貰った力で世界最強?   作:大庭慎司

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前回までのあらすじ:あるカップルの家に上がり込んだ。





今回の文字数は4000字未満です。自分の文章力では伸ばせなかった。


16 デートへの誘い

 

「だから、ここはこうやってやるんだよ」

「あ、なるほど、そういう事なんですね」

 

 

 私は今、錬成の勉強をしています。と、いうのも、互いにステータスカードを見せ合った結果、互いに共通するスキルがある事が分かったからです。

 その上で天職が錬成師で錬成の極みへと達している南雲君から教えを乞う事になったのです。

 しかし、私は物覚えが悪く、ここに来て1カ月と少々になろうとしているのですが、未だに南雲君からの厳しい手ほどきを受けています。

 なぜ、ここで錬成の手ほどきかと問われれば、ここは錬成師オスカー・オルクスと言う反逆者が作った迷宮で、ここがその隠れ家と判明したからです。

 それ故に、ここでは、錬成の練習になる物が山のようにあったのです。

 その判明した事の発端となったのは、ここの隠れ家の最上階にあったオルクスの間にある魔法陣です。

 

 

「……我々は反逆者であって反逆者ではないということを……

 ……君のこれからが自由な意志の下にあらんことを」

 

 

 オスカー・オルクスの立体映像が消え、メッセージが終わると共に、魔法陣が光終えて、頭に何かが刻み込まれる感覚に「う゛」となるが、耐えられない程ではないため、じっと耐えた。

 

 結果的には、生成魔法と呼ばれる物が付与された。

 

 生成魔法は、非常に特殊だと言っていい。

 なぜなら魔法を鉱物に付与する事ができるからだ。普通は、武器等精製した物に付与するためには、付与術師による支援を受けなければならないのだが、それだって永続ではない。それにそれを加工してしまえば効果は消える。

 しかし此方は永続であるし、鉱物という精製していない物に付与してそれを常態化できるのだ。分けが違った。

 鉱物に付与できるという事は、仮に鉄鉱石に飛翔の魔法を付与したら、飛ぶ鉄鉱石が出来たりするってことかな。しかも効果は永続。これは夢のような魔法だね。

 

 

「どうだ、修得できたか?」

 

 

 そう声をかけた主は、壁に背をつけて、私の後方にいる南雲君だった。

 ちょっと顔を斜めにして此方を見る姿は少しキザな感じがしているが姿は生前の物と・・・おっと、私みたいにまだ死んでないや。

 王都で見た時とは全然別物だけど、彼本来の優しさは残っているようだと感じた。

 

 

「なに、じっとこっちを見ているんだ?」

「あ、いえ、昔の南雲君と印象が随分変わったなと」

「また、その話か・・・・」

 

 

 そう、言うなや南雲は頭を掻いてそっぽを向いてしまうが、少しの間をおいて、「ほれ」と何かキラっと光る物を放って寄越した。

 私は、慌ててそれをキャッチすると、そこには指輪があった。

 

 

「あのこれ、、、、、ダメですよ。ユエさんという方がいるんですから」

「ばっ違うわ。ちゃんとその指輪を見ろ!」

「あ、赤くなった、かわい――――」

 

 

ドパンッ

 

 

弾が私のおでこに命中して、そのまま体ごと吹き飛んで壁に激突して止まった。

 

 

「安心しろ。ゴム弾だ」

 

 

 私は、頭の後と前、それに腰と背中を次々と撫でながら抑えて、涙目で南雲君を見るが、彼はプイっとそっぽを向いて此方とは視線を合わせなかった。

 

 

「いやいやいや、普通、女の子の顔を撃ちますぅ?」

「今撃った。謝罪もしない。後悔もない。おまえが悪い!」

 

 

 私は、自分に回復魔法を使って治癒してから指輪を見ると、オスカーの紋章が刻まれた指輪だった。壁に掛けられているエンブレムと一緒だ。

 

 

「オスカー・オルクスの大迷宮を踏破した者の証だそうだ。お前もヒュドラを倒しているんだ。それを持つ権利はあるだろう」

 

 

そう言うと、南雲君は外へと出て行ってしまった。

 

 

「あ、男の子から貰った初めてのプレゼントになるのかな・・・・ふふふふ」

 

 

 物は違うが確かに男の子からプレゼントを貰った事には間違いはなく、表現的には非っっっっ常に問題があるが、人から物を貰った経験は非常に少ないため紛れもなく嬉しいと感じたのだった。

 

 

「南雲君、大事にしま―――」

 

 

ドパンッ!

 

 

 今度は本物の実弾だった。

 オルクスの隠れ家にある硬そうな石の壁を貫いて、私の胸には大きな穴が開いて気を失ったのであった。

 何がどうなったのかは覚えていない。気が付いたら家の前の草原に投げ出されていて、もう夜になっていた。

 

 

「ちょっと、扱い酷過ぎませんかーーーー?」

 

 

南雲クオリティー健在であった。

 

 

 

 それからと言うもの、錬成の特訓が始まった。元々私は物を作るという事に長けた天職でもないし、そういう考えも持っていなかったが、ここまでの道中で、ウサギやネコなどの動物を模ったガラス細工の生成は、何もしないよりは効果的だったようで、南雲君が言っている事がなんとなく理解はできたつもりだ。

 どうやら私は、スキルに頼ってようやく人並みに出来るって程度の実力らしい。

 

魔法の天才で在られるユエ先生に至っては、疑いの目を向けられながら疑心暗鬼になりつつある。

 

 

「凛・・・・本当に天職がまどぉーーーし?」

 

 

と疑いの目を向けられるくらいには才能がないそうだ。

 

 現在、スーキーによる援護は受けていない。あくまで自分の力のみで力量を示すために努力を続けていた。

 私は、ここオルクスの隠れ家にいる間の時間を、寝る時間以外すべてを錬成と魔法の鍛錬に費やしていた。それでも、南雲先生とユエ先生からは、、、、、。

 

 

――――――才能がない(な)――――――

 

 

と言われるくらいには出来ていなかった。

 

 

「とりあえず、凛のスキルの中に、経験値上昇+1000倍って、なんかあり得ないくらい便利な物があるわけだから、それを利用して色々教え込むから後は自分でやれよな。スキルがあれば、人並み程度にはできるようだからな」

 

と、南雲君からご高説とお叱りを受けながらも努力と鍛錬を続けた。

 

 

錬成[[+イメージ力強化][+消費魔力軽減][+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+圧縮錬成]]

 

 

と、いうわけで、南雲君がここ、オルクスの隠れ家にいる間に習う事が出来たのは、これだけになった。残念ながら、複製は自分には出来なかった。

 

 続いて、ユエ先生の講義は、とりあえず、使ってみて慣れろ!って事なので、それを実践する。魔力だけは、ユエ先生のはるかに10倍近くあるため、練習量も10倍ハードになった。

 

 ユエ先生いわく「凛は、人の100倍、努力してやって得られる物がある」だそうだ。

 

 うう、私、自分に自信がなくなってきましたよぉ~。と、涙目で指導を受ける日々である。

 

 

「でも、これだけつきっきりで教えたのは人生初めて。ん・・・・凛は努力家だと思う」

「え、そうですか。(えへへ、褒められちゃいました)」

「ん・・・・調子に乗るな。ばかものめ」

 

 

ちゅどどどどどどどん

 

 

 プチファイヤーボールの連発を貰い、草原を逃げ惑う事になりました。

 連発しているユエ先生の顔はどことなく楽しそうなんですけど。もしかしなくてもドSだったりするんですかね。

 

 

「もう、やめて~!!」

 

 

 結局、ユエ先生が辞めてくれたのは、さらに10分後だった。私は死に物狂いで逃げ回って、避けるのだけは上手くなった気がします。

 

 

「あの、ユエ先生、背中におんぶされながら、私の血を吸うのをやめて貰えます?」

 

 

 そう、逃げ回った後から、「魔力を使い果たした。背負え」って命令されてから、おんぶをしているのだが、それが血を吸うためだったとは・・・。

 

 

「ん・・・・ハジメとは違うけど、此方も濃厚な血。それに同族を思い出す」

「そういえば、ユエ先生の同郷の人たちって、互いに血を吸いあったりとかするんですか?」

「ん・・・・互いに恋を育む時に、互いの血を吸ったりする」

 

 

 なるほど、そういう風習があるんですね。吸血族だけに、血は何よりも神聖な物だったということかな。

 一応、南雲先生からは、ユエ先生の過去を聞いていたので、家族関係はタブーという事で、他の事を聞いていた。

 結局、ユエ先生からの教えにより、スキルはある程度は習う事が出来た。

 

 

全属性適性[+誘導効果]

魔力操作[[+遠隔操作][+効率上昇][+魔素吸収][+イメージ力増加]]

 

 

 ついに念願だった、全属性に誘導効果がプラスされた。ユエ先生ありがとう♪

 すでに魔力放射と魔力圧縮は持っていたので、これだけ揃えばなんとかなりそうではある。残念な事にユエ先生にはステータスプレートがないため、何のスキルを保持しているのかはわからないそうだ。

え、スーキーを使えって、ん~どうしようかな~。

 

 南雲君とユエ先生と何晩か過ごす内に私の酷かった魔法ネームの改善が南雲君のアニメヲタクとしての力量から徐々に改善が起きていた。

 つまり南雲君が夜な夜などんなアニメがあったのかを口々に語ってくれたので、そこからヒントを得る事となった。

 例えば、必殺技としてあるフレイムストーム。

これは、コロナになった。

 そして、もう1つ、ヴァーミリオン・です・トラクション 。

まったく意味不明な魔法名であったものの、南雲君から提案で、グングニルへと変更になった。

 他、魔法名になるものとして色々なゲームの話を教えてもらい、一定の効果をあげたのであった。

 

 その日の夕食時、南雲君とユエさんとテーブルを囲んで食事を一緒に取りました。

 相変わらず、南雲君とユエさんはラブラブイチャイチャで桃色空間が出来ていました。

 

「そういえば、あと3日で、ここから出るんでしたっけ?」

「ん、ああ、そうだな。そろそろかと思ってな。凛のおかげで充実した鍛錬もできたしな」

「え、ん~、お役に少しは立てているなら、嬉しいです。あのですね。ハジメさん、明日、デートしませんか?」

「は?」

「凛・・・・死にたぃ?」

 

 南雲は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして固まり、ユエはドスの効いた重い声を出して、殺気を私に放ってきていた。

 




この話の中で2カ月と半分程の時間が経過しております。

惑星トータスにおける吸血鬼である吸血族の風習はわかりませんので、色々と捏造をしております。ただ、どこの吸血鬼も血を食料とするのですから、神聖な物だったのではないかと思いますね。

フレイムストーム→コロナ
命名はスペー〇ゴ〇ラからです。
時期的からも最強の威力の名前は伊達ではないですね。

ヴァーミリオン・です・トラクション→グングニル
某ゲームである地球を防衛する軍隊にある女性兵士が持つ武器から盗っております。

この話も今後追加を検討しております。できるかわからん。
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