あっお待たせ待った?トロさんです。
今回はですね。短編を書いてみました。というのも書きたいんだけども本編にぶちこむ余裕と体力がないなーって思ってこの形にいたしました。これからもこういう形で書くかもしれません。
ということで今回はプリンさま作ガンダムビルドデューラーズ、の外伝!
地底辺人作ガンダムビルドデューラーズ清掃員外伝、からゲストを登場させていただきます。ではでは〜
import logging.1:1battle…
1.Takuto
2.Yu
3.Huto <
4.
5.
select Huto ?
Pray with Huto battle.
「この端子を繋げてっと…」
部屋の椅子に座り、机の上に置いたダイバーギアを手に取り、スマホにつなぐ。
それから画面を操作し、Gプラネットにアクセスする。
Gプラネットとは、GBNを利用する際にユーザー側の管理をしやすくするために生まれたシステムだ。
ダイバーギアにあらかじめインストールされており、GBNでの戦闘記録や進捗達成度、フレンド、ガンプラの状態、IDの管理など様々な情報が確認できる。
また、より多くの人とガンプラ交流を深めさせるためガンスタグラム、なんてものもある。
「こういうの見といた方が良いんだよな…」
[バトル]と書かれた枠をタップする。
これから見るのは暇を持て余した高校生と、とある清掃員の記録だ。
〜GBNロビー〜
「ええっと…こっちがショップエリアだから…」
トロは手元にマップを表示して散策エリアを探していた。
GBNはバトルが醍醐味ではあるが、そのために用意された様々なフィールドを散策することもできる。むしろこの電脳世界に創られた大地を体験したいがためにログインする人もいるくらいだ。
そしてGBNに再現された広大な自然や土地を感じてみたいと思うトロも例外ではなかった。
「あーこっちか」
マップに表示された経路に従って歩いていく。
その途中、様々な姿をしたダイバーとすれ違う。
──今日も人多いな。
連邦服を着た人や、メカニックマンの格好、劇中で登場したキャラのコスプレなんて人もいて、さすがGBNと言ったところ。十人十色だ。
そんな中、箒で床を掃いているような人が目に入る。
「清掃員…??」
現実では起こりうることではあるが、ここはGBNであり、電脳世界である。故にゴミという概念は存在しないに等しい。のに、清掃員らしき人がいる。
「あ、いや持ってない?」
よく見ると何も持っていない。
仕草だけをしている。
──ゴミを掃くふりをしていた??
「珍しい人もいるんだな」
GBNはこの世にできたもう一つの世界。ああいう人がいても不思議ではない。
そう思って目を離そうとした瞬間、一瞬ではあるが目が合った。
ような気がした。
ような気がした、ではあるが、
これでは向こうがこっちを向いた瞬間目を逸らしたみたいな変な人になるんじゃないだろうか。
そんな影めいた思考が巡る。
「…はよいこ」
歩む速度を上げる。
もう目の前には散策エリアのゲートだ。ここを潜れば…
「お兄さん?」
目の前に影が覆い被さる。
自分よりも年が一回り上で作業着のようなもの着た姿をした男性。先程見た清掃員のような人と同じ格好だ。
「なんでしょう?」
顔色はなるべく変えず、丁寧な口調で答える。
「目が合ったでしょう?」
「いえ」
「え、合いましたよね?」
「いや」
「見てました?掃くふり。」
「いや全っ然。清掃員なんてあっ…」
「見てましたよね?」
「…っすー…」
途中目を逸らしながら続ける。
ここは適当に受け流して振り切ろう。
…ってか掃くふりってなんだ。
「あっー、ちょっと急いでるんで…」
「…バトル」
「はい?」
「目と目が合ったらガンプラバトル、ですよ?」
「え」
「いくよ」
訳が分からないまま強引に腕を引っ張られたトロは、されるがままに連れて行かれるのだった。
「あれっ!?フウトさんいない!?」
ショートボブに碧い耳飾りをつけた女性が辺りを見回す。
「もう!!フウトさあああああん!!!」
1人の名を呼ぶ声が木霊したのは、ちょうど2人がどこかに消えたのと同じだった。
〜???〜
「…えっと。ここは?」
連れてこられたのは、無機質な白い壁に囲まれた部屋。
その中央には何やら四角い台があり、対になるようにハンドルが装着されている。
フウトはそれを撫でるようにしながら筐体の反対側へ向かう。
「GPDルームだよ」
「GPDって、あの…?」
「そう、GBNならこういうのも出来ちゃうわけさ」
GPD。ガンダムビルドダイバーズで登場した、”プラネットコーティング“という処理を施したガンプラを仮想ではなく、現実で
しかし、ここはGBN。あくまで再現である。
「つまり俺を連れてきたのってまさか…」
「目と目があったらガンプラバトル、そう言っただろう?」
そう言い、笑みを浮かべるとフウトは手元にコンソールを表示させ、手元に原寸大のガンプラを取り出し発進台にセットする。
同じくトロもフェーテを取り出しセットする。
GPDはすでに起動しドーム状の幕が張られ、戦場が形作られていた。
「お兄さん、名前は?」
「…トロ。」
「俺は見ての通り清掃員をやってるフウトだ。よろしく!」
「はぁ…。」
トロは敢えて返事をせずに、そのままグリップを握る。
その反応にフウト肩をすくめる。
Toro's Mobile Suit
Gundam Fete
VS.
Futo'sMobile Suit
Justice Kaiser
「ガンダムフェーテ、出る…!」
「ジャスティスカイザー!出るぞ!」
2機がふわりと宙に浮き、戦場へと飛び立つ。
フィールドは草原。
青い空に包まれた、緑の眩しい大地。
故に見晴らしが良く、障壁となるものが少ない。ダイバー否、デューラーの腕が顕著に現れる闘いとなるだろう。
視界の奥に見える赤い機体。フウトが操るジャスティスカイザーだ。
ジャスティスガンダムを主とし、背中には本来のファトゥムに代わり、レジェンドガンダムのバックパック及びドラグーンが装備されている。
「手始めに…!!」
先手を打つため、フェーテに引き金を引かせる。
先の対応の動きでこちらの立ち回りも決まる。まずは様子見といったところだ。
2発避けられた後、命中。しかしそれは自前のシールドで防がれる。
「当たる分には…マシだろ」
中距離を維持しつつ、相手──ジャスティスカイザーの動きを伺う。
ここで回避しては防ぎつつのフウトが動く。
「マークスマンタイプだな…。ならコイツだッ!!」
そう言うと、背部からドラグーンが青い尾を引きながら展開される。
フウトもまた分析をし、対応策を練っていたのだ。
ドラグーンがふわりと舞ったと思うと、青紫の軌跡を描きながらきびきびとした連携で攻撃体制へと移る。
そして全ドラグーンがこちらに向けられ、一斉発射される。
「こいつ!!」
所詮はオート機能に任せてあるドラグーン。単調な軌道を読み、そこにライフルの弾を置いてやるだけ。一基を落とし、同じ感覚でもう一基に向けライフルを撃つ。
「当たんねぇよ!!」
「なっ!?」
放ったビームは、ドラグーンのちょうど横を通り過ぎる。
そのフウトは先程のように優しさを含んだ語気はなく、人が変わったかのように少々荒い口調になっている。
ジャスティスカイザーがこちらに盾を構え接近する。
「確かにコイツはオートだ。予め堕とされにくいように設定してある動きだがなッッ!!」
盾と共にタックルされる。
GPDのため本人への直接的な衝撃は来ないが、それでも少し身構えてしまう。
だが、その隙が相手を有利に進めてしまう。
「ここは皇帝の絶対領域だッッ!!」
迫るジャスティスカイザー。
トロは体勢を整えさせながらライフルで牽制をかけようとするが、その手にライフルは握られていない。
「チッ…」
ジャスティスカイザーとの衝突の際に手から離れたのだろう。
思い通りにならない戦況に苛立ちながらも体勢を整えたフェーテに、ジャスティスカイザーのビームが展開された脚が迫る。
それを見たトロはすかさず、その脚に目掛け太刀を振る。
──が、力と力が拮抗するはずの太刀が空を切る。
「皇帝の絶対領域はッ…!!」
振るった太刀が地面を抉ると同時に、先程とは反対方向から蹴りが飛んでくる。
「不可侵だッ!!」
「ッ…!!」
左腕を咄嗟に差し出すが、完全に不意な攻撃。
動きは捉えられたが、この驚異的な判断力と反射速度にトロはついてこれず、あっさりと落とされ、太刀もその場で離してしまった。
「なんだ…今の…?」
こちらに向けられたドラグーンを左腰から抜いたサーベルで捌きながら考える。
フェイント…にしてはこちらを誘う様子は全くなかったように思う。だとしたらますます意味がわからない。
相当なやり手なのだろうということを本能が告げる。
「この程度か?トロくん?」
早くも消耗しているフェーテに対し、ほぼ無傷と言えるジャスティスカイザー。
そのフウトの余裕な笑みに反骨精神が湧き上がるのを感じながら、思考する。
まずは状況、ドラグーンを数基落とした程度で残りが左右合わせ4基ほど。対して左腕を欠損しているフェーテ。
そしてこの一瞬で分かるように、フウトの能力、分析や判断力、反応速度に優れている。並の人間ではないことは明らかだ。
「厄介だな…」
ジャスティスカイザーから距離をとり、右手持ったビームサーベルを構え直す。
「行くぞ…!」
フェーテは背後に向けスラスターを吹かせ、急接近させる。青い空に緑が散っていく。
「面白い!!ならッ!!」
ジャスティスカイザーはシールドから何かを取り出し、勢いよく構える。
「ブゥゥメランッッッ!!!!」
勢いよく投げられたそれを受け流し、ジャスティスカイザーへサーベルを向ける。
もちろん接近できたにしても持ち前の反応速度で、カウンターを決められるのを覚悟の上でだ。
「そう簡単な攻撃を安売りしてちゃ、このキャンセリングにはッッ!!」
ジャスティスカイザーは前に出そうとした脚を引き戻し、サーベルへの攻撃に転換する。
「そういうことか!!」
フェーテはもうサーベルを一文字に振り切った。攻撃を加えることは難しい。
「なら無理矢理にでも姿勢を変えて…!」
肩のスラスターを主とし、ジャスティスカイザーのサーベルとは逆の方へ回避する。
「なかったことにすれば良い!!」
「何!?」
その目に炎を宿らせたフェーテが回避した先で大地を蹴り、皇帝の絶対領域を侵す。
背部のドラグーンの基部でもあるバックパックを融解する。
キャンセリングへのキャンセリング。
機体が持つか持たないかの少々荒技ではある。しかし目には目を、歯には歯を、だ。
どこかの法典で書いていたことは本当だったらしい。
「俺の目に狂いはなかったみたいだな!」
フェーテに距離を取るついでに太刀を回収させる。
片手には重いが、扱えないほどの重さではない。
ジャスティスカイザーはシールドを捨て、武装をビームサーベルに変えこちらに加速する。
ここに立つのが前までの自分であったのなら、ただただ突っ込んでいただろう。
しかし今はバトルで培った経験がある。多少の余裕は保てている。
──いちいちどっか壊されてるし…
「分かってるよタクト」
ジャスティスカイザーはサーベルを大きく振りかぶっている。
対してフェーテは片手の太刀。一回一回の予備動作に隙が生まれる分、一撃の重みが違うはずだ。
「うおぉぉぉお!!」
「ここっ…!!」
全身を大きく使った遠心力を持った太刀の薙。その重い一撃にジャスティスカイザーのビームサーベルは弾かれる。
「だがッ片手じゃ支えきれないッッ!!!」
フウトの言う通り、そのまま機体ごと太刀に持っていかれるフェーテ。
弾かれたジャスティスカイザーはその機体を既に持ち直し反撃への態勢へと移っている。
「どうかなっ!!」
持っていかれた体をそのまま回転へと転じさせ、その勢いのまま回し蹴りを食らわす。
その踵に仕込まれたビームを発振させて。
「隠し武器か!?」
いくら皇帝と言えども、消耗した状態。最終局面へと移った戦場で磨耗した思考に、その紅い片腕を溶かしていく。
これで互いが隻腕、ビームサーベルでの闘いとなる。
皇帝と進化が大地を蹴り、己の残り少ないエネルギーを糧として閃光を伸ばす。
「ここでっ…!!」
フェーテは後ろに大きく引いた腕を力強くしならせ、胴体を横へ薙ぐ。
「なっ!?」
「甘いッッ!!!」
大きく低く踏み込み、フェーテの懐に入るジャスティスカイザー。
「させるかっ!!!」
咄嗟に脚の装甲を飛ばし、それをジャスティスカイザーは食らわせ軌道を逸らす。その反動で間一髪ではあるが、致命傷を避けることができた。
「まだ隠し持ってたかッッ!!」
「隠してはないだろっ!!」
ついでにと腕部バルカンを展開し、手当たり次第に弾丸を放つ。
しかし、効いていないようでそれを無視して突貫してくる。ガンプラの完成度の高さが伺える。
「バイタルエリアに入ってるんだ!逃がしはしねぇよッッ!!」
「誰が逃げるか!!」
両機のデュアルアイが呼応するように光を灯す。
ジャスティスカイザーを操るフウトが画面の端にあるものを見つける。
「使えるッッ!!」
対してフェーテは装着されたクリアパーツ部を所々赤く染め、陽炎を発しながら接近する。
「ドラグーンッッスロォッッー!!!」
手に持った推進力を失ったドラグーンをフェーテに向かって勢いよく投げつける。
「ッ…ただの塊…!!」
「唸れッッ!!」
投擲されたドラグーンを堕とそうとしたその瞬間。
画面が真っ白に染まり、信号が途絶えた。
「頭が!?」
頭を破壊されたがまだ終わりではない。
モニター越しではなく、直接ガンプラを見て操ることとなる。
まだ終わりじゃない──。
「いけるだろっ…!フェーテ!!!」
ドーム状の幕の奥に映るジャスティスカイザーを視界に入れる。
青いクリアパーツを緋色に染めながら、満身創痍の機体で皇帝に抗う。
「行くぜッッ!!相棒……ッッ!!」
皇帝もまた、進化に抗おうと深紅に輝くその機体を向ける。
閃光の尾を伸ばした二機が衝突する──。
―battle end―
winner Futo
「トロくんは癖が読みやすいね」
GPDが応答をやめると、そんなことを言われた。
「その対艦刀とか、サーベルを横に振るのがほとんどだった。まぁ、キャンセリング見切られたのは予想外だったけどね」
ははっと笑うフウト。
「…」
「そんなに思い込むこともないよ。良いセンスを持ってる。プロも負かせるくらいにね」
「何のために俺とガンプラバトルを?」
「目と目が合ったらガンプラバトル。言ったろ?それだけさ」
そう言ってフウトはこの部屋から電子の一部となり去った。優しい目の奥に気高い闘争心を持つ姿が印象的だった。
…それ以上に清掃員の姿の方が強烈に焼き付いているが。
「フウトさんねぇ…」
「…時間ないし帰るか」
こうして、皇帝の名を持つ清掃員と、進化を望む高校生の
「あっぶなかった!!!」
闘いの場からロビーへと移動したフウト。
はぁっと溜め込んだ息を一気に吐き出し、一息つく。
「やばすぎでしょ最近の子!!腹痛くなりそう…」
「あっ!!!!!!いたっ!!!!!!」
「あ、シイナ…」
シイナと呼ばれた碧い耳飾りをつけた女性が近づく。
「一緒にタッグバトル出るって言いましたよね!!!!」
…いくら皇帝と言えども、神は一息つく暇を与えてくれないようだ。
バイタルエリアに迫られながら、膨れっ面をしたまま上目遣いをしてくる。
──こいつ…ニュータイプか!!
「…忘れてっ…ないよッッ!!!」
「あっこら!フウトさん!!!」
前に踏み出そうとした足を反転させ、反対方向へと走り出す。──キャンセリングだ。
「今日もやってるねー!フウちゃん達!」
「はは…」
皇帝にも敵わない者がいるらしい。
Log1.Kaiser
⭐︎出演者様⭐︎
いぬこ(@inuco_ineya)
ガンダムビルドデューラーズ清掃員外伝
https://syosetu.org/novel/263407/
スーパープリン(@superpurintwit1)
ぬぬっしし(@nushi_shinymas)
ガンダムビルドデューラーズ
https://syosetu.org/novel/206867/