車で移動すること十数分…車は一軒の家の前に止まりました。
詩音)よ~し着いたぞ。ここが私の家さ。かっこいいだろ?
家の外装はいたって普通のものでした。
リタ)かっこ…良いのかな?
葵)普通ですよね。
梨華)うちの方が立派だと思うわ。
詩音)おいおい…そんなこと言ってると中に入れてやんねーからな?
リタ)え…いや…その…立派ですよ!かっこいいです!!
詩音)だろ?
この時の詩音さんの顔はちょっと得意げでした。
中もいたって普通の家でした。これ以上に形容のしようがありません。
詩音)あ~そう言えばあいつ今頃寝てるんだったな…あまり大きな音出さないでやってくれよな。今の時間に起こされると絶対不機嫌だからさ。
梨華)そっか…今寝てるのね。
リタ)どなたかご一緒に暮らしているのですか?
詩音)うちの兄貴が寝てるのさ。あいつ…たまに訳の分かんない物に没頭して徹夜とかするからさ…ちゃんとライフサイクルくらい私に合わせて欲しいんだけどなぁ…
葵)そのあたり大変ですよね。
詩音)まぁ、週変わりだし問題ないだろ。次の週は多分私と同じサイクルで動いてくれると思うから。
大きな音を出さないように注意しながら私達はリビングに何とかたどり着きました。
詩音)食器とか準備するから、荷物でも置いてゆっくりしといてくれ。
そう言うと、詩音さんはキッチンの方に行ってしまいました。
リタ)いやぁ…それにしても今日はなんだか色々ありすぎて頭がごちゃごちゃになっちゃいそうですよ…
梨華)そうね。
葵)私とパンケーキ屋さんに向かった時はあんなにガッチガチだったのに、ちょっとほぐれてきていますもんね。
リタ)色々ありすぎてそれどころじゃない状態になっちゃったからね…
梨華)リタさんって結構緊張することが多いんじゃない?
リタ)まぁ…あまり人と接することが無いもので、どうしたらいいか分からなくなっちゃうことはありますね。
詩音)お?何だ湿っぽい話しやがってさぁ…大丈夫か?
リタ)大丈夫ですよ。
詩音)そっか…食器もってきたから食べようか。
リビングに置かれた四枚の白い皿の上には、おいしそうなパンケーキが盛り付けられていました。
ちょっとだけ詩音さんのパンケーキは少なかったですが…
リタ)良いんですか?パンケーキ少ないように見えますが。
詩音)良いんだ。私は普段から身体を鍛えてるんだ。だからあんまりたくさん食べると…
リタ)体作りに響いちゃうってことですね。
詩音)あぁ。
葵)私も詩音先輩の通ってるジムで体験トレーニングを受けたことがありますけど、本当に鬼のようなメニューでギブアップしちゃいました。
リタ)そんなにですか!?
梨華)見た目によらずストイックなのよね。
詩音)見た目によらず…ってどういうことだよ。
梨華)…ごめんなさい。
約30分ほどでパンケーキはお腹の中に消えてしまいました。
詩音)噂通りの美味さだな!ほっぺが落ちそうだったよ。
梨華)本当ね。女性が飛びつくのも納得だわ。
葵)SNSでこのパンケーキをおすすめしなくちゃ!!
リタ)今日は本当にありがとうございました。とってもおいしかったです。
詩音)…そう言えば今日はこの後配信の予定だったな。
梨華)そうなの…じゃあここでお別れね。
リタ)今日は助けてくれたり、面白い話を聞かせてくれたり…本当にありがとうございました。
詩音)良いんだ良いんだ。また会えた時…そん時はよろしくな。
詩音さんの家を辞去して葵さんの家に向かいました。
葵)久しぶりに詩音さんに会いましたけど、いつも通りでしたね。
梨華)そうね。いつも通り元気溌剌だったわね。
リタ)なんだかんだで楽しい日になりました。ありがとうございました。
梨華)次はどこに行く?
葵)じゃあ…洋服を見に行きたいです!!
リタ)このあたりだとショッピングモールですかね。
梨華)じゃあショッピングモールに向かうわね。
続く