですよね!」

 

がーん……っ!

 

……なんてね、私だって花ちゃん程じゃないけど周りをみてるんだから。

みゃーお姉ちゃんの答えを聞いた花ちゃんがまんざらでもない表情を浮かべてたのは見逃してないよ?

花ちゃんもみゃーお姉ちゃんの良さに気付きはじめたみたいだね!

 

みやこ「あっ、もうこんな時間。そ、それじゃあ私行くから!気を付けて帰ってね!」

 

ひなた「みゃー姉どこ行くんだ?家はそっちじゃないぞ?」

 

みやこ「え?大学だけど」

 

私が少し考え込んでるうちに、お姉ちゃんがそろそろ大学に──

 

四人「…………」

 

…………え!?

 

ひなた「あれウソじゃなかったのか!?」

 

みやこ「みんな本気で嘘だと思ってたの!?」

 

いや、だってみゃーお姉ちゃん高校卒業してからずっと家にいたし、生活リズムも……ねぇ?

 

だけどどうやら本当に大学らしいので、私たちはみゃーお姉ちゃんと別れて家に戻った。

その後、ケーキを食べたりモンファンの続きをしたりして遊んだ。

 

ケーキはやっぱりみゃーお姉ちゃんが作ってくれた方が好きだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




作者は高卒なので大学というものは知識程度にしか知りません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。