???)先輩、大丈夫ですか?
中々入ってこない私達を心配したのか…緑髪の少女がわざわざ玄関までやってきました。
梨華)あ、ごめんね。ちょっと与太話をしていただけだから。
???)とりあえず立ち話も何なんで、中にどうぞ。
リビングには四人掛けの大きなテーブルが中央に鎮座しており、その周辺にも生活感が溢れる家具やインテリアが配置されていました。
???)飲み物を持ってくるのでしばらくかけて待っててください。
そう言うと少女は、リビングの奥の方にある扉の向こうに消えていきました。
リタ)梨華さん…あの子が私に紹介したいって子ですか?
梨華)そうよ。あの子は
リタ)…え?
葵)お待たせしました。綾鷹しかなかったので…
リタ)え~!?
葵)うわぁ!びっくりしたぁ…どうしたんです?
リタ)flower…flowerって…梨華さん、あなた何者ですか?
梨華)ただのしがない神楽巫女だけど?
リタ)信じられません…こんな有名人が目の前にいるなんて…
葵)先輩が私の事紹介してくれてみたいですね。改めまして…向日 葵です。
リタ)あ、あの…その…どうも…
梨華)何テンパってるのよ…
リタ)いやいや。テレビを見ない私でも知ってる有名人ですよ?そりゃあ緊張もしますよ!
葵)そこまで畏まらないでくださいよ。私だって舞台の外ではただの人間なんですから。
リタ)そうですけど…
私はとりあえず葵さんが持ってきてくれた綾鷹を飲んで落ち着くことにしました。
葵)で…先輩、今日の用件は何ですか?
梨華)葵って今日完全にオフなのよね?
葵)そうですね。他のメンバーもそれぞれの用事で出かけてますよ。
梨華)それじゃあ…久しぶりに色々楽しみましょう。ここ最近ライブで全国回ってたって聞いたのよ。それが終わってやっとできた時間くらい、思い切り羽を伸ばすのに使わないと。
葵)…そうですね。ありがとうございます。
梨華)それじゃあ…早速だけどちょっと行きたい所があるからそこに行きましょうか。
私達は葵さんを引き連れて、ドライブを始めました。
葵)そう言えば…先輩が連れて来た方のお名前をまだ聞いてませんでしたね。
梨華)彼女は音崎リタさん。この町の山の方で私と同じように神社の巫女として働いているわ。
リタ)音崎です…よろしくお願いします…
葵)はい。宜しくお願いします。
私は緊張のあまり、ほとんど声が出ませんでした。
続く