教室へと入る扉の前で、目を瞑り、心の準備を整えるために自分だけの心を落ち着かせる呪文を唱えて準備が整った所で、目を開いた凛は固まった。
そう、どうしようもなく固まったのである。
目の前に、ドアはなく、壁もなく、むしろ、漆黒のツヤツヤとした質感の地面と壁を持った部屋の中に居た。
部屋の大きさは大きくはないが、自分の家の部屋と比べたら遥かに大きい。暗いために大きさは実感出来ないが、教室よりも少し広いくらいだろうかと凛は思った事を改め直して思った。
そして、唐突に突然に足元からの雷のような電気がバチバチっと光った瞬間、凛自身は光に包まれていた。
「キャッ」
咄嗟の事に、声を出した折にバランスを崩して尻餅をついてしまった。
それと同時に、頭に激痛が走り抜け、「ああ」という声と芋虫が這いずり周るかのような感覚が頭を支配すると「ううぅぅ」と声が漏れ、その突然の感覚に耐えきれず頭を抱えてその場に倒れた。
後からわかった事、ううん、知りえた事になるんだけど、この時、異世界転移による強大な魔力に反応して、誤作動という形である物が反応したのであった。
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気が付けば、冷たい壁を舐めていた。
え、語呂が悪い?仕方がないじゃない。実際に地面とキスをしていたのだから。私の初キスが地面なんていうのは黒歴史にして封じておきたい。間違いなく。
そして、立ち上がって、周りを見ると、壁には一面の絵画が飾られていた。
まず、出入り口になっている両扉の上には、人物が描かれている。この人物は、男にも女にも見える中世的な顔立ちの人物が両手を広げて立っているのだ。
そして、その人物が見る先には、自然の絵がこれでもかと言うほどに綺麗に描かれている。
左右斜めにも描かれている絵があるが、なんだか歴史の教科書にも載っていたような絵だった。
部屋には大理石で作られたのではと思われる巨大な白い見事な装飾の施された柱が16本立っていて、それが軸になって巨大なドームを支えているように見えた。1本1本の柱との間に絵画を配置しているため、とても芸術的な光景になっているため、ここが美術館ではないかと錯覚を覚えてしまうが、そうではないようだ。
16本の柱の内側には、丸い円が描かれていて、そこには幾何学模様の線が編み込まれている。一見、ユダヤ教やキリスト教にも出てくる五芒星が頭に浮かんだが、どうもそれらとは違うようだと思った。
考えていても始まらないため、頭の片隅へと押しやって、両扉の扉を少しだけ開いて外を確認した。
地面には、金糸を使った見事な装飾をした赤いカーペットが敷かれており、壁は一面、1つの大理石から削り出されたのではと思わせる程に繋ぎ目のない白一色の壁と床でできた通路であった。先ほどの絵画のあったホールの柱と比べたら雲泥の差だが、細くなってやはり白一色でできた柱が等間隔で置かれている。
自分の記憶にはない建物に、ここが、やっぱりどこかわからなかった。先ほどの黒い部屋とも違うようだ。
「いったい、ここはどこだろう」
そんな不安を覚える言葉を独り言に履きながら、凛は、通路を進んだ。
建物がかなりの広さと大きさを持っている事がわかった。
それというのも、どこまで行っても同じ通路や両扉があるばかりでどこに行けばいいのかが検討が付かないからだ。
「どこかに見取り図はないかな~」
そんな愚痴を零しつつ、見つけた部屋に3人の女性がいるのがわかった。
私が見つけた時、丁度その目の前で、扉が開いて、3人の内1人が出て来た所だった。
私は、声を掛けようとしたがその女性が気付かず、そのまま立ち去ってしまったので、中に見えた女性に話しかけようと半開きになっていた扉に頭を突っ込んで、中の女性陣に視線を向けたが、向こうは気づいていない。
なので、情報収集もかねて、中へと入り、部屋の隅の壁に背を当てて、少しだけ話を聞く事にした。
「ねえ、あんな子供たちで、大丈夫なの?」
「あまり、そういう事は言わない方がいいと思うよーぉ。
でも、確かに心配よね」
「ねね、さっき一番に声を上げた子。たしかアマガエルだっけ?」
「違うわよ、アマノガワゴウキよ」
「そう、そのアマノなんたらって子、見た目は凄くカッコいいのにさ、なんか凄くうざそうな感じがしたのよ」
「たしかにねー、でも、ああいう子でも、周りの子を引っ張ってくれるっていうなら使うべきだと思うわ。」
それから、女子会のようなトーク続けていく。
そろそろ別の部屋へ行こうかなと思っていた矢先に会話が出る。
「あの子達もかわいそうよね」
「ん、なにが?」
「だって、体のいい誘拐じゃない」
「しっ!!しーーーー!!しっだってば!!誰かに聞かれてたらどうするのよ、ただじゃすまないわよ」
「誰も聞いてないわよ。」
「そうは、言ってもねー」
「だって、あの子達のおかげで人類が勝って、すべてが終わった後って、帰れないんでしょ?」
「ま、まあね」
「その後は、エヒト様への供物になるって話じゃない」
「すべてじゃないわよ。
国への恭順を示した者は生かし、そうじゃない者達は、送還の儀を行うフリだけして、エヒト様へ捧げるそうよ」
なんかとんでもない会話を聞いてしまったようだった。
そして、別の会話へと移ろうとしている所へ別の給仕が入ってきて、2人をつまみ出した。
その給仕は、さらに上位の存在のようで、2人を睨むとくるっと後ろを向いて、口を開いた。
「さあさ、勇者様達が次の目的地である【ハイリヒ王国】へと行きます。見送りしますよ」
そのまま、その天之河君の所へ案内してくれるようだったので、後ろを勝手について行くと、丁度よく、自分の知っているクラスメイト達が外へと出てくる所だった。
どうやらほとんどのクラスメイト達が巻き込まれたのだと言う事がわかり、凛は、不安からの安心感を持った。
私はみんなの最後列に混ざり、後に続く事にした。
今後の課題は、ネタを入れる事と、面白い文章を書く事ですが、前途多難です。それから、複線の挿入と回収も視野に入れて行きたいですが、これも前途多難です。
今後も改変の可能性はあります。