美華)私と梨華は中学・高校・大学とずっと同じチームでソフトボールをしてたの。私が投手で梨華が捕手。
リタ)バッテリーって奴ですね。
美華)私も梨華も最初は思うように投げたり打ったりできなかったんだけど、それぞれ制球とスローイングを中心に磨き続けたら、いつの間にか日本代表に選ばれるくらいになっちゃってたのよね。
梨華)私は鉄砲肩の赤田って呼ばれてたんですよ。
リタ)姉妹揃って代表ですか…努力って凄いんですね。
美華)高校・大学と進むうちに、私も梨華もプロをだんだんと意識するようになってきたんです。
リタ)やっぱりプロって憧れの存在ですよね。
美華)ただ…梨華はもう既に次期神楽巫女に指名されていたのよね…
リタ)あー…
梨華)ものすごく悩みました。お姉ちゃんと続けていきたい気持ちもあったんですけど、1000年続く神楽巫女を断絶させてしまうのもどうかと思って…
リタ)…
美華)結局梨華は大学卒業と同時にソフトボールから完全に離れることにしたのよ。
梨華)本当はもっと続けたかったんですけどね。
リタ)…
美華)ただ選手としてのキャリアは終わったけど、梨華はずっと裏方として私を支えてくれているのよ。
リタ)裏方ですか?
美華)私が試合に登板する前日に、必ず投球練習に付き合ってくれるんです。
梨華)一番長く投球を受け続けてきたので、玉の走りとか制球で調子が見えてくるんですよ。
美華)梨華のアドバイスは結構当たってて、良し悪しが試合にきっちり出てくるんですよ。
リタ)凄い観察眼ですね。
梨華)いつも神楽が行われる日はお姉ちゃんが私のそばにいてくれるように、私はお姉ちゃんに寄り添えるようにしているんです。
リタ)…何だか感動しちゃいました。姉妹がお互いに支え合っている様子が本当に羨ましいです…私の兄や姉は私を支えてくれることなんかないので…
美華)…でしたら、今以上に梨華を頼ってください。
リタ)…え?
美華)梨華は神楽巫女の継承の為に、私以上に色々な知識を吸収し続けています。その知識はあなたの手助けに必ずなってくれる筈です。梨華にとっても親交を持った仲間を持つことが一つの大きな支えになる筈ですし…
梨華)…そうね。私としてもあなたのような存在がそばにいてくれるのは大きな糧になると思っているわ。これからも…仲良くしてもらえないかしら?
リタ)…分かりました。たまにでいいのでうちの神社にも来てください。梅岡さんや柊君と一緒にお迎えしますので…
その後もいろんな話に花が咲き、いつの間にか夕暮れ時になっていました。
リタ)いやぁ…本当に今日はありがとうございました。
梨華)良い記事、書けそうですか?
リタ)これだけ良いお話を聞かせてもらった以上、下手な記事は書けませんからね。腕によりをかけて頑張らせていただきます!
美華)楽しみにしておきますね。
梨華)あ、あともう一つ。ちょっとしたサプライズと言うか…プレゼントがあるんですけど良いですか?
リタ)何でしょうか?
梨華)音子猫神社に、うちの巫を二名ほど派遣させていただきますね。
リタ)…え?
梨華)私が宣伝したことで、今後多くの参拝客が来ることが考えられるので、うちの若い巫を助っ人としてお貸しいたします。
リタ)そんな…良いんですか?
美華)梨華と母が相談して決めたことだそうなので、遠慮なく。
リタ)…最後まで本当にありがとうございます。今度うちに来てください。梅岡さんも怪我が治って戻ってくると思うので…
梨華)その際には何かお土産を持って向かいますね。
リタ)本日は本当にありがとうございました。
梨華・美華)ありがとうございました。
続く