貰った力で世界最強?   作:大庭慎司

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今回の話は、原作主人公の後を追って大迷宮探索になります。


13 全部、鶏肉!

 時期は、南雲ハジメと呼ばれる最弱と謳われた少年が、ユエという名の少女を助けてから、50階層に作ってあるハジメの秘密基地へと戻ろうとしていた頃の話だ。

 

 私は、この奈落の底といわれる場所とは知らずに上への道を探してこの大迷宮を探索しつつ、片手間に、有り余る魔力を使って、固有魔法の練習も合わせて行っていた。

 

 凛はまだ、ここが奈落と言う場所である事、奈落の中で最上層に位置している事、

 また、あの洞窟を作って住んでいた人物が南雲ハジメである事を知らずにいたが凛自身は、何事も気にした様子はなく探索を行っていた。

 

気にしても仕方がない・・・というのが最もな理由だからだ。

 

 スキルである気配遮断[+強化]を使う事により、効率的に魔物を寄せ付けず、進行上邪魔になるのだけを掻っ捌いて進んでいく。その際に、攻撃系の固有魔法の練習台としてもいた。

 

 特に風爪は相性がよく、魔爪だろうと、魔法剣だろうと、斬ればそこを中心に相手に対して風爪というカマイタチのような追加効果が発生するという状態にまで持ってきていた。本人はあまり気にはしていないのだろうが、事実上のオーバーキルである。

 

 しかしながら、その探索は困難を極めた。

 迷宮という環境上の事かもしれないが、太陽が常にあるわけではない空間において、自分の方角を知る事は困難であるといわざる得ない。

 ここで非常に効果を発揮したのは、ピアス型ユーザーインターフェースであるスーキーだ。

 これによって、常に北がわかる・・・・はずなのだが、凛は迷っていた。

 方向がすぐにわからなくなるという典型的な方向音痴だった。

 

 方向音痴なのに、王都からホルアドへよく行けたな。と疑問に思う者もいるだろうが、そこまでの道は割と有名で、道路標識なり、地図なり、コンパスを使ったりしていたのだが、現在はベヒモス変種戦にて失われているという状況である。どこで失ったと思った方もいるかもしれないが、ベヒモス変種戦でラストのレーザーによって、ポーチ事消失していたのである。ステータスプレートは、穴を開けて、首から垂らしていたので無事だった。若干は焦げたが正常に機能した。

 

 また、マッピングの方法・やり方がわからないのだから仕方のない事だ。

 現代人でまっさらな地図にマッピングを出来る方はどのくらい居られるのだろうか。つまりそういう事である。

 

 え、ピアス型ユーザーインターフェースを使えばいいって?使ってるよ。当然ですよ。こんな便利な物は使わないとダメでしょ。

 もちろん、スーキーとも会話しながら進んでいる。只、本人が迷っているという自覚が現在はない。

 なぜなら片手間の固有魔法訓練が仇になっているのだ。

 

 つまり片手間にやっているせいで集中が疎かになっていて、通った道をまた通っても気づいていないのだ。まあ、それだけ周囲の地形や壁の形が似ているという事だが。

 

それでも、さすがに迷っている自覚が出てきた。

 

 原因は、他者が見れば一目瞭然なのだが、それがわかるかは本人次第であった。

 右上にマップが表示されており、行った場所は常に明るく表示されている。なのに、迷うのだ。

 典型的な迷う原因としては、マップが常に北を差さず、グルグルと回転する事にある。

 そのために方向感覚が狂わされて、どこをどのように進んでいるのかわからなくなるのだ。

 経験として1度くらいはみんなあるはずだ。

 地図と体を同時に回して街を歩いた事が。この時、地図を回さずに、自分の体だけを動かして進むと非常にわかりやすいのだ。

 それと同じ事が現在進行形で起こっていた。

 

 まあ、それでもいつかは辿り着けれる物だ。実際に、凛が迷っているのを自覚をした時には、この階層のマッピングは終了したのだから。

 

 おいしかったため、ウサギ型の魔獣をフライドチキンの形に加工した物を頬張りながら、視覚ユーザーインターフェース内に映るこの階層の全体マップを見ながら独り言ちる。

 

 

「おっかしいわね。下へ行く階段はあるのに、上に行く階段もなければ、なんらかの手段すらも見つからないなんて」

 

 

 いつかの南雲と同じような感じの言葉を吐いている。というか、この言葉は、ここを知らない人にとっては、世界万国共通なのではないだろうか。

 

 上階に上がるために一応の事はすでにしているのだが、どうしてか穴が開かなかった。その一応というのは、グレートベヒモスを倒すために使用した。ファイヤーストームとはもう言えなくなっているフレイムストームの事である。フレイムストームというのもなんか違う気もするのだが。もはや、レーザー兵器といって差し支えのない程の超超高温魔法である。土が融解して何も残らない程に蒸発してしまう程の威力なのだ。魔法ではなく兵器だろう。

 

それでも、穴は開かなかった。

 

 

「ここは、仕方ないわね。下層へ向かいましょうかね」

 

 

 下層への道はすでに発見しているため、フライドチキンを食べ終わった後、ウォーターの魔法で手を洗った後、スーキーに道案内を頼み、楽々と下層への入り口へと到達した。

 

「階段は~・・・なしね。ないというより、砂利道の坂って感じかな」

 

そこは、上の階層と変わらぬ空間だった。

 

 いや、実際の所は真っ暗闇で、上の階層のような緑光石を使った仄かな温かみのある薄緑の色が支配する階層ではなかったはずだが、あの洞窟に住んでいた人のスキル:夜目と種族特有の夜間でも昼間のように見えるが働いており、暗闇が普通の空間に見えたのだ。

 

 そうして、階段という名の砂利道を降り切った所で、1体目の魔獣がジッと伏せて石像のように体を膠着させて待ち伏せをしていた。

 

 ただのトカゲだね。そう言うのも語弊があるが、実際にでかいオオトカゲというのが私の抱いた最初の感想だ。これが世に聞くバジリスクと呼ばれる物かは、私にはわからない。視覚ユーザーインターフェースには、トカゲとしか名前は書かれていない。

 

 弱点はなし。動きは速いようだが、私並のステータスがあるなら問題ないレベルらしい。固有魔法はっと。

 

 トカゲの目がギンッという音を立ててフラッシュのように焚かれるが、何も起こらない。だが、視覚ユーザーインターフェース内の左上の状態異常アイコンには、石化マークとそれを解除するアイコンが点灯していた。

 

 

「なるほど。あの洞窟に住んでた人のがんばりがここで発揮されたわけね。ありがとうございます。石化対策」

 

 

 トカゲを前にして、私はそう言って、相槌をポンと打った後、どこかに向けて手を合わせて合掌する。

 

 と、している間に、トカゲは、「何しているんだこいつ」みたいに頭を傾けてジッとしていた。

 

 

「爆縮地!!」

 

 

 縮影ばかりを繰り返していたら、いつの間にか追加されていた縮地の派生技、「爆縮地」・・・・この技は、縮地のさらに高速版と思っていいだろう。

 そんな彼(トカゲ)の心情を流して二刀流スキルの[+無拍子]からの[+爆縮地]で、一気に突っ込むと同時に体を捻りながら、首を掻っ切って、そのまま通り抜けると、その数秒後にドチャと生々しい音を立てて、トカゲの首が落ちた。

 

 

「おし!!」

 

 

 見事な動きにガッツポーズをする。切り抜けた際に血を抜き取っているのだが、追加スキルの獲得はなかった。

 「残念」と小さく呟くと、次の獲物を探して、動き回りながら探索をしようとするとスーキーが割り込んだ。

 

 

「ちょっと待ってください!」

 

 

 スーキーが言うには、ちゃんと肉を食べて見てください。という事らしい。

 肉を食べる事で追加が得られるかもと予測を立てていた。

 

 肉を切り分け、魔晶石を取り出して、イベントリへぽいっしながら、肉に魔爪を差し込んで持ちあげて、ファイヤーで焼く。すごく簡易的な焼き鳥ならぬ焼きトカゲだ。

 

 

「はむ。ん~、もぐもぐ、ん~ん~。あ、おいしいかも♪」

 

 

 肉は鶏肉の味だった。塩があればベストだけど、そんな物はないのでちょっと焦げ目を作ってから食べる。なかなかに美味だ。そして、食べ終わると、スキルを獲得した。

 

 

システムメッセージ:「微石化を獲得しました。」

 

 

微石化・・・・微石化は、即効効果はないものの、戦いの中で相手に傷をつければつけるほどに石化効果が増していくというスキルだった。つまり、相手が強ければ強い程、戦闘時間が伸びて効果が高くなるという事だ。相手には目に見えない石化が侵攻してくるという恐ろしい物である。

 

 次に出会ったのがフクロウ型の魔獣だ。なかなかと厄介な羽を飛ばす遠距離攻撃を実行してきた。

 

 八双飛びと天歩を使って空中に地面を作り出すという方法を利用した三次元立体機動で回避をしながら、此方からもライトニングを放つ。しかし、単発ではなかなか当たらない。

 

 疑似戦闘シミュレーションが新たなイメージを作り出す。そして、それを脳内で私にイメージ図を見せる。

 

 

「え、散弾タイプなら当たるかもって。うん、わかったやってみる」

 

 

 避けながら、疑似戦闘シミュレーションが作ってくれたイメージをそのままに浮かべて、形を整える。

 

 

「ライトニングブレッド!!」

 

 

 「なんか形が違う」とスーキーがぼやいた。ライトニングで出来た無数の鎖のような物が大量に飛んでいく。フクロウを取り囲むような形で展開され、それに触れた途端。

 

 

アギャギャギャギャギャギャギャギャ!!

 

 

「てりゃー、フレイムランス!!ライトニングランス!!ウォーターランス!!ウィンドランス!!」

 

 

 数々の射撃魔法が大挙して、避ける行動が取れないフクロウ型の魔獣は、次から次へと魔法が体に刺さり、簡単に粉々になって地面へと落ちた。

 

その後、サクッと魔爪で斬って手ごろなサイズのお肉と血液を奪う。

 

 

システムメッセージ:「超音波を手に入れました。」

システムメッセージ:「再生が重なったため、再生にかかる魔力を低減致しました。」

 

 

超音波・・・・微細な魔力波を飛ばして、周囲の状況を三次元で認識できるようになる。いわゆるレーダーのようなスキルだった。

 

 

 超音波スキルは非常に便利で迷宮探索に一役を買ってくれている。

 現在は、範囲が狭く自身を中心に50メートル程度であるが、角を曲がった先に何がいるかという事を教えてくれるのだ。ただ、初めて見つける物に関しては何かがいる程度しかわからないのが玉に瑕ではあるのだが、便利には違いない。他にも洞窟探索で壁面の凹凸や下への階段等もすぐにわかるので、使い勝手がかなり良くなっていた。

 

 その後もフクロウ型魔獣を同じ方法で倒していくのだが、その度に、スーキーと意識のないはずの疑似戦闘シミュレーションからの泣きが入った。何が問題だっていうのよ、まったく!

 

 

「問題大ありですよ!まったくぅ」

 

 

とスーキーがダメ出しするが、ちっともわからない。だってイメージ図通りだもの。スーキーがさらに説明をすると、今やっている魔法はブレットではなくてネットだと言う。ブレットは、単発の玉が沢山飛んでいくんです!ネットは鎖状の物を飛ばすんですよ!と息を粗くして説明してくれた。

 

 

「つまり、私が今まで放ってきた魔法は、ライトニングブレッドではなくライトニングネットだという事ですか」

 

 

 両膝と両手を地面について項垂れた。恥ずかしい。でも、ここでは誰も見ていないから黒歴史だ。そう、黒歴史なんだ。

 

 その後は、猫型魔獣1匹と戦闘になった。

 地球上の三毛猫をそのまんま大きくして、赤黒いラインが入っている点だけが違う愛くるしい姿の猫魔獣だ。鳴き声までが「にゃぁ~」と、かわいい。

 

 

「うぅぅぅ・・・・ごめんね」

 

 

 後ろ髪を引かれる思いでの討伐となった。が、意外と手こずった。今までに遭遇した魔獣とはわけが違う程にすばしっこく、洞窟内を巧みに動いて襲ってくるのだ。さすが猫ですね。

 

 

「誰よ。こんな可愛いのを魔獣にしたのは!」

 

 

システムメッセージ:「身軽を手に入れました。」

システムメッセージ:「先読を獲得しましたがすでに所持していたため、時間魔法適性と合わせて、未来視を獲得しました。」

 

 

身軽・・・・体の柔軟性を上げて、バネを強化するスキルだ。

 

つまりは、回避や攻撃に補助的に効果を発揮するスキルという事だろうか。

 

 未来視は、重要なスキルとなった。自身の危険だけだが、自分の3秒手前の姿を見ることが出来るスキルだ。達人ともなれば、3秒あれば、致命傷を避け相手に有効打を与える事は十分にできるし、カウンターと合わせれば、ほぼ決まるのではないだろうか。

 

 道すがらの鍛錬も欠かしていないが、手に入れた中で一番役に立っていないのが、錬成スキルだ。何をどうしたらいいのかがわからない。錬成スキルってつまり鍛冶師が持っているスキルだよね。どう、使うのよ。これ~。

 使用用途がまるでわからないのだからどうしようもない。あくまで戦闘だけをメインにやってきた凛にとっては、戦闘に関連しないと思っているために役に立ってはいなかった。

 だが、とりあえず、出来る物をという事で、この洞窟内で手に入る鉱石・・・・ガラスを作り出して、ヒヨコ、カラス、ネコといった置物を作る事に精を出していた。作っては、ポイッとアイテムボックスへ投げ入れ、また次を作るという繰り返しである。

 やっていて、1つ分かった事がある。それは、イメージ力が上がるという事だ。物を作り出すという事は、それだけイメージ力が必要になるので、これはこれで悪い事ではないと思い始めていた。

 

と、次の階層だね。

 

 次の階層は、ドロドロネバネパした液体が充満している地で、体が汚れるのを嫌って少し躊躇うが、その場から踏み出そうとした処で、スーキーに止められた。

 

 

「な、な、なに、なんなの?」

「ちょっとお待ちくださいね。この匂い、それにネバネバ、もしかすると、発火するかもしれませんね。なので、燃える系の魔法の使用は控えてくださいです」

 

 

 え、マジ?とか思ったけど、スーキーが言うなら仕方ない。氷系で攻めますか。

 

 それよりもスーキー、今、匂いって言ったよね。なんで匂いがわかるの!?

 

 それに対する返答はなかった。華麗にスルーされて、私は洞窟内を進む事になった。

 

 洞窟内で上に1メートル程の所にスキル:天歩を使った地面を作りながら進むという超荒業である。魔力にゆとりのある凛だからこそ出来る芸当で地面に付随する環境ダメージ類の一切を無視するという高等テクなのかもしれないそれは、ある意味のチートであった。本人にその気はない。

 

 空中を歩くという動作を続けて、洞窟内を歩いていると、ふと思ったことが口に出る。

 

 

「こう、空中を飛べたらもっと楽なのにね」

 

 

 空中を歩けるなら飛ぶ事も出来るのではないかというのがその発想の原点である。

 しかしながら、飛ぶ事と歩く事は動作においては全然別物と言っても可笑しくはない事なのだが、凛にはわかっていなかった。

 

それに対してスーキーは、会話の1つとして返答する。

 

 

「それは、ユミル様ならやってますけど、たぶん、主様には無理ですね」

「え、あの神様ってそんな事できるの?さすが神様ね」

「いえ、そうではなく、本人が言うには、サイコキネシスという特殊な力だそうですよ」

「魔法で、サイコキネシスあればな~」

「ありますよ」

「え、ほんと!?」

「はい、闇魔法の中にそういうのを扱う魔法があったはずです。ただ、この世界にも同じ物があるかはわかりません。それに、主様が扱えるかは未知数です」

 

 

 うーん、そこがあったか。確かに私に使えるかは未知数だ。そういえば、まだ、光と闇の魔法は使っていなかったっけね。とりあえず、その辺に書き込んで1度使ってみるかな。と、思っていると、先読みに反応があった。先読と言っても未来視にだ。

 

 

「3秒後に真後ろから何かが来る!」

 

 

 本当に何かが真後ろの地面、ネバネバの水溜まりから飛び出て来た。

 後ろ脚が魚の尾鰭とカエルのような足のついたサメだった。

 うわ、キモっと思いつつも、そのサメの口攻撃を[縮影][舞踏]を使って、質量を残しつつ流麗な動作で真横へと移動すると、サメの体を縦に氷の剣で体を薙ぐ。

 

 

ガキンッ!!

 

 

 硬質の音が洞窟内に響き渡り、氷の剣が折れるが、そのままに下へと振り抜くと追加効果の風爪が入り、サメの体は輪切りになって、体と頭部が分かれた。

 そのすぐ後に同じ工程をして、尾っぽの部分も切り落としてから、空中で三枚おろしへと加工してドロドロネバネバの水の中に落ちる前に、魔晶石と肉をアイテムボックスへと入れた。

 

 この加工作業が出来るようになったのも人間離れしたステータスによる影響のせいなのか、スキルにある[高速反応]による影響なのかは理解出来てはいない。

 

ただ、出来ると思ってしまったからやってみたら出来ただけである。

 

 その後、近くにある陸地で光魔法と闇魔法の実験を行って、どちらも適性を獲得したので、後は鍛錬あるのみだった。

 

その後、あまり複雑ではなかったこの階層を抜けて、下の階層へと入った。

 

 次の階層は打って変わって、水が滴る水源の層だった。水が大半を占めていると見た通りに、湖が拡がっていた。

 

 そこを、やはり天歩を使って進んでいく。

 しかし、そんなに甘くはなかった。前方から鳥の大群がやって来るのが見えた。嘴に歯が並んでおり、とても凶悪そうな面だ。羽にもキラリと光る物が付いていて、それが刃物ではないかと思う程だった。実際に刃物でした。

 

 

「魔力集束!!」

「いっけぇ、これが正真正銘、ダブルファイヤーストーム!!」

 

 

 それぞれの片手から放たれたファイヤーストームは、広範囲にその熱波をまき散らしながら空中を駆けるワニガラスを薙ぎ払う。

必殺技のフレイムストームはとは訳が違い、炎らしさの揺らめきが残っていて、尚且つ熱量は、外がカリカリ、中は半熟程度になるくらいの火力のフレイムストームだ。やっと、手加減が出来るようになった。

 

ポチャポチャと落ちるワニガラスの1匹を掴むと、そのまま齧り付いた。

 

 

「うーん、残念ですね。すでに持っているスキルです。強化もできないですね」

 

 

とスーキーによる分析だった。残念です。

 

 下を覗くと、湖の中心に島があり、そこに何かがいるのが見えたので、そこへと向かう、近づいてみれば、それは、リザードマンと言われる2本足のトカゲ魔獣だった。

 

 何やら会話をしているようなので、会話できるのかと話しかけようとしたが、すでに槍を構えていて、非常に警戒しての臨戦態勢だった。

 結局、話をする事すら出来ず、攻撃をしてきたので、此方も対応する。

 

 

「縮影!!」

 

 

 その場に質量ある残像を残しつつ、突いてきたリザードマンを雷の剣で切りつける。今度はこん棒ではない。ちゃんとした剣だ。斬りつければ、剣と同じ切断と雷系魔法が持つ微麻痺効果と微石化と風爪が襲うという凶悪無比の攻撃力だ。

 もちろん、斬られたリザードマンは、一瞬にして小間切れ肉である。剣では1度しか斬っていないのだけどね。

 

 

「はぁ~。数が多いね。ま、トラウムソルジャー程じゃないけどさ」

 

 

 縮影と舞踏スキルの併用により、戦場には私の実態ある影が無数に生まれ、リザードマンはパニックだ。それでもひたすら槍で突いてくるが、その尽くを舞踏で回避する。

 

 

ピコーン!

システムメッセージ:「舞踏スキルの派生スキル「遅滞分身」を得ました。」

 

 

遅滞分身・・・・縮影の実態ある影がさらに自動的に分裂するスキル。

 

 

 縮影が生み出した質量ある残像がさらに数を増し、ひたすら戦場を漂う。

 フェイントさえも分裂し、戦場は遅滞分身が生み出した分身だらけとなる。

 もちろん、自分には見えないので、相手からの視点のみになるわけなのだが、最後は分身と本体がわからないほど、戦場を埋め尽くす。

 

 もう、リザードマンは大混乱だ。

 自分が何と戦っているのかすらわかっていない。互いが互いを傷つけあって共に負傷していくのだ。

 そんな私は、戦場の外からその様子を見ていた。残念ながら、自分には縮影の影も遅滞分身の影も見えていないので、相手は、互いに互いを傷つけあっているようにしか見えていない。

 

 ただ、スーキーによる視覚付与によって、どんな状態になっているのかをオンオフによって見る事が出来る。

 

 

「じゃ、締めと行きますかー!」

 

「魔法力増幅!!」

「雷撃!!」

 

 

 初めて使用する魔法も入れた。

 [魔法力増幅]は、空気中にある魔力をさらに掃除機で吸うイメージの魔法だ。これによりこれから使用としている魔法を50%くらいの威力まで底上げする魔法となる。

 そして、本来は殺すことのないアババババするだけの雷撃をしようしてみた。どこまで威力が上がるのか見物である。

 

 雷撃は、手を上げないでも、どこからともなく体から雷撃が飛び、戦場となっている場所すべてのリザードマンへと降り注いだ。

 

結果は・・・・静かになった。

 

 どれどれと近づいてみると、すべてのリザードマンからは湯気が立ち上っており、白目で絶命していた。

 予想以上の威力に満足であった。

 しかし、肉の味はまた鶏肉だっただけにガクッと項垂れる結果となった。

 

 

「もう、ここは鳥肉しかないわけーーーー!!?」

 

 

私の叫びは、その階層に響くのであった。

 

そして、システムメッセージが流れて、魔力視覚を手に入れたのであった。

 

 




地図の見方に関しては、偏見が入っております。ご了承下さい。

サメカエルの肉も鶏肉の味でした。
実際に、カエルの肉は、鶏肉の味と言われております。

リザードマンが厳戒態勢だったのは恐らく原作主人公が通った後だからでしょう。たぶん・・・。

オリジナル魔獣:
三毛猫魔獣
ワニガラス
リザードマン

魔獣の名前に関しては、恐らく外の人類が目にして記録した物しか名前はないと思われるので、真大迷宮では、名前がないと思われる。

===============================
鈴木凛 17歳 女 レベル:----
天職:魔導師
筋力:8511   [+全身強化時:12766]
体力:8506   [+全身強化時:12756]
耐性:8500   [+全身強化時:12750]
敏捷:8501   [+全身強化時:12751]
魔力:84980   [+最大値上昇:93478]
魔耐:8506   
幸運:100(MAX)
残りポイント:0
===============================
スキル:
戦闘補助系:
ゲーム感覚・見切り・魔法力増幅
経験値上昇[[+1000%(MAX)]]
必殺[[+博打][+幸運+][+的中率上昇+][+会心]]
先読[[+時間遅延][+反射速度増加][+未来視]]
気配感知[[+効果範囲][+感知強化]]
聴力強化[[+効果範囲]]
血力変換[[+スキル奪取][+体力変換][+魔力変換][+乾血吸収]]
跳躍[[+大跳躍]]
縮地[[+爆縮地][+縮影]]
再生[[+手動再生][+痛覚操作][+消費魔力軽減]]
高速反応[[+反射神経+][+電気信号]]
完全耐性[[+毒耐性][+劇毒耐性][+完全毒耐性][+麻痺耐性][+石化耐性]]
気配遮断[+強化]
舞踏[+遅滞分身]
魔力感知[+魔力視覚]

固有魔法:
重量軽減・魔力操作・遠見・夜目・超音波

天歩[+縮地]
雷撃[[+範囲攻撃][+無拍子]]
風爪[+武装付与]
微石化[+武装付与]
錬成[[+イメージ力強化][+消費魔力軽減]]

魔法系:
時間魔法適性・高速魔力回復・光魔法適性・闇魔法適性・魂魄魔法

全属性適性[[+属性強化][+貫通属性][+射程強化][+魔力吸収低下][+消費魔力軽減][+発動速度上昇][+高速詠唱][+範囲強化][+イメージ力強化][+誘導][+超高圧縮]]
全身強化適性[[+発動速度上昇][+発動時間+100%][+発動時間永続化][+強化増加値+50%]]
結界術適性[[+発動速度上昇] [+消費魔力軽減][+耐久化]]
複数同時構成[[+複合魔法]]
魔力最大値上昇[+30%]
回復魔法適性[+自動修復]

近接系:
剣術[[+強打][+刺突][+斬撃速度上昇][+薙ぎ払い][+カウンター][+無拍子]]
二刀剣術[[+刺突][+パイリング][+カウンター+2][+強打撃][+スタミナ軽減][+斬撃速度上昇][+投擲][+抜刀速度上昇] [+無拍子]]
物魔一体型戦闘術[[+発動固定維持][+連続発動][+連続投擲][+連続攻撃][+舞踏補助]]
魔爪変化[[+血液吸収][+麻痺追加][+硬化]]
魔爪格闘術[[+斬撃][+刺突][+発動速度上昇][+高速解除][+舞踏]]

その他:
強歩[+50%]・早読[+20%]・聞耳・光と影・言語理解

備考:
転生10回目・転生者・不老・亜神

必殺:
フレイムストーム:超超超高温をビーム上にして撃ち出す魔法。炎は無色透明蜃気楼のよう状態となり土すらも融解蒸発させる魔法。
===============================

全身強化は常に強化状態で解除は寝ている時くらいです。

派生技能について、この子の場合は、すべて経験値上昇+1000%が関与しております。
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