貰った力で世界最強?   作:大庭慎司

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前回のあらすじ:凛が南雲ハジメをデートに誘った。


少し、遅くなりすいません。
書いてて纏めて読み直して追加して纏めて読み直して追加して纏めて読み直して追加して、、、、楽しくなりまして・・・。


17 駆ける戦場

「南雲さん、本当に見損ないましたよ!」

 

「ああ、俺もだ。凛、おまえとはやっていけねー」

 

 

ドパン!!

 

 

 ハジメのドンナーが乾いた音を響かせながらその銃口を凛へと捉えて火を噴いていた。

 

 場所は、オルクスの隠れ家の家の前にある元々畑があった場所の近くである草原だ。

 そこで今、凛とハジメは壮絶な戦いが繰り広げられていた。

 

 事の発端は、凛がハジメをデートに誘ったことであった。

 

 

ドパンッドパパパパン!!

 

 

 ハジメは、愛用の銃を1発だけ撃った後、2発目を発射したと思ったら残り5発が同時に飛んできた。それを両手に持っている剣で1発目は弾いたが、残り5発は「いつ撃ったのー?」と叫びながら体を下げる事で回避に繋がったが、実際には凛の周囲に張られていたウォーターシールドの目に見えない程薄い膜によって銃弾は反らされていた。

 このウォーターシールドは、現在は常時展開を可能としている、それはユエ先生との修行に よって成し得た物であり、凛の成果だった。

 凛の膨大な魔力は常時展開をしてもそれを上回る魔力回復力を持って常時展開を可能としたのだ。

 ウォーターシールドは、常に水の流体の流れを維持しており、物質が当たるとそれに反応して反対側へ流れていくという作用が働いていて、これによって銃弾は、水に物体が流されているという魔法的な現象作用によって、現実には反れるという形が見えるとなっていた。

 

 

「ちっ、めんどくせーな。凛のあのバリアをなんとかしねぇと当たらねーのかよ。だが・・・・・・関係ねぇな!」

 

 

ドッパン!!

 

 

 今度は、1発の射撃音が1回だけなのに、6発の弾丸が飛んでくる。

 私は、咄嗟にアイスウォールの盾を張ってそれを防ごうとするが、間に合わなかったが、事前に派生スキル[遠隔操作]にて貼られていたウォーターシールドによって、なんとか直撃だけは防いだ。

 凛としては、ウォーターシールドはあくまで保険で、それ以外の手段でも防ぎたいとも考えていた。

 

 

「うぅ、なんとか、あの弾丸をなんとかしないと・・・・・いや、そうじゃない」

 

 

 凛の脳裏にピンと南雲君からのアニメ情報から閃きが生まれた。

 

 

「反らすだけなら!」

 

 

 確か、南雲君の話していたアニメの話の中に、弾丸を反らすっていう効果を持ったロボットの話あったような。確か、マイル―効果?だっけ、超低温になると金属が超伝導状態になって物体を反らすとかなんとか。

 ならば、超低温の剣なら弾を反らせる?

 

 

「アイス・ソード!!」

 

 

 名前は、いつものまんまであるが、温度は、超超低温の-278℃、持っている部分が霜焼けとか火傷とか起こさないのはイメージによるものなのか、所有者だからなのかはわからない。

 

 

「おいおい、避けてばかりじゃなくて、反撃しないと死ぬぜ!」

 

 

ドパン!!

 

 

チュン

 

 

「あは、反れた」

 

 

 私は、アイスソードを手に、弾の軌道を反らすという荒業で、ハジメのレールガンの弾丸を反らしていく。これは、マイル―効果ではなくマイスナー効果と呼ばれる現象である。原理はよくわからないが、使えるのであるなら使う。それがこの場面で生き残るには必要だ。

 

 

チュインッ!!

 

 

「おいおい、アイツ、まさか俺のアニメの情報からアレを再現してるってか?」

 

 

 ハジメは、舌打ち半分、感心半分をもって凛を見ていた。

 その凛は、手一杯ながらも反撃しなければならなかったので、そのままアイスソードを連続発射したドンナーの弾相手に、ただ魔法を射撃する要領で射撃したのだ。

 ドンナーから放たれた弾がアイスソードに近づくにつれて急速に冷却し、超冷却して超伝導状態になり、弾は勝手にアイスソードに触れることなく反れていく、代わりにアイスソードがハジメに向かっていく。

 

 

「おせぇ・・・・」

 

 

 そのセリフと共に首を少し動かすだけで、アイスソードを回避してしまう。が、超冷却される効果を含んだアイスソードはそれで収まらない。

 回避には成功したものの、ハジメの首から肩には氷が張り付いていた。

 

 

「くそ、あのアイス攻撃にこんな効果が!!」

 

 

 

「ミラージュ!!」

「ウォーターカッター!乱撃!!」

 

 

 ウォーターカッターをミラージュという幻視魔法にて拡大して実際には飛んでいる物と飛んでいない物を作り無数の水の刃をハジメへと射撃するが、あっさりと回避された。

 これには、ハジメが最後のボスであるヒュドラと対戦した時に、今は最愛の彼女となっているユエを守った時に失った右目に義眼として、魔力を視る事の出来る目を入れていた事で回避が可能となったのである。

 

 しかし・・・・。

 

 

「うおっ!?」

 

 

 すんでの所でハジメは首を倒すだけでは足りず、膝の力を抜いてサスを下げる要領で回避をしたが、南雲の頬に傷がスーっと入った。

 幾つか投射したウォーターカッターの内、幾つかは幻で、幾つかが本物が混ざっているという芸当に、感嘆の声を上げた。

 

 

「やるじゃねぇか!!」

 

 

 そう言った時には、すでに閃光手榴弾がハジメの手にはなく、私の足元で炸裂した。途轍もない閃光が凛の目に入り、目の前が真っ白になった途端、変わった銃声がさらに響いた。

 

 

チュン!!

 

 

 ハジメが発射したのが最大にまで力を溜めた最大火力のドンナーの弾である。

この威力ならウォーターシールドでも貫けるだろうとの予測だったが、事もあろうに凛は此方の予想を上回った。

 

 視界が奪われても弾丸はかすりもしない程正確に弾かれた。

ハジメはさすがに「何かある」とは思ったが、予想出来ていない。

 

 これは、超音波スキルによるものだ。

 名前では音と言っているがこれは音ではなく魔力の波であり、説明する事は出来ないが、どうにも音を超える速度で感知する事が出来るようで、実質は弾が飛んでくると、その方角、角度、速度、距離、弾の高低位置が瞬時に判明するため、目という視覚情報をも超える情報媒体となっていた。

 

 では、なぜ、フクロウ型の魔獣がハジメの攻撃を避ける事ができなかったのかといえば(原作参照)、それは反応ができなかったが正解だ。

 

 そのため最初のハジメの弾丸が5発同時に飛んで来ても、6発同時に飛んで来ても、それがわかるのだが、わかるだけである。

 

 ハジメの放つ弾丸は火薬を利用した撃発機構に加えて、電気と磁石の力を利用した超電磁銃・・・・レールガンである。

 その初速は一般の火薬銃の速度を大きく上回るため、見た時、見えた時には当たっているのだ。

 そのため、レールガンを避けるにはステータスが圧倒的に足りていなかったが、凛が避けれているのは、ステータスとスキルがレールガンを避けるのに必要な最低条件を超えているからだ。

 後の問題は、いつまでハジメの攻撃を躱し反らし反撃できるかである。体力の問題は常にあったため、その体力が尽きるのがどちらが早いかといえば、当然、動き回っている凛の方が体力が減るのは早いはずである。

 

 

「アイス・グレイヴ!!」「アイス・グレイヴ!!」「アイス・グレイヴ!!」「アイス・グレイヴ!!」「アイス・グレイヴ!!」「アイス・グレイヴ!!」「アイーーーース・グレーーーーイヴ!!」

 

 

 今だに範囲攻撃ともいえる一度に複数の物を生やすという技術を持たない凛は、主にハジメの足元とその周囲を基点に沢山の氷で作った円錐状の物をいくつも生み出し、そのすべてが超超低温で作られたアイスグレイヴである。そのすべてが超伝導状態となっており、ハジメの弾丸は尽くが反らされていく。

 

 

「ちっ、めんどうな!」

 

 

 ハジメは、焼夷手榴弾を放り投げると空中で爆ぜる。すると同時に中から黒い泥がまき散らされて、アイスグレイヴの上へと掛かり、超絶対零度の氷と摂氏3000℃の熱とが混ざり合い小規模な爆発を起こして、全体を水蒸気の霧が覆った。

 と、その中から、ライトニングソードがハジメに向けて飛んできたが、それをやはり軽く避ける。

 

 

「おいおい、こんな水蒸気の霞みなんかで、俺の目は欺けないぞ」

 

 

ドパパパパパン!!

 

 

「そう、みたいですね。ハジメさん!! ならば、これはどうですか?」

『アイス・ソーン!!』

 

「おっとっ!!」

 

 

 ハジメは、足元にゆっくりゆっくりと生えてくる氷の茨に気付いて飛び上がった。と、同時に一気に絡みつこうと蔓を延ばすがそれを逃がしてしまった。

 ハジメは、そのまま空中に天歩を使って立つが、地表はもうもうと水蒸気が霧のように立ち込めていて、視覚では場所がわかりづらい。

 だが、気配感知を使えば・・・・相手、凛は、気配遮断の強化版である気配遮断強化を使用しているのか、場所がわからない。

 

 

「気配遮断の強化版とか、やっかいだな」

 

 

と、魔力感知に反応があった。

 

 

スババババ!!

 

 

 多数の氷の弾丸が真下から迫ってきたのだ。

 ハジメは、天歩の派生である空力を使って、横へと逃れる。

 

 

「あー、ずるいですよ!」

「うるせー、空力の使えないお前が悪い。それにな、空力じゃなくて、天歩で空を、空中を歩くとかどういう発想だよ!ありえねーだろ、普通」

「仕方ないじゃないですか。天歩を使ってどこを歩こうと私の自由だと思いますけど?」

 

 

 その声は、ハジメよりも高い所から聞こえてきていた。いつのまに上がったんだ?と、考えたが、考えるのをやめた。

 無駄だからだ。

 相手は気配遮断の強化版を使っているのだ。いつだって場所を変えられるはずだ。

 

 

「チェストー!!」

「あのなー、攻撃するなら黙ってやれ。奇襲にならんぞ!」

 

 

 ハジメはスッと身を引いて、凛のライトニングソードを躱すと、凛はそのまま、真下の霧の中へと吸い込まれていく。ただ見送るなんて事はしない、ハジメ謹製の麻痺手榴弾と催涙手榴弾がすでに落ちているのだ。なので、、、、。

 

バン、バンバンバン!!

 

と霧の中で爆裂した。

 

 

「おっと、アイツ、麻痺は効かないんだったか。まあ、いいや」

 

 

グハッ

 

 

 ハジメが下に気を取られていると、最初の打撃は、ハジメが貰ってしまった。

 凛がハジメを攻撃した時、上空に待機していた物が落ちて来たのだ。それもかなりの高速で。

 

 

「確か、アイツのステータスでは、遅延効果は付けれなかったはず。ならば、今の攻撃は、ずっと上で回っていたってことか?」

 

「残念!!」

 

 

その声は、あろうことか真上からだった。

 

 

「な!」

 

 

 ハジメは驚いて真上を見上げると、そこに無数のいろんな格好をした凛の姿が幻視となってみえ、その中の1つがウィンクをしたかのように見えた途端、そこから雷の矢がハジメに向かって飛んで来ていた。

 

 

「な!くっ!あれは、確か縮影とかいう技か!」

 

 

 ご名答である。最初のライトニングソードを構えて落ちて来たのも縮影による幻の斬撃であり、当人は最初から上空に居たのだ。

 そして、無数に居た縮影による幻が動き出し、一斉にハジメに向かって突進を敢行する。

 

 最初の斬撃・・・おとり、目の前でウィンク・・・おとり、魔法を放とうとする・・・おとり、おしりぺんぺん・・・いらっ!

 

 

「うぜぇ・・・」

 

 

「ぐあっ!!」

 

 

 いらっとした事で意識の集中が途切れたのか、ほんの一瞬のスキを突かれた事で、ハジメは痛みを貰った。

 なんと真後からの打撃のような痛みである。

 すぐに金剛という硬くなるスキルが働いたため致命的な打撃は防いだようだが、痛みは間違いなく本物だ。

 すぐに背後を見るがそこにはウィンクだけを残した凛の幻だけがあった。

 

 

「こいつはやっかいだ」

 

 

 ハジメは頭を振って、全神経を研ぎ澄ませて、次に来る攻撃を予測した。

 するとすぐにその攻撃はハジメの全身を震えさせるに十分な物となった。

 予測される方向は、上か下かのどちらかと踏んでいたのだが、その攻撃は上からだが、その範囲は桁を超えていたからだ。

 

無数の氷の粒が雨のように降り注いだ。

 

 

「やるじゃねぇか。なら、本気で殺してやらないとな!」

 

 

ハジメは身を縮めると、力を溜めるそぶりをした後、一気に解放した。

 

 

「げ・んかい・と・・・・っぱ!!」

 

 

 限界突破を用いて、その攻撃をハジメは最小限度の動きとドンナーを用いた攻撃で当たる物だけを弾き躱していく。

 ハジメの体から紅の炎のような魔力が溢れ出していて、体に纏われて、身体能力が飛躍的に上昇し紅い深紅の帯が躱した所に後になって現れる。

 と、同時に瞬光というスキルが働いていて、物が遅れて見えるのである。

 それは一種の芸術であった。

 

 そして、最後の礫を回避し終えると同時に、凛の雷の剣とハジメの銃が交差した。

 死角からの一撃は、ハジメによって完全にブロックされた。そして、発砲音が響くと、凛の右脇腹に銃創が開いた。

 

 

「くぅ」

 

 

凛のくぐもった声だけが聞こえる。

 

 ハジメはドンナーしか使っていなかったが、ここで新たにドンナーの対として開発していたリボルバー式電磁加速銃:シュラークを投入したのである。

 凛の苦しい声が漏れたのも束の間、その傷口はすぐに塞がってしまう。

 再生が働いだのだ。まったく面倒な相手であるとハジメは思った。

 だが、限界突破を使っているハジメと限界突破を使っていない凛とでは、ステータスに差があるため、次なる手をハジメは打つ。

 そのまま、空力を使って下がると同時に、凛の剣が的を外れて下がった一瞬で近づき豪脚スキルで蹴りを叩きこむ。

 瞬時だったとはいえ、凛は反射的に腕でガードしたが凛の腕が「凹」の字に曲がり、そのまま横っとびに吹っ飛んでいく。

 当然、追い打ちに、ドンナーとシュラークが火を噴いた。

 

 

「アイス・シールド!!」

 

 

 超超低温によるアイスシールドを展開して、避けれない分をカバーしつつ、腕の骨折も再生を使って治癒すると同時に治癒魔法を同時に行うと、此方も限界突破を使用した。

 限界突破を使った事によって、白い雷光が凛の体を包み込み、白髪の中にある一部の赤髪が中から発光して、全体へと拡散し蛍光灯のような光と共に徐々に紅く神々しく光、紅の赤へと変化した。

 それはまるで戦の神を象徴しているかのようなそんな印象を受ける。

 

 互いに限界突破を使用して、激しくぶつかり合う。

 ステータス上ではハジメの方が基本ステータスで上回っており、凛の方が身体強化分でそれを補っている。

 しかし、魔力値だけでいえば、ハジメよりも凛の方が遥かに優勢であり、魔力を糧に発動する限界突破を先に用いたハジメは、凛よりも不利な状況にあった。

 徐々にではあるが、豊富な魔力を利用した凛の攻撃の手数がハジメを圧倒し始める。

 

 限界突破の影響により、凛のウォーターシールドは強化されたようで、ドンナー、シュラークの弾が横へと反れていくため、完全に接近戦となり、ハジメの場合は、近接戦が主体となる等、本来の即効が生かせない状態となった。

 

 凛は、麻痺効果を持ったライトニングソードを主力として、ハジメからの攻撃で避ける必要性がある物だけをアイスソードに交換して攻撃を弾くという器用な事をしてハジメからの攻撃を捌く。

 対するハジメは、凛の剣に触れないように相手の腕を弾くといった器用さを見せて攻撃を弾いていく。

 

 ハジメは、格闘戦へと移行したことで、銃を防御用の壁として使い出し、徐々に凛優勢へと傾いて行くことに焦りを覚え始めていた。

 

 その中で、さらに凛は近接でアイスバルカン、ライトニングバルカン、ファイヤーバルカンという3種類をマシンガン系連射型魔法を手からではなく、ウォーターシールド部分から掃射してきた。

 

これには、ハジメも『死』を覚悟した。

 

 

「う、うそだろ!?」

 

 

 そうして、時間にして約3分程の熱戦が繰り広げられ、ハジメの渾身の踵落としが凛の肩に決まり、不自然な音が響くと同時に地面へと落とされて何度かのバウンドを繰り返して地面に横たわった。

 

 

「ふう、やれやれだ。しかし、本当に悪口を言い合って、戦闘をすると死闘に発展するな。おかげでいい訓練にはなったが・・・な」

 

 

 体からピリピリと発電しながらも肩を回しながら歩くハジメは若干の麻痺を覚えるが、それを無理やり根気だけで制して地面へと降り立つ。

 

 凛の発したデートが互いで死力を尽くして模擬戦をしようという内容だった時には少し驚いたが、今の自分を知るにはこれほど都合の良い場所と相手がいなかった事から2つ返事で了承したのが、ここまで白熱した物になるとは予想外だった。

 と、ハジメは倒れている凛の顔を見て、手を差し出した。

 その凛は、肩で大きく息をしているものの、スッキリとしていて汗の滲んだ女の顔を向けていて、ハジメは少し顔を赤らめる。

 凛は、ハジメの顔を見てから、差し出されたその手を掴むと・・・・。

 

 

 

ドパンッ!!

 

 

 凛は胸に大穴が開いて、倒れたのだった。

 

 

 

 数分後、目を覚ました凛は抗議する。

 

 

「普通なら死んでますよ!どうみたってこれは死ぬでしょう」

 

「普通ならな。だが、おまえは普通じゃないだろ。それに、だ。これは、俺が教えてやれる最後の事かもしれんしな」

 

「え?」

 

「敵となったら迷わず殺せ!それが俺がここ、奈落に落とされて学んだ事だ。

 この先、こんなシチュエーションはない方がいいに決まっている。だがな。絶対にないなんて言えねーんだよ。

 だからな。もしこの先、敵だって認識した者がいたら迷わずに殺せ。

 それが、凛、おまえを救う事になるんだ」

 

 

凛は、「え?」と続けた。

 

 

「え?じゃねーよ。

 俺たちは、ここから外に出れば、間違いなく異質だ。

 間違いなく、いや、遠からず教会も目を付けてくる。

 そんな時に、自分の考え方と違っていて、敵となるなら情けをかけると間違いなく、洗脳とか色々やってくるぞ」

 

「えっと、なんで教会が出てくるんでしょう?確かに、教会関係者は、もう、私たちが自分たちの世界に帰れないような話をしていましたけど」

 

「ん、それはマジか?俺はそんな話、聞いてないぞ」

 

 

 凛は、ここの世界に来た時の事を掻い摘んで話すと、ハジメを徐に顎に手を添えて考えている姿となった。

 

 

「凛、それは恐らく・・・・本当の事だろうな」

 

 

 そして、ハジメが教会の教皇であるイシュタル・ランゴバルドが、話をした内容をうろ覚えだが凛に話した事で、ようやく内容の摺り合いが完了したのである。

 

 

「あの野郎、やっぱり、騙してやがったか。そんな顔をしていたもんな。凛、お手柄だ」

 

「い、いえ、単に道に迷っていただけですし・・・・」

 

 

 謙遜をしている凛の所へ、ようやくユエが帰って来て、ハジメと凛にブーブーと抗議の声を上げた。

 実は、この死闘の本当の功労者は、ユエである。ユエがこの反逆者の住処にバリアを展開していたからこそ、いや、できたからこそ、ハジメと凛が全力で戦う事が出来たのだから。ユエのバリアがなければ、今頃、この反逆者の砦は、ボロボロのオンボロ状態になっていたであろう事を考えると、ユエ様がいないと始まらないのだ。

 そして、そんなユエ様は、ハジメと凛の攻撃力の高さに全魔力を使い果たして今まで倒れていたわけだ。

 

 

「罰として・・ハァハァ・・2人共、、、血を・・・差し出す!」

 

 

 血を差し出せとは、正しく吸血鬼である。だが、疲れ切ったそんな姿に、ハジメと凛はユエを見て、笑ってしまっていた。爆笑である。ユエ様のジト目が怖い。

 

 

「それはそうと、貸し出してある神結晶、そろそろ返せよ。いったい何に使ったか知らないが、ないことはないよな?」

 

「あ、ああ、そうですね。ちゃんと利子をつけて返しますね」

 

 

 凛のアイテムボックスから出された神結晶は、ポンとハジメの手の上へと返されると、ハジメとユエが目を丸くして、凛を見て、神結晶を見て、を繰り返し、凛はまた一人笑ってしまった。

 

 

ゴンッ!!

 

 

 酷く鈍い音が響き、頭にたん瘤を作った凛をよそに、詰め寄る、いや、拷問しようとドンナーとシュラークを凛の頬にゴリゴリと抉っていた。

 

 

「おまえ、これ、どういう事だ。ああん、話せや、こらぁ!」

「ん・・・・・・凛、話さなければ死ぬほど、吸ってやる!」

 

「はなふぇまふぇん、ふうをどぅふぇふぇくらふぁい、あふぉふえはんおはい」

(話せません、銃をどかしてください、あとユエさん怖い)

 

 

 ヒリヒリする頬とズキズキする頭を押さえつつ、凛は目に涙を浮かべて、事の顛末を白状したのであった。

 

 




戦場と書いてデートと読む。読めるか!

ドンナーって6発装填でしたっけ?8発だったか?まあいいや。6発で。

魔法名は、ここから徐々に固定化します。ハジメによるアニメ情報が入手する事になりましたから。

ウォーターシールドの元ネタは、ガン〇スターのイナーシャルキャンセラーから来ています。あれがどのようなシステムなのかは今一ピンと来ないので、魔法ならなんでもありな結論にしました。全部フォトンの力!みたいな感じ。


マイスナー効果自体は、凛にはよくわかっていません。だいたいこうなんだろうなぁという憶測とイメージのみで、後は「魔法がなんとかしてくれる」を用いて具現化しております。
筆者にもwikiを見て、よくわからんかった。

南雲ハジメパワー全開で書いてみたけど、こんな感じじゃなかったか?
まあ、書いてて楽しかったからいいけど。
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