貰った力で世界最強?   作:大庭慎司

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前回のあらすじ:ドパンッを持った者に凛は頭を吹き飛ばされた。



15 化け物との邂逅!

 

「ハジメ!!」

 

 

 そう、声を掛けたのは、若干身長140センチくらいのロリ吸血鬼であり姫様でもあったユエ様だ。俺の天使だー。

 

 そのユエは、オルクス大迷宮の最後のボスと戦って勝ち取った門からオルクスの住み家へ入って来たハジメに抱き着いた。

 ハジメも何の違和感もなく抱擁すると、事の経緯を話した。

 

 

「もう、大丈夫だ。ユエ。俺達の邪魔はさせないように殺して来た」

 

 

「ハジメ!!」

 

 

 ユエは、もう一度、強く抱きしめる。

 それに応えるようにハジメも抱き合い桃色空間が生まれる。

 そして、互いの温かさを確認し合うと、ハジメは、マッサージの続きを乞い、それを受け入れてユエは、ハジメを先導して、部屋へと戻って行った。そして、背後からユエの動向を確認したハジメはいつもの言葉を続ける。

 

 

「ユエさんや、今、舌なめずりしたろ」

「ハジメのえっち」

「どして、そうなる?」

「フフフ・・・・」

 

 

妖美は顔がそこにはあった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

スゥゥゥゥハ~~~~ァ・・・・ゴホゴホゴホ

 

 

 どのくらいの時間が経っただろうか。凛は、大量の空気が肺に入り蒸せるような感覚を覚えて目を覚ましたが、蒸せた後は寝転んで装飾の施された天井を見ている。

 

 

「綺麗だなぁ~」

 

 

 そんな声が口から洩れていた。

 そして、体が何かの冷たい感触に甘い声を出した。

この頃の経験としては、随分とマシな方の感触で、この頃は湿っぽい地面や、ガチゴチの地面、パサパサの地面、生暖かい地面と色々な経験を積んできた。

しかし、この冷たい地面の感触はなかなか、、、、、

 

 

 

イイ♪

 

 

 

火照った体には気持ちが良すぎた。はぁ~もう少し寝ていたい。

 

 

(はて、私はなんで寝ているんだっけ?)

 

 

と、疑問に思う程に頭が動き出していたが、意識は未だ夢と現実の中間である。

 

 手をあちらこちらに動かして、状況を確認する。だが、どこへ動かしても平な地面だった。

 その平という所に疑問を抱き、はっとなった。自分は今、誰かに狙われていたのではと。そして、急いで起き上がった。

 

 そこにはヒュドラの死体と魔法の衝撃でボロボロになった聖殿ではなく、若干の修復が行われている聖殿の姿があった。すでに地面の傷はほとんどが修復されている。

 

 

「スーキー、あれからどのくらい経ったのか教えて」

「はーい、スーキーですよー。っと、あれから1日は経過していますね」

 

 

 なるほど、あれから1日は経過していたのか・・・・ってそうじゃなくて、私、なんか狙われてなかった!?

 

 

「はい、主様を攻撃した男は、主様の頭を吹き飛ばされて、安心したのか、そこの両扉の先へ帰って行かれましたよ」

「ふ~ん、私を攻撃してきた人は、男の人だったんですね。それでその先に行ったと・・・・」

 

 

「・・・・」

「・・・・」

「・・・・・・・」

「?」

「・・・・・・・・・」

「?」

 

 

「今、私の頭を吹き飛ばしたとか言わなかった?」

「はい、言いますたよ」

「な、なんで、そんな冷静なわけ?」

「私は、凛様のサポートAIですからね。冷静なのはモットーです」

 

 

「ああ、はい、そうですか・・・」スーキーの機械のようなまともな回答を貰い、納得できないけど、納得するしかない状況に、私は拳を握って耐えるしかなかった。

 

だって、機械だし!!

 

 

「それで、なんで私は生きているわけ?」

「え?」

「え??」

「何を言っているのですか?」

「え、まさか!?」

「亜神が頭を吹き飛ばされたくらいで死ぬわけないじゃないですか」

 

「そっち!?」

「どっちだと?」

 

 私は、亜神であり、吸血族の再生の力があるため、死ななかったようだ。

 だが、魔力がほぼ空っぽであったため、再生と魔力回復力との綱渡りにかなりの時間を使い、危険な状況にあったのは確かだった。

 スーキーによるサポートがなければ、亜神の体といえど確実に死んでいたらしい。

 

 そんなこんなで、立ち上がった私は自分の倒れていた所を見るが、そこに血溜まりのような物はなく、綺麗な床があるだけだった。

 血液に関してはかなり強いらしく、自分の血液は飛び散ったりしたとしても、主の元へと自動的に戻ってきて、体へと吸収されるといった事が自然現象として起こるので、確実に人間からは離れて来ている。

 

 埃を落として、魔力を確認して、衣服を確認して、装備を確認する。

 そして、目の前の両扉を視界に納めた。

 

 

「やっぱ、行くしかないよね」

 

 

 自分にそう言い聞かせたつもりだが、スーキーに言ったと捉えたのか、返事が返ってくる。

 やっぱり、行くしかないようだ。

 

 しかし、自分を見つけるなり、いきなり発砲するような危険極まりない人物である。正直に 言ってかなり怖い。また出会うなり発砲されたりとか、今度はもっと攻撃力の高い物で攻撃されたりしたら、今度こそ終わりな気がしてならない。

 

だけど、ずっとここで屯していても仕方がないので、足を踏み出す事にした。

 

 

 

 時間は経過した・・・・そう、おおよそで先ほどから10時間程が経過していた。

 凛は、未だに両扉の前にいた。

 凛が躊躇した理由が視界内の左上にあるバーにあった。残り魔力の残量だ。再生したとはいえ、その残り魔力の値が半分以下だったために、全回復まで時間を費やしていたのだが、それは理由半分である。実際にはただ単に躊躇していただけだ。

 

 しかし、魔力も全快になり、躊躇う言い訳が消失してしまったのだから、もう進むしかなかった。

 左上の魔力値を視線を向けて満タンなのを確認する。いや、バーの下にある魔力の残り残量値と最大魔力値が前回見た時より少し上昇しているのを確認した。

 ヒュドラ戦が影響したのかは不明だが、スキルによる最大値の上昇があったようだ。

 でも、これなら何かあっても戦えるな。と心に思いつつも気まずい雰囲気を打開するために両扉に手をつける。

 

 

「はぁ~・・・・」

 

 

 煮え切らない。

 やはり、躊躇ってしまう。

 すると次の理由が出来た。

 お腹の音が鳴り、何か食べてから入ろう。

 そう、理由を作った。

 とりあえず、時間は経っているが、ヒュドラの胴体はすでにカラカラに焼き焦げていたので、斬り落とした首に魔爪を差し込んで少し血を頂く。それと、肉も少し這いでから焼いて食べた。

 

 

 

・・・・これも鳥味ですか。

 

 

 

ここの肉はすべて鳥なのか・・・と思わせる程に鶏肉特有の淡泊な味わいだった。

 

 

そして、思い切って両扉を開けると、そこは別世界だった。

 

間違っても刑事ドラマ等で見る、でんぐり返しとかして入ったりはしない。

 

 ばぁぁぁん、びっくりした?的な感じに勢い良く侵入したのである。

 しかし、それに反応する者はおらず、静かなものであり、少し恥ずかしい思いをした。しかし、それとは打って変わって、両扉の中は、空には青く澄んだ空があり小鳥の鳴き声・・・・聞こえてこないわね。しかし、太陽がある。自分の目が良くなっているのか、その太陽は、望んでいた球ではなく、円錐状の何かが光っているだけだというのが見えてしまったのが残念ポイントである。しかし、その疑似太陽からは、電球から出る無機質な熱ではなく、確かに温かみがあるホカホカとした熱であった。

 

 地面には、草原が広がっていた。外の世界にあるような芝生のような草原で、誰かが手入れをしているわけでもないようだが、一定の高さにまで切り揃えられた芝生は見事としか言いようがない程だ。近くには畑があって、なんか骨が出ているんだけど、誰の骨なのかしら?妙に 骨を見ると反応しちゃうわね。

 それに、これは滝ね。まさか周囲一面全体の壁を全部滝にしているなんて、すごいとしか言いようがない。

 

 そして、この草原の片隅に建つ一軒家・・・ではないわね。壁を繰り抜いて作ったと思われる白を基調とした建物だ。だが、そこからは甘いピンク色の靄が溢れていた。とても近づき難さを物語っていて、なんか足が進まない。

 

 やっとの事で、その家の玄関と思われる入り口の前に辿り着いた。ドア等はなく、入り口からはモクモクとピンク色の煙が漏れて来ていて、声を掛けづらい。だが、意を決して、声を出した。

 

 

「あのー、だれかいませんか?すいませーん」

 

 

すると、中から声が聞こえてきて、1人の少女が現れた。

 

 

「だれ?」

 

 

 そう、問う少女は、麗しい金の髪に赤い瞳を持った人形さんみたいな子だった。

 しかも、裸にシャツ一枚というなんとも破廉恥な姿だ。っもう、お姉さん、抱き着いちゃいそうです。あれ、私、認識されてる?スキル使ってないよね?

と、考えていたら、さらに奥から声と男の姿が見えてきた。

 

 

「ああ、外でぶっ殺した女か、まあ、そこじゃなんだから入れよ」

 

 

 ん、ぶっ殺した女?私を撃ったの此奴か?しかも、殺したのがわかっていながらなんて普通な態度!って言いたくもなるが、ここはグッと堪える。

 ここは、グーで殴ったろうかーともなるが相手の顔を見て、私は少し引いてしまった。

 獲物を射殺すような目をしていたからだ。声色と顔が合っていない。

 でも、顔の形は好みかな。

なら、それでもいいか。いやいや良くない。ぜぇったい良くない。うわー複雑だなぁ。

 

 と、ぶつぶつと考え事をしながらも、その男の後についていく。と、エントランスを抜けて、リビングへと入り、テーブルに水を入れて出してくれた。

 

 

「すまんな。この家は俺の家ではないんだな。それに、まさか誰かが来るとは思わなかったんでな。なにも用意してないんだわ」

「いえ、此方こそって、そうじゃなくて、なんぜ私を撃ったんですか!?」

「ああ、それか、おまえな。あんな馬鹿魔力の攻撃なんかしたら、誰だって刺客じゃないか?って疑うだろうが!こちとら、命を狙われて、穴に落ちたんだぞ。敏感にもなるわ」

「それで、私に今でも、テーブルの下から銃を此方に向けているんですね」

 

 

 ちょっとの間、沈黙が流れた。そして、最初に口を開いたのは男の方だった。

 

 

「銃を知っているのか?」

「え、ええ、知ってますよ」

「どこで知った。この世界にはないはずだ」

「ん、ちょっと待ってください。あなたは、クラスの誰かなんですか?」

 

 

 そこで暫くの沈黙が流れる。お互いに胡散臭い物を見るような目でじっとしていた。そして、今度は凛の方が先に口を開いた。

 

 

「なら、ステータスプレートを見せ合いましょう。その方が早いです」

「そうだな。その方が早い。いくぞ」

 

 

 同時にステータスプレートをテーブルの上においた。

 

===============================

鈴木凛 17歳 女 レベル:----

天職:魔導師

筋力:8511   [+全身強化時:12766]

体力:8506   [+全身強化時:12756]

耐性:8500   [+全身強化時:12750]

敏捷:8501   [+全身強化時:12751]

魔力:84980   [+最大値上昇:127470]

魔耐:8506   

幸運:100(MAX)

残りポイント:0

===============================

スキル:

戦闘補助系:

ゲーム感覚・見切り・魔法力増幅

 

経験値上昇[[+1000%(MAX)]]

必殺[[+博打][+幸運+][+的中率上昇+][+会心]]

先読[[+時間遅延][+反射速度増加][+未来視]]

気配感知[[+効果範囲][+感知強化]]

聴力強化[[+効果範囲]]

血力変換[[+スキル奪取][+体力変換][+魔力変換][+乾血吸収]]

跳躍[[+大跳躍]]

縮地[[+爆縮地][+縮影]]

再生[[+手動再生][+痛覚操作][+消費魔力軽減]]

高速反応[[+反射神経+][+電気信号]]

完全耐性[[+毒耐性][+劇毒耐性][+完全毒耐性][+麻痺耐性][+石化耐性]

[+恐慌耐性]]

気配遮断[+強化]

舞踏[+遅滞分身]

魔力感知[+魔力視覚]

 

固有魔法:

重量軽減・魔力操作・遠見・夜目・超音波・威圧・念話・身軽・熱源感知・限界突破

 

天歩[+縮地]

雷撃[[+範囲攻撃][+無拍子]]

風爪[+武装付与]

微石化[+武装付与]

錬成[[+イメージ力強化][+消費魔力軽減]]

金剛[[+部分強化][+接触強化][+強化]]

 

魔法系:

時間魔法適性・高速魔力回復・魂魄魔法

 

全属性適性[[+属性強化][+貫通属性][+射程強化][+魔力吸収低下][+消費魔力軽減][+発動速度上昇][+高速詠唱][+範囲強化][+イメージ力強化][+誘導][+超高圧縮]]

全身強化適性[[+発動速度上昇][+発動時間+100%][+発動時間永続化][+強化増加値+50%]]

結界術適性[[+発動速度上昇] [+消費魔力軽減][+耐久化][+多重結界]]

複数同時構成[[+複合魔法]]

魔力最大値上昇[+50%]

回復魔法適性[+自動修復]

近接系:

剣術[[+強打][+刺突][+斬撃速度上昇][+薙ぎ払い][+カウンター][+無拍子]]

二刀剣術[[+刺突][+パイリング][+カウンター+2][+強打撃][+スタミナ軽減][+斬撃速度上昇][+投擲][+抜刀速度上昇] [+無拍子]]

物魔一体型戦闘術[[+発動固定維持][+連続発動][+連続投擲][+連続攻撃][+舞踏補助]]

魔爪変化[[+血液吸収][+麻痺追加][+硬化]]

魔爪格闘術[[+斬撃][+刺突][+発動速度上昇][+高速解除][+舞踏]]

その他:

強歩[+50%]・聞耳・早読[+20%]・光と影・言語理解

備考:

転生10回目・転生者・不老・亜神

必殺:

フレイムストーム

ヴァーミリオン・です・トラクション

===============================

===================================

南雲ハジメ 17歳 男 レベル:???

天職:錬成師

筋力:10950

体力:13190

耐性:10670

敏捷:13450

魔力:14780

魔耐:14780

幸運:250

スキル:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解

===================================

 

 互いのステータスプレートは正しく化け物の貫禄を見せるかのようなステータスが並んでいる。そして、互いに口を開く。

 

 

「おいおい、こりゃ、すげぇな。お前も魔物を食った口かよ」

「南雲ハジメさんでしたか。確か、王立図書館で見た時とは全然姿が違いますね」

 

 

 互いに沈黙する。それから、一気に放火を切ったかのような互いの情報交換を行い、ヒュドラの間での事を正式に謝罪を頂いた。

 

 

「鈴木凛っていうのはさすがに知らなかった。すまん。だが、その顔立ちなら絶対に見ているはずなんだがな」

「いえ、私、担任の愛子先生にも名前や顔を覚えられていないんです。ですから、気にしないでください。それに、今の姿は昔の姿ではないんです。ほらここに亜神ってあるでしょ。私、変質しちゃっているんで」

「遠藤を超える影の薄さって奴か。だが、俺は今、認識できているぞ」

「そうなんですよ。なぜなんでしょうね。そこが不思議でして。今ならみんなの元へ行けば普通に会ってくれるんでしょうか、一応スキルで、『光と影』というスキルで存在の薄さを調節できるようなんですよ。でも、今使用はしていないんですよ」

 

 

 そんな会話を続ける。それからスキルの話へと移り、会話に花を咲かせる。それをつまらなさそうに見ている少女がいるのかと思えば、楽しそうに聞いて見ていた。

 

 

「あ、鈴木さんも錬成あるんだ」

「あ、いえ、これは途中にあった洞窟。ここから100層くらい上ですかね。そこで乾いた血を舐めたら手に入ったんですよ」

「はっ!はぁぁぁ?それは俺の血じゃねーのか、確かにあそこで大分過ごしたからな。この腕を失ったのもそこだったからな。しっかし、血を啜るだけでスキルが増えるんか。すごいな。なあ、ユエ、ユエも血を啜ったら・・・」

「無理・・・・普通はありえない。凛だからこそ出来た。それに凛を変質させたっていう吸血姫に興味がある」

 

 どうやら金の髪の少女は、ユエというらしい。南雲君とは自己紹介したけど、ユエさんとはまだだったな。どちらも認識してくれているのがとても嬉しいと感じた。

 

 それからも話は続き、この空間に夜が訪れて深夜になり、外が明るくなるまで続けられた。

 




ここでようやく、奈落という場所を知り、落ちたのが南雲ハジメだと知るわけです。

やっと、原作主人公に追いつきました。長かった。

ハジメステータス表記が技能のままだったので、スキルへ変更しました。

ハジメステータスに幸運値を追加。

幸運値の使い道を現在模索中。案があれば、感想にお願いします。

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