星野家の三女   作:星野家の概念的存在になりたい

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どうも、終わらせた夏休みの宿題を紛失する系作者です!
皆さんは宿題を無くさない様にちゃんとした場所に保管しておきましょうね!


夏休みの宿題

 夏休みも中頃に入り私の宿題も残すところ自由研究と工作だけだった。

今は工作の宿題で四人で粘土をこねてるところ。

 

ノア「好きな物かぁ、何作ろっかな〜」

 

ひなた「わたしはもちろんみゃー姉だ!」

 

花「まぁ、そうなるよね。私はどうしようかな」

 

ひなたお姉ちゃんはみゃーお姉ちゃんかぁ……折角なら被らない方がいいかな。

でもそうなると……かわいいものとか……ノアちゃん……ってそうじゃないよねっ?!クラスのみんなが見られたらノアちゃんにも迷惑が掛かっちゃうかもだし!

あとはなんだろう……あ、モンファンの自分のキャラのデフォルメとかいいかも。

そしたら先ずは身体を作らないとね。

 

私が身体を作っていると完成したのかひなたお姉ちゃんが声を上げる。

 

ひなた「てりゃー!」

 

ノア「ヒナタちゃんすごーい!」

 

ひなたお姉ちゃんが掲げていたのはなんと本物と同じくらいの大きさのみゃーお姉ちゃんの頭像だった。

ほんとにすごいんだけど重いだろうしあれを学校に持ってくのは大変そう。

そう考えてたのも束の間、そこそこに重量のあるみゃーお姉ちゃんを頭上まで持ち上げたせいでバランスを崩しそうになったひなたお姉ちゃんの手からみゃーお姉ちゃんが転がり落ちてしまった。

 

ちまり「あ……」

 

ひなた「あ〜〜〜〜!?」

 

みやこ「どうしたのひなた!?」

 

落とした時の大きな音とひなたお姉ちゃんの叫び声を聞き付けて隣の部屋から本物のみゃーお姉ちゃんが慌てた様子でやってきた。

 

ひなた「あ〜みゃー姉ぇ……」

 

ノア「あ、ホンモノだ」

 

みやこ「ひゃっ!?」

 

扉を開けたら目の前に自分の頭像があったら誰でもびっくりするよね。

宿題の内容について話すとみゃーお姉ちゃんは呆れた様にため息をついていた。

 

みやこ「テーマは好きなもの……ねぇ……一応聞くけどその粘土の塊の生首はなに?」

 

ひなた「みゃー姉。落として机の角にあたってヘコんだけど」

 

みやこ「上手に出来たねぇ。でも学校の課題に私使うのやめて」

 

ノア「でもミャーさんクラスで人気あるからコレウケると思うよ?ね、ハナちゃん」

 

みやこ「え、人気?なんで?」

 

花「うん、クラスの尊敬してる人ランキング1位だった」

 

みやこ「なんで!?お父さんお母さん差し置いて私がトップってどうなってるの!」

 

ちまり「ほら、ひなたお姉ちゃんの影響力はすごいから」

 

みやこ「あぁ、うん。そっかぁ……」

 

普段クラスのみんなと全く関わらない私の周りに連日人集りが出来る程だから本当にすごいことだと思う。

 

花「今では美味しいおやつを作ってくれるお淑やかで優しい美人のお姉さんって事になってる」

 

みやこ「(なんかすごいことになってる!?)」

 

ひなた「全部合ってるな!」

 

みやこ「1ミリも合ってないよ!私こんなだよ!?」

 

美味しいおやつを作ってくれてお淑やかで優しい美人なみゃーお姉ちゃん……特に間違ってないような。

 

「うん?全部合ってるよね?」

 

ひなた「だろ!」

 

みやこ「二人とも誰を見てるの!?いつかその子たちに会った時ボロカスに言われるのを想像しただけでもう……泣きそう」

 

花「そんなこという子クラスにいませんよ」

 

みやこ「と、とにかくそれを持ってくのはダメだからね」

 

ひなた「なぁみゃー姉ぇ」

 

みやこ「ダメ」

 

ひなたお姉ちゃんはどうしても持っていきたいらしく今もみゃーお姉ちゃんと交渉?を続けている。

そんな中、ノアちゃんは花ちゃんが何を作ってるのか聞いてた。

 

花「ケーキ」

 

ノア「え?それケーキなの?」

 

花「ショートケーキ。別に下手なのは分かってるから……」

 

花ちゃんはあんまりこういったのが得意じゃないらしく、下のケーキも上に乗ったイチゴも歪な形をしていた。

それでもどうにかケーキに見えるのはきっと花ちゃんの意地かお菓子への執念がなせるワザに違いない。

 

ノア「大丈夫ハナちゃん、アタシに任せて!」

 

そう言ってノアちゃんはいい感じの大きさの箱を作って花ちゃん作のケーキの隣に置いてこう言った。

 

ノア「ほら、お持ち帰りに失敗したケーキ」

 

ちまり「おぉ~」

 

花「ぐっ……そういうノアは何作ったの」

 

ノアちゃんの匠の技によって一気に完成度が上がったケーキを前に花ちゃんも思わず納得しそうになり、それを誤魔化すようにノアちゃんの作ったものを聞き返してた。

 

ノア「アタシはコレー。アタシの人形」

 

そう言って取り出したのはデフォルメされたノアちゃんの人形だった。

 

ちまり「かわいい……」

 

花「うっ、たしかにかわいい」

 

ノア「でしょー!」

 

ひなた「ほら見ろみゃー姉!ノアなんて自分で自分の生首作ってるぞ!」

 

ノア「なまくび……」

 

ひなたお姉ちゃん……言いたいことは分かるけどもう少し柔らかい言い方はなかったのかな。

 

ひなた「これも一緒だから良いでしょ!」

 

みやこ「全然違うから」

 

ショックを受けてるノアちゃんに気付くことなくひなたお姉ちゃんはお願いするもみゃーお姉ちゃんはそれを拒否。

ただ、1分の1は拒否されたもののノアちゃんみたいなのならみゃーお姉ちゃんで作っていいことになった。

 

ひなた「──って言ってたから生首の作り方教えて」

 

ノア「いいけど生首っていうのやめて」

 

と言いつつ丁寧に教えて行くノアちゃん。

それを見ていた花ちゃんも作りたいものが出来たのかノアちゃんに声を掛けてた。

 

花「私もそれの作り方教えて」

 

ノア「え!?ハナちゃんもミャーさんを!?」

 

ひなた「ライバルか!?」

 

花「違うから。私はこれ」

 

そう言って花ちゃんが自信満々に披露したTシャツには例のキャラがプリントされてた。

 

三人「(下にまた変な服着てる!!)」

 

ノア「オ、オッケー……と、取り敢えず開けっ放しはだらしないからボタン閉じたら?」

 

花「うん?それは別にいいけど」

 

ノアちゃんの機転を聞かせた一言によってひげろーは直ぐに封印された。

それでもひげろーのことが頭を離れないのか、ノアちゃんは教えながら花ちゃんにたずねる。

 

ノア「ハナちゃんその変なキャラどうして好きなの?なんか思い出あるの?」

 

花「別に、かわいいから」

 

ノア「…………え?かわいい?」

 

やっぱり花ちゃんの感性は独特だなぁ。

私はそんな風に考えてたけどノアちゃん的には聞き捨てならないセリフだったみたい。

 

ノア「じゃあハナちゃんの中でソレとアタシは同じジャンル?」

 

え?いくら何でもそんなことは……

 

花「……?まぁ、そういうことになる?」

 

なっちゃうの!?

 

花「ノア、ここどうしたら……」

 

ノア「待って、いまココロの中整理してるから」

 

花ちゃんの中ではひげろーとノアちゃんが同じジャンル……じゃあひげろーはかわいい?いやそんなことない。

でもひげろーがかわいくみえる花ちゃんがノアちゃんもかわいく見えるならやっぱりひげろーも……

 

ノア「……よし、かわいい!それかわいい!」

 

えぇ!やっぱりそれかわいいの!?

そ、そっか……ならそうなのかな。

 

ひなた「ノアもひげろーかわいいと思うのか?わたしにはどこがかわいいのか全然わかんないや」

 

ノア「…………」

 

ひなたお姉ちゃぁぁぁぁん!?

 

 

 

 

 

 

 

 

頭がどうにかなりそうだったから私は考えるのをやめて無心で自分の作品に集中した。

その結果元々体を作ってたにも関わらず新しく作っていた。

それだけならよかったんだけど新しく作った方の顔が気付いたらノアちゃんっぽくなってしまった。

流石にこれは作り直さないとなぁ……。

 

ちまり「…………」

 

ダメだ、私には崩せない……こうなったら最後の手段!

私は残った粘土を使って頭装備を作っていく。

 

花「……できた?」

 

ひなた「お、できたのか?」

 

花「たぶん……」

 

ノア「見せて見せて──って怖っ!?」

 

花ちゃんの作品も気になるけど今は急がないと……誰にも見られる訳には行かないから!

あっ、アンテナの部分どうしよう!ノアちゃんのチャームポイントだから隠せばバレにくくなるけど……うぅ。

 

ノア「あ、チマリちゃんも完成した?」

 

ちまり「ひゃ!?え、ええと……うん」

 

あ、危なかったぁ……なんとか仮面を付けるのが間に合った。

結局アンテナは隠したくなかったからマスカレードマスクにしたけど……バレない、よね?

 

ノア「あ、メイド服だ。てかそれってもしかしてモンファンの装備?」

 

ちまり「あ、うん……よく分かったね」

 

ノア「分かるよー、すっごくよく出来てるもん」

 

ちまり「あ、ありがと」

 

嬉しい……けど、あんまりまじまじ見ないでぇ〜。

 

ひなた「あれ?でもちまりのキャラってもっと髪短くなかったか?」

 

ひ、ひなたお姉ちゃん!?

確かに私のキャラは短髪だけど、別に自分のキャラだなんて一言も言ってないのに……。

で、でも髪は降ろしてるし色は付いてないから分からない……はず。

 

ノア「チマリちゃん……これってもしかして……」

 

ちまり「うぇっ!?あぁ……ええと……」

 

ノア「んふ〜♪いい趣味だね?」

 

ば、バレてる……?

 

ノア「大丈夫だよっ、チマリちゃんが言わなきゃあくまで似てるだけだから、ね?それにアタシ的には仮面を外してもいいと思うな?

 

ちまり「さ、流石にそれは……お題的に学校の皆に見られるのは……

 

って、私はなんてことを言ってるんだ!?

違っ、いや違わないけどそうじゃなくて……うぅ……失敗したぁ〜。

 

ノア「あ……え、ええと……そっ、そうだ!そっちのはどうするの?」

 

ちまり「え、えとっ!それは……最初に作ってたのを忘れてただけで、後で崩す予定かな」

 

ひなた「ちまり!使わないならみゃー姉の身体に使ってもいいか!?」

 

ちまり「う、うん。いいけど……あ、ならちょっと手直しするね」

 

みゃーお姉ちゃんの身体に使うならもうちょっと大きくしないと。

 

私が手直ししたヒーラー装備を模した体を渡すとひなたお姉ちゃんは自分で作ったみゃーお姉ちゃんの頭とくっ付けて満足そうにしていた。

 

ひなた「よし!これでみゃー姉も喜ぶな!」

 

ちまり「みゃーお姉ちゃんがコスプレしてるように見えるけど……良いのかな?」

 

ひなた「頭だけだと嫌がってたからな!」

 

ちまり「そっか、じゃあ大丈夫かな」

 

ひなた「みゃー姉に見せてくる!」

 

ひなたお姉ちゃんはそう言って部屋を出ていった。

 

私は……どうしよう、ほんとにこのまま提出して良いのかな。

ノアちゃんはいいって言ってくれたけど……なるべく顔に目が行かないように武器とかオトモとか作っておこう。

私が小物を作り始めた時、隣の部屋からひなたお姉ちゃんが残念そうに帰ってきた。

 

ちまり「ひなたお姉ちゃん、どうだった?」

 

ひなた「みゃー姉が体は外せって」

 

ちまり「そっかぁ……」

 

ちょっと残念だけど仕方ないね。

 

その後、ちゃんと体を外したひなたお姉ちゃんだったけど、みゃー姉を崩すなんて出来ない!といって1分の1みゃーお姉ちゃんを玄関に置いていた。

 

そのことでみゃーお姉ちゃんは怒ってたけどお母さんが笑いを堪えながら許可した為、1分の1みゃーお姉ちゃんは今日も玄関で私たちを見守ってくれている。

 

 

 

 

 

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