星野家の三女 作:星野家の概念的存在になりたい
ある日の夜
ひなた「みゃー姉!一緒にねよ!」
ちまり「ねよっ!」
みやこ「も〜また?5年生にもなってお姉ちゃんと一緒に寝てるなんて恥ずかしいよ」
ひなた「気にするなって」
ちまり「気にしないっ」
みやこ「私がじゃなくてひなた達がね!って、ちまりは開き直らないで!?」
ちまり「開き直ってないよ?恥ずかしがることが無いだけ」
みやこ「はぁ〜、この子は家族に対してはひなたに負けない位アクティブなんだから。いつも2人で寝てるんだから自分の部屋で寝なよ」
ひなた・ちまり「「やだ!一緒にねよ!」」
みやこ「も〜なんなの?はぁ……今日が最後だからね」
やった!みゃーお姉ちゃんからのOKが出た!
私は早速布団に潜り混んでみゃーお姉ちゃんが来るのを待つ。
ひなた「あはは、わがまま言うなよみゃー姉」
みやこ「ほんとになんなの?」
ひなた「ほら、ちまりも待ってるぞ!早く行こうみゃー姉!」
みやこ「も〜仕方ないなぁ」
みゃーお姉ちゃん来たぁ……あぁ〜癒される。
ずっとこうしていたいけどみゃーお姉ちゃんの包容力で私はあっという間に夢の中だった。
翌日のお昼休み
えへへ、昨日はいい夢を見た。
やっぱりみゃーお姉ちゃんとひなたお姉ちゃんの三人で寝ると幸せになれるね。
毎日でも一緒に寝たいけど朝起きるとみゃーお姉ちゃんが何故か疲れた表情をしてるからそれは我慢しなきゃね。
でも、ひなたお姉ちゃんは止められない時は仕方ないよね?
私はいつもの様に机に突っ伏したまま周囲の音に耳を傾ける。
するといつもより上機嫌のひなたお姉ちゃんの声が聞こえてきた。
ひなた「おはよー花!」
花「おはよひなた。なんか機嫌いいね、良い事でもあったの?」
花ちゃんは気になったらしく、理由を訊ねる。
ひなた「うん、昨日みゃー姉と一緒に寝てたらさー」
花「え?まって。寝てた?お姉さんと一緒に?」
ひなた「うん、ちまりと3人でな!」
花「大丈夫?変な事されてない?」
ひなた「うん?」
変な事?
ひなた「変な事って何?」
花「えと、何も無かったなら良いんだけど……ひなたのお姉さんってその……危なそうというか、近くにいると身の危険を感じると言うか……」
みゃーお姉ちゃんが危ない人認定されてる!?なんで!?
何故か解らないけどとにかく弁解しなきゃ!
ちまり「あ……」
無理だった!こんなに人が一杯いる所で話しかけるなんて出来ない!
うぅ〜……ごめんなさいみゃーお姉ちゃん……私にはお姉ちゃんの名誉を守れないよぉ……ひなたお姉ちゃん……どうか……みゃーお姉ちゃんの名誉を……!
そんな私の願いが通じたのかは分からないけど、ひなたお姉ちゃんは思い出した様にみゃーお姉ちゃんの言葉を伝えてくれた。
ひなた「あ、そうだ。みゃー姉がまた今度遊びに来いっていってた!」
花「えっ、悪いけどもうひなたの家には……」
ひなた「次はマカロン用意しとくって」
花「行きます」
花ちゃんはお菓子で釣れる……絶対に危ない人には知られちゃ行けない秘密だね。
体育の時間
私は体育の時間があんまり好きじゃない。
とは言っても別に運動が出来ないからって訳じゃなくて、学校だから仕方ないとはいえ一人で完結できる授業が殆ど無いから。
その為、体育に関してはお母さんや先生に頼み込んで毎日ラジオ体操第三まできっちりやるというのを条件に免除して貰ってる。
とはいえ、これは特例でお母さんと一部の先生達以外には持病持ちと伝わっているらしい。
こんなんじゃ駄目だって解ってるけど直せずにもう四年が経ってしまった。
でも今年は小学校入ってから初めて家族以外と遊んだ?し、もしかしたら……まだ学校じゃ話せないけど。
私は初めて遊んだクラスメイトの花ちゃんの事を探すと直ぐに見つかった。
今日の体育はバレーらしく、ひなたお姉ちゃんと2人で練習しながら話している所だった。
花「そういえばこの間私が来た服、あれってひなたとちまりに作った服なんだよね」
ひなた「そうだぞ」
花「ひなた、ああいうの好きなの?」
ひなた「わたしは別に好きじゃないけど、みゃー姉の作った服なら着るのは好き」
花「え、なんで?」
ひなた「みゃー姉がよろこぶから」
花「(あ、この子シスコンだ)」
私もみゃーお姉ちゃんがよろこぶならって思うけど……やっぱり見られるのは恥ずかしいなぁ。
ひなた「あ、でもちまりはああいうの好きだぞ?」
……え、どうしてそれを?
あ、そっか!きっとゲームとかでそういう衣装を集めてるからだよね?
花「そうなの?ああいう服着て撮られるの嫌がりそうな感じがしたけど」
ひなた「そうだな、でもちまりがこっそり着てるのお母さんが見掛けてみゃー姉みたいにならないか心配だっていってたからかわいい服を着るのは好きみたいだぞ」
花「へぇ〜……あ……」
お、お母さぁぁぁぁん!!?いつ見てたの!というかなんでひなたお姉ちゃんに話しちゃうのぉ!?
もうダメだぁ……私はこれから学校でずっと『コスプレした自分の姿を見てニヤニヤしてる変な人』って思われるんだぁ……。
花「……ひなた、今の話は他の人には話しちゃ駄目だよ」
ひなた「そうなのか?」
花「うん、ちまりの為にね」
ひなた「ちまりの為か!?わかった!他の人には言わないようにする!」
あぁ〜……明日からどうしよぉ〜。
でもひなたお姉ちゃんにもお母さんにもバレてるならもう隠しても仕方ないよね。
みゃーお姉ちゃんに内緒で借りるのも心苦しかったし丁度良い機会だって思う事にしよう!
それでもこれ以上クラスの人には広まらない事を祈りたい。
その日の夜。
今日も今日とてひなたお姉ちゃんと一緒にみゃーお姉ちゃんの部屋へ突撃していた。
ひなた「みゃー姉一緒にねよ!」
「ねよっ!」
みやこ「また……」
ひなた「へへー今日は花とみゃー姉の話いっぱいしたぞ!後ちまりの話もした!」
みやこ「え?は、花ちゃん私のことなんて言ってた?」
ひなた「身の危険を感じるって言ってた」
みやこ「そ、そっかぁ……(思った以上に警戒されてるなぁ)」
うぅ〜……いざ言おうと思うと緊張してきた。
なんて言えばいいかなぁ……今じゃなくてもいいかなぁ。
みやこ「そういえばちまりの事は何を話したの?」
私が及び腰なことを考えているとみゃーお姉ちゃんがひなたお姉ちゃんのもう一つの言葉に興味を示す……ってそれはダメぇ!
ちまり「あ──」
ひなた「みゃー姉の作った服をちまりがこっそり着てる事は他の人には話しちゃ駄目だって言ってた!」
みやこ「へ?そうなの?」
はうっ!?ひなたお姉ちゃんちょっとまってぇ!
確かに言おうとは思ってたけど心の準備が……み、みゃーお姉ちゃんごめんなさいこっち見ないでぇ!
ちまり「うぅぅ〜…………」
みやこ「あー……うん。ひなた?秘密ってのはお姉ちゃんにならなんでも話していい訳じゃないよ?」
ひなた「はっ!そうだったのか!?すまん、ちまり!」
ちまり「だ、大丈夫……ひなたお姉ちゃんは何も悪くないよ」
内緒でみゃーお姉ちゃんの作った衣装を着てた私が悪いんだから。
ちまり「えと、みゃーお姉ちゃん……お姉ちゃんに黙って勝手に着ちゃってごめんなさい」
みやこ「うーん、ホントはあんまり良くないことだけど、気持ちは解らなくないからなぁ……」
ちまり「ごめんなさい。なんでもするから……嫌いにならないで」
みやこ「はぁ〜、嫌いになんてなるわけないでしょ?だからそんなに落ち込まないの」
ちまり「でもぉ……」
みやこ「ねぇちまり、お姉ちゃんが作った服着てみてどうだった?」
ちまり「すっごくかわいくて着てて楽しかった!私もみゃーお姉ちゃんみたいなかわいい服作れる様になりたいって思ったくらい!」
みやこ「べた褒めだな、でもありがと。私もちまりに気に入って貰えて嬉しいよ(ん?私みたいな?私みたいにじゃなくて?)」
ひなた「わたしもみゃー姉の服着るの好きだぞ!」
みやこ「ひなたもありがとね」
ひなた「えへへ〜」
ちまり「……うん、ありがとうみゃーお姉ちゃん。でもやっぱり内緒でお姉ちゃんが作った服を着てたのは良くない事だからお詫びになんでもする!」
みやこ「ええと……あ、そうだ!じゃあ今度から着たい時はちゃんとお姉ちゃんに言う事。私も感想はその場で聞きたいからね」
ちまり「う、恥ずかしい……けど……お姉ちゃんが作った服……着たいから……分かった」
みやこ「ん、じゃあそろそろ遅いし寝よっか」
ちまり「うんっ!」
ひなた「やたー!みゃー姉と一緒にねるぞー!」
今はまだ無理だけど、いつか私もみゃーお姉ちゃんに似合う様なかわいい服を作れる様になりたいな、ふふっ♪
みやこ「ブルルッ……!(今寒気が……クーラー付けてたっけ?)」
しまった!?みゃー姉の方が年下だからみゃー姉って呼べないよぉ……orz