星野家の三女   作:星野家の概念的存在になりたい

23 / 32
ノアちゃんの独白……じゃない、だと!?


アタシのキモチ

ミャーさんとチマリちゃんが無事仲直り?出来たのでアタシとハナちゃんは遅くなる前にお家に帰ることにした。

あの後ヒナタちゃんとチマリちゃんの甘え方がひどくなってミャーさんが困ってたけどあれならもう安心だよね?

お家に帰ってママと晩ゴハンを食べながらアタシは今日のコトを思い出してた。

 

今回のコトでアタシはヒナタちゃんをスキってキモチにハッキリ気付いたの。

だけど同時にチマリちゃんへのキモチが分からなくなっちゃった。

 

ヒナタちゃんへのキモチとはチガう。

だけどとっても大切なキモチ。

 

ノア「…………」

 

エミリー「ノアちゃん?どうしましたカ?」

 

ノア「ママ……」

 

ママなら分かるかも知れない。

アタシはママに今日あったコトとアタシの今のキモチを全て話した。

ママはそれを目を瞑ったままじっと聞いてくれた。

 

ノア「──でね、ヒナタちゃんがスキだって気付いたの。だけどチマリちゃんのコトも気になるなんて……オカシイ、かな」

 

話し終えてアタシは伏し目がちにママの方をみると、ママはニンマリと笑みを浮かべながらアタシの両手を握って答えた。

 

エミリー「ノアちゃんのヒナタちゃんとチマリちゃんへのキモチに何もオカシなコトありまセーン。ダイジョーブデス、アセらなくてもノアちゃんならそれぞれのキモチに答えがだせマス」

 

ノア「ママ……うん、ありがとママ!」

 

ママが認めてくれたから少しキモチが晴れた。

それでもチマリちゃんへのキモチが全く分からないままなのはイヤ。

だからアタシはご飯を食べ終わってお風呂を上がってからも考え続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チマリちゃんと初めてあったのはアタシがこのお家に引っ越してきた日だった。

あの時、満面の笑みを向けるチマリちゃんを見てキモチが沸き立つのを感じたのは今でも忘れられない。

まだコトバも交わしてないのにアタシは完全に目をうばわれていた。その時のチマリちゃんの笑顔は今でも鮮明に覚えてる。

チマリちゃんと同じクラスだとわかった時は思わずセンセイの話も聞かずに勝手にチマリちゃんの隣に席を決めちゃったけど、今にして思えば困らせちゃってたよね。

 

それからハナちゃんやヒナタちゃんとも友だちになってヒナタちゃん家でコスプレしたり、ミャーさんをコスプレさせる為にコスプレ大会を始めたりしたっけ。

そこでもチマリちゃんの新たな一面が見られて嬉しかったし、チマリちゃんのコスプレもとっても可愛かった!

まぁミャーさんの審査だったから結果は散々だったけどネー。

あとアタシがヒナタちゃんを意識し始めたのは多分その頃からかも知れない。

 

後は……ちょっと辛いけど決して忘れちゃいけないできごともあった。

アタシのせいでチマリちゃんを苦しませちゃった……なのにチマリちゃんはアタシを責めるどころか笑顔のアタシが一番カワイイなんて言うんだから、もう。

 

でもそんなこともあってチマリちゃんの過去を知ったアタシはチマリちゃんが真っ直ぐに前を向いていられるように手伝うって決めたの!

 

その第一弾はチマリちゃん応援すごろく。

発案はヒナタちゃんだけどアタシは時にはチマリちゃんを言葉巧みにすごろくへと誘ったり、フォローを入れたりした。

まぁミャーさんを釣るように用意したマスをアタシが止まっちゃってチマリちゃんが暴走するなんてハプニングはあったけど。チマリちゃんの決意を聞けたから結果はオーライ!

 

そして次にママからアドバイスを受けて行なった夏祭りでのできごと。

チマリちゃんをミャーさんとヒナタちゃんから離すのは正直すっごく怖かった。もしまたあんなコトになったらどうしようって不安がずっと離れなかったけど、チマリちゃんがちゃんと自分のキモチを言ってくれてホントに良かった。

 

と、思ったんだけどやっぱりミャーさんのことになるとまだ自分のキモチより優先しちゃうみたい。

プールの時にチマリちゃんが着てきた純白のワンピース水着はとっても似合っててまるで天使みたいだったのに……ミャーさんの呟きを聞いて直ぐにハナちゃんに渡しちゃった。

ミャーさんに喜んで欲しいのはわかるけどチマリちゃんが自分をないがしろにしてる気がして納得出来なかった。

 

だからアタシは気付いてないミャーさんに代わってチマリちゃんを支えようと思ったの。

ただチマリちゃん自身も自覚してなかったから結局その時は気をそらすくらいしかしてあげられなかったけどね。

 

でもきっとそれは無駄じゃなかったんだと思うの。

その時のアタシの言葉がなかったらチマリちゃんは今日アタシに話してくれた気持ちを抱えたまま私から離れていった気がする。

コンキョがあるわけじゃないケド、きっとそう。

 

チマリちゃんはミャーさんを信じられなくて自分を責めてたけど、それは見方を変えればミャーさんよりも自分のキモチを優先しようとしてるってコトだとアタシは思うの。

 

チマリちゃんがしっかりと自分のキモチを言葉に出来ればきっと学校で友だちもいっぱいできる。

それに運動もできるしカワイイから、ヒナタちゃんみたく人気者にだってなれる。

その隣に、アタシが居られたらいいな……ってあれ!?

チマリちゃんのこともスキなんだけどヒナタちゃんに向けたキモチとは違くて……うぅ〜、ドーシテわからないのー!

 

ママはあせらなくてもいいって言ってくれたけど……なんだろう、なんだかボタンを掛け間違えたような違和感が無くならないの。

それが何かは分からないけど、放っておいたらダメ……そんな気がする。

 

アタシはチマリちゃんのコトをどう思ってるんだろう。

結局その日は眠りにつくまで答えが出ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。