星野家の三女   作:星野家の概念的存在になりたい

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みゃーお姉ちゃんの撮影会

みやこ「花ちゃん今日はこれ着て!」

 

花「……」

 

ノア「あ、カワイイ!」

 

ちまり「これってこの前みゃーお姉ちゃんが観てたアニメの?」

 

みやこ「そうっ、花ちゃんに似合いそうだと思ってね!」

 

花「あの、なんだか最近過激になってま──」

 

みやこ「今日のおやつは花ちゃんの好きなプリンだよ!しかも生クリームとかフルーツの乗った豪華なやつ!」

 

花「プリンっ!!」

 

みやこ「今持ってくるから食べる?」

 

花「食べますっ!」

 

とまあそんな感じでいつも通りの撮影会が決定した所でみゃーお姉ちゃんはプリンを取りに下へと降りていった。

 

花ちゃんが今か今かとテーブルの前で待っているとみゃーお姉ちゃんがプリンを乗せたお盆を持って戻ってきた……んだけど。

 

香子「お邪魔します♪」

 

ひなた「お、松本だ」

 

何故か松本さんまで来ていた。

みゃーお姉ちゃんが呼んだ訳じゃなさそうだし今日は何しに来たんだろう。

みゃーお姉ちゃんが松本さんに用件を聞くとどうやら今日はみゃーお姉ちゃんと勝負をしにきたらしい。

 

みやこ「勝負?」

 

香子「そう勝負!私もみやこさんが今日用意した衣装と同じものを作ってきたから、実際に着て見比べましょう!」

 

なんでみゃーお姉ちゃんが用意した衣装を知ってるんだろうとかは……今更だし怖いからもう考えない事にする。

 

香子「というわけではい」

 

みやこ「……え?」

 

香子「サイズはみやこさんに合わせたから」

 

みやこ「え?」

 

香子「ね?」

 

あの服を来たみゃーお姉ちゃんは……見たい!

けど、どうすれば着てくれるかな?

 

私は方法を考えつつ周りを見渡すと丁度ノアちゃんと目が合った。

ノアちゃんは何も言わずに頷くとみゃーお姉ちゃん以外を集める。

 

ノア「サギのオネーさんにハナちゃんにヒナタちゃんにチマリちゃんちょっときて」

 

私達はノアちゃんの所へ集まると、ノアちゃんは小さな声で作戦を話し始める。

 

ノア「初めにサギのオネーさんは泣き落としで攻めてみて」

 

香子「いいわね!」

 

ノア「次にヒナタちゃんは本当は着たいけど恥ずかしくて踏み出せないミャーさんを応援して」

 

ひなた「そうだったのか!わかった!」

 

ノア「そしたらハナちゃんはミャーさんが着たら着るって提案を」

 

花「えっ、私あんまり着たくないんだけど」

 

ノア「チョコレートあげるから」

 

花「わかった」

 

ノア「最後にチマリちゃんは前にミャーさんとした約束を持ち出して」

 

みゃーお姉ちゃんとした約束……ノアちゃんが初めて家に来た日のだね。

 

ちまり「う、うん。わかった」

 

みやこ「な、なに?どうしたの?」

 

ノア「ん〜?なんでもな〜い」

 

目の前で話し合う私達を見て不安そうに聞いてくるみゃーお姉ちゃんに対してノアちゃんは含みのある笑みを浮かべてなんでもないと答えた。

それによってみゃーお姉ちゃんの警戒心は更に高まる。

でもノアちゃんのカンペキな作戦の前にはみゃーお姉ちゃんは逃れられないのだ。

 

ノア「ミャーさん♪」

 

みやこ「な、なに?き、着ないからね!?」

 

ノア「えー?でも折角作ったのに着て貰えないなんて悲しいよねー」

 

香子「そうね……悲しい……」

 

みやこ「ううっ……」

 

先ずはノアちゃんの言葉に続いてシクシクと涙を滲ませる松本さん。

これは優しいみゃーお姉ちゃんの気持ちを揺さぶるには効果的だった。

 

ひなた「みゃー姉本当は着たいけど恥ずかしくて着れないんだろ!大丈夫だ!みゃー姉ならなんでも似合うぞ!」

 

みやこ「ひなたに嘘吹き込んだの?」

 

次にひなたお姉ちゃんの応援だけど効果は今ひとつかな。

ノアちゃんは口笛を吹いて知らんぷりしようとしてるけどみゃーお姉ちゃんにバレちゃってるし。

 

花「お姉さんが着たら私も着ます。着ないなら私も着ません」

 

花ちゃんの提案がみゃーお姉ちゃん的には一番効果的かも知れないけど……。

 

みやこ「……花ちゃん、そのチョコ誰から貰ったの?」

 

花「ヒミツです」

 

ノアちゃんから受け取ったチョコが明るみに出ちゃってるよ。

まぁそれでも花ちゃんに着てもらいたいみゃーお姉ちゃんは多分着ると思うけどもう一押ししてみる。

 

ちまり「みゃーお姉ちゃん……この前の約束……」

 

みやこ「この前?」

 

ちまり「私、ちゃんと写真消してあるよ?」

 

みやこ「あ、いや……えぇ……ここでかぁ〜」

 

みゃーお姉ちゃんは思い出してくれたみたいだけど、それでもこの衣装を着るのに抵抗があるのかまだ悩んでる。

 

みやこ「いや、でも私がこれを着るのは流石に……」

 

みゃーお姉ちゃんなら絶対似合うと思うんだけどなぁ。

この衣装を来たみゃーお姉ちゃんの姿を想像しながら待っているとノアちゃんが花ちゃんに耳打ちしているのが目に入った。

そして直ぐに花ちゃんがみゃーお姉ちゃんに訊ねた。

 

花「お姉さんはちまりとの約束を破るくらい私とのお揃いがイヤなんですか?」

 

みやこ「ち、違うよっ!むしろ嬉しいくらいだよ!」

 

花「じゃあ着るんですか?」

 

みやこ「き……きます……っ!」

 

香子・ノア「いえーい!」

 

逃れられない二択を迫られたみゃーお姉ちゃんはついに着ることを決めたのだった。

うん、これでみゃーお姉ちゃんの可愛い姿が見れる♪

 

しかし、ワクワクしていた私に待っていたのは天罰だった。

 

香子「あっ、そうそう!はい、ちまりちゃん!」

 

ちまり「ふぇ?」

 

香子「ちまりちゃんの分もあるのよ!」

 

え?なんで?どうして松本さんが私に衣装を?

 

ちまり「な……なんで?」

 

香子「なんでって……み、ちまりちゃんにも着て貰いたかったから?」

 

ノア「イイネ!アタシもこの衣装を着たチマリちゃんが見たい!ヒナタちゃんもそう思うでしょ?」

 

ひなた「おうっ!ちまりも似合うはずだ!」

 

うぅ……この流れはズルいよぉ。

みゃーお姉ちゃんに対する負い目とノアちゃんとひなたお姉ちゃんの期待を裏切れないのもあって私は着るしかなかった。

この衣装は可愛いし別に着る事自体は嫌な訳じゃないけど……けどぉ……っ!

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 着替えを終えて皆が居る部屋へと戻って来たんだけど……やっぱり止めとけばよかった。

 

香子「あ“あ“っ!ずばらじい“わ“!」

 

ノア「ミャーさんもチマリちゃんもかわいいっ!」

 

ひなた「さすがみゃー姉とちまり、なんでも似合うな!」

 

恥ずかしすぎるし何故かサイズピッタリでちょっと怖い。

 

みやこ「は、花ちゃんはやっぱり似合ってるね!かわいいよ!」

 

羞恥心で顔まで熱くなってきたので意識しないように周りの様子を伺っていると、みゃーお姉ちゃんが花ちゃんに声を掛けたので私も合わせて花ちゃんの方に意識を向ける。

 

やっぱり花ちゃんもみゃーお姉ちゃんもすっごく似合ってるなぁ~。

そうだ!みゃーお姉ちゃんが私たちの前でコスプレ衣装を着てくれる機会ってあんまりないし写真に収めておかないとね!

 

そう思ってカメラを取りに行こうとしたがそこには先回りしていたノアちゃんが。

 

ノア「んふふ~♪ミャーさんの写真だよね?私が撮ってアゲル!ほらほら、チマリちゃんはそっち戻って!」

 

ちまり「え、いや……あれ?」

 

香子「それじゃあ私はみやこさんの代わりに撮るわね!」

 

みやこ「えっ!?いや、私は写真とかはちょっと……」

 

ちまり「わ、わたしも……」

 

そう言ってゆっくりとカメラから逸れようとする私とみゃーお姉ちゃんだったが、なんとここで花ちゃんにつかまってしまった!

 

花「ちょうどいい機会なのでいつも私がどんなに恥ずかしい思いをしてるのか味わってください」

 

みやこ「ちょっ!?」

 

ちまり「えっ、わたしもなの!?」

 

花「お姉さんのコスプレ姿を写真に残したいんでしょ?協力して」

 

みやこ「ち、ちまり?ちまりはお姉ちゃんの味方だよね?」

 

写真に撮られるのは恥ずかしい……けど!

 

ちまり「みゃーお姉ちゃんと一緒だから……が、頑張る」

 

みやこ「そこ頑張るところじゃないよね!?」

 

最終的にみゃーお姉ちゃんは観念したので松本さんとノアちゃんがカメラマンという珍しいかたちの撮影会が始められた。

 

香子「ちまりちゃんと花ちゃん、2人とももっとみやこさんによってよってー」

 

うぅ、恥ずかしい……けどみゃーお姉ちゃんがすぐ近くにいるからまだ落ち着いていられるかも。

ふふ、みゃーお姉ちゃんってば花ちゃんとの距離が近いからか心ぞうの音が私にまで聞こえるくらいドキドキしてる。

 

ノア「イイよーチマリちゃん!その表情イイッ!」

 

香子「恥ずかしがってるみやこさん良いっ……フヒ」

 

ひなた「おぉっ、2人とも花を撮ってる時のみゃー姉みたいになってる!」

 

松本さんとみゃーお姉ちゃんって実は結構似てるところがある気がする。

そう考えるとそこまで怖くはないひと……なのかな?

 

香子「みやこさんと幼いみやこさんとのツーショット……はぁっ……はぁ……フへへ」

 

いや、やっぱり怖いかも。

というかいつの間にか花ちゃんがひなたお姉ちゃんたちの方にいるんだけど?

私もそっちに行きたい。

 

みやこ「ちまりぃ〜……」

 

うっ……みゃーお姉ちゃんにそんな縋るような目で見つめられたら動けないよ。

 

私はこの場からの脱出を諦めてみゃーお姉ちゃんの隣に座り直した。

その後部屋に訪ねて来たお母さんに目撃されたためこの撮影会はお開きとなったけど、みゃーお姉ちゃんのかわいい姿が残せたので頑張ったかいはあったね。

 

その夜、私たちが寝静まった後で家族会議が開かれたとか開かれなかったとか。

 

 

 




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ここからは投稿ペースがガタ落ちします。
ですがなるべく続けられるように頑張ります!
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