え?!お前がアイドルなの?!   作:タマモマユ

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第三部、開幕です。




#ユニ募のP視点です


夢などなく

あの子が刺された。それを聞いた時俺は、急いで病院を手配、手術費や諸々を病院へと丸投げしてから一息つく。病院には急いで駆けつけた俺以外に右手に包帯をした武内さんがいた。武内さん曰く、相談をしていた時に背後から刺されたとの事。それを見た武内さんが合気道で取り押さえ、近くにいた人に通報を頼み犯人は捕まったとのこと。右手の包帯はハンバーグを食べてた時にテンパリ火傷したとの事。心配を返せ。俺はちひろさんや事務所に明日は武内さん諸元も行けないと連絡をしてからあの子と一番仲の良かった夢見に連絡をした。あいつの事だからテンパると思った俺は、刺されたということを伝えた。

 

 

夢見の反応は俺の予想とは違い、ぶつ切り。俺は病院をメッセージアプリでつげてから待っていれば眠そうな仁奈ちゃんを背負い息切れをしながらあいつが来た。青ざめた顔で、俺の胸ぐらを掴み揺するりあむ。嘘だ、嘘だとうわ言のように言うので首根っこ掴んで病室へと入れさせた。そこにあるのは白いベット、青色の患者服に包まれ、コードに繋がれている彼。膝から崩れ落ち、涙を零していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

夢見が復活したのはそこから数時間後。赤く目を腫らしたりあむに丁寧に説明した。医療費や、入院費はこちらでの負担をするということももちろん。これからの対応についても教えた。夢見は黙って頷き、了承。仁奈ちゃんを一人では怪我をさせてしまうかもしれないということでしばらくは寮で預けるという約束も交わしその日は終わった。これならもう大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

そう思っていた俺が馬鹿だった。

 

 

 

3日後、あの子が抜けた分の作業を行いやっと一息着いた頃、久しぶりにレッスンルームを見に行った。この事務所はアイドル事務所。突然、俺にも担当するアイドルが居る。努力するのは嫌いだと言うが、2人に追いつけるようにと頑張るあかり、疲れるのは嫌だとは言うものの、アイドルとはこうあるべきという信念を根本に努力家な夢見、そんなふたりを支えながらも年上の2人から色々教わっているあきらの3人組のユニットだ。彼とはそれなりに仲が良かったとのことで不安ではあったが大丈夫だと思っていた。いや、過信していた。

 

 

結果はどうだ、夢見が努力をしていた。いや、それなら褒められるだろう。夢見はその努力の方向がおかしいのだ。あいつは()()()()()()()()()()()()()()()()

 

他のふたりは休憩をしている時でも夢見は踊る。昼飯休憩でもリズムを取る。夢見は休むことなく踊り続けている。いいから休め、とトレーナーさんや二人が言っても、『休めるほどぼくは何もしていないから。2人に追いつけるように頑張らなきゃ』と答える。

 

これはもう、何かに取り憑かれているとしか思えない。俺はライブ前のあいつに、お前はレッスン禁止だと、告げた。

 

 

 

今ではこれが正しいのかも分からない。あいつは、現実を見すぎてしまっている。




これは!!!りあむが!!ヒロイン!!なんだ!!よ!!!
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