貰った力で世界最強?   作:大庭慎司

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質問は受け付けます。
しかしながら、どのような答えでも怒らない大きな心の方に限らせて頂きます。
大きなネタバレになるような質問の場合はスルー致します。


ありふれた職業で世界最強の白米良先生のステータスの増え方が謎のため、独自設定にて計算しながら増やしておりますが、当方計算が苦手なので間違っている可能性もありますが、割愛してください。
あと、スキル漏れもあるようです。


06 トラウムソルジャー

 発光現象の終わりと共に、視界に映る物が変わり、先ほどまでいた緑光石の淡い光に包まれた場所と打って変わり、暗闇が支配する場所となった。目が慣れてきた所で、絶望が映る。

 

 目の前で蠢く大量の黒い骸骨の群れ。群れ。群れだ。

 

 その奥には階段があり、その階段の上からも黒い骸骨が無数に蠢いている。そのまま視線を上に移せば、その先に明かりがあり、クラスメイト達の一部と騎士達が殿となって黒い骸骨と戦っていて、今、まさにその入り口を閉めようとしている所だった。

 

 つまり、自分は置いてけぼり・・・・いや、違う。非常にタイミングの悪い所で同じ罠に嵌まったという事だった。

 

 そして、背後にも危険を知らせるその視線からゾクリという感覚が背中から襲った。背後を見れば、巨大な亀のような四つん這いのモンスターが構えている。

 ただし、石の橋は真ん中で割れており、その巨大な亀は此方には来れないでいるようだった。

 

つまり・・・・。

 

 

「目の前の黒い骸骨を倒せば、逃げれるってわけね。・・・・いやぁ、無理でしょ」

 

 

 1VS100とか、そういう話をしているわけだ。

 自分がレベル100で相手がレベル50だったら、それも可能だろうとは思うけど、こっちの方がレベルが低い上での100匹以上ってかなりの無茶ぶりである。どうみても、どう考えても死しか待っていない。待ったなしだ。

 

 そういえば、魔獣図鑑の最後の方に書いてあったな。確か、トラウムソルジャーだったかな。人類最大到達階層にて戦ったと記されてたはず。それに後ろの亀型魔獣も、ベヒモスとかなんとかって、無理すぎる。

 

 とりあえず、方針:とにかく生き残る!絶対に生き残る!そして、ハッカ糖をまた食べるんだ!決定!!

死ぬなんていうのはナンセンスなのだから。

 そうと決まれば、前向きにとっとと行動に移す。

 

 幸いトラウムソルジャーは、未だに階段上層部にいる殿達を目標としているのか、そちらばかりを見ていて、私には気付いていないようだ。

 

 腰につけていたポシェットから、騎士団から拝借した魔法陣を記した鉱石を取り出し、自分に身体強化の魔法を掛ける。

 

 次に、魔法陣を書いてある紙を取り出して、魔法詠唱を開始する。

 

 

「来たれ雷光、一閃にて、すべての物を貫け、ライトニング!!」

 

 

 手の平から放たれた貫通特化の雷撃は、前方の黒い骸骨、トラウムソルジャーを貫き、さらに後ろへと貫いていく。

そして、壁へと当り、壁の岩を弾く程の爆発を起こした。

 

 

システムメッセージ:「レベルがあがりました」

 

 

 ステータスが自動的に開いて、魔力値へと割り振る。スキル欄は見ていられない。

 そして、また雷魔法攻撃、そして、また、レベルアップ。

 事前に魔法陣の書いてあった紙が無くなるまでそれを繰り返す。

 予定では、後1回で魔法陣の書いてある紙が底を尽き、魔法陣の書いていない紙になるはず。

 そしたら、今、雷魔法で壁に穴をあけた所へ入り込む事を画策する。

 丁度良い具合に人一人分というか、ライトニングで掘られた歪な穴は女性だったら入れるくらいの大きさがあって、1VS1を行うには適した凸凹な形となっていた。

 中に入り込めば、外側から剣で斬るという事が難しくなるし、多方面からの攻撃も凌げるわけで、攻撃手順の一本化が出来るはずである。

 その分、脱出は困難になるけど、この数を相手にするならタイマンに持ち込まないとどうにもならない。範囲攻撃が出来るか空を飛ぶ程の跳躍力があるならまだしも脱出出来そうな感じである。

 

 そして、最後の雷魔法を唱えた後、魔法と共に駆ける。

 

 途中、トラウムソルジャーの足による妨害が入って躓いて転びそうになるけど、そのまま、洞窟となった所へとダイブして、地面を滑りながら、穴の中へ入り込むと、すぐに起き上がって、腰に兼帯していた剣を引き抜いた。ここからは持久戦だ。

 

 この時、橋の両脇にある魔法陣から続々とトラウムソルジャーが沸いているという事はついぞ知らなかった。だって、余りに数が多く周りを見ている余裕はなかったのだから。

 

 トラウムソルジャーの大きさは大人の男性よりも少し大きいかなくらいの大きさがあり、自分の開けた穴は、それよりも小さいため、トラウムソルジャーは満足に手持ちの武器を振るう空間もない。

 それに、背後から続々と押し競饅頭を繰り返すため、トラウムソルジャーは、さらに満足に剣を振るう事が出来ない。それらを利用して、どうにか1匹を倒した所で、またレベルが上がった。

 

そこで、左右・背後から襲われる事のない状況になる事で、ようやく一息尽き、ステータス欄を確認する。

 

===============================

鈴木凛 17歳 女 レベル:48

天職:魔導師

筋力:111

体力:106

耐性:100

敏捷:101

魔力:970

魔耐:106

幸運:19

残りポイント:0

スキル:ゲーム感覚・経験値上昇[+50%]・雷魔法全適正・剣術[[+強打][+刺突][+斬撃速度上昇][+薙ぎ払い]]・必殺[[+博打][+幸運][+的中率上昇]]・強歩[+30%]・観察・気配感知・気配遮断・聞耳・言語理解・早読[+20%]・????

===============================

 

ん!! やった。魔法の適正がついに入った!・・・・でも、なんで入ったんだろう。

 

もしかして。

 

 腕を動く範囲で動かして、魔法陣の書いてない魔法紙を取り出して、魔法式を魔法陣へと書き出していく。残りの用紙を使って、全属性分の簡単な魔法をすべて書き上げた。

 

 そして、時間停止中にも関わらず、魔法を発動させる言葉を紡ぐ。威力はない、射程もない、あるのは属性をその場に瞬間的に留めてだけなのと魔力吸収だけが書かれたシンプルな魔法だ。

 

すると、、、、、

 

===============================

スキル:ゲーム感覚・経験値上昇[+50%]・全属性適正・時間魔法適正・剣術[[+強打][+刺突][+斬撃速度上昇][+薙ぎ払い]]・必殺[[+博打][+幸運][+的中率上昇]]・強歩[+30%]・気配感知・気配遮断・聞耳・言語理解・早読[+20%]・????

===============================

 

 ん、んんん?思った通りに全属性を覚えたけど、思った通りじゃない適正も手に入った。

 どうやらこの時間停止も魔法の一種だったのかな?かな?

 魔法を使っているという印象はなかったのだけどね。まあ、貰える物は貰っておこうという軽い気持ちで考えることにした。

 

 それからもレベルアップを繰り返して、トラウムソルジャーを狩り続けるという途方もない作業が続いている。

 レベルが50を超えた時点で経験値上昇の効果が100%を超えた。

 

 どういう順序にて経験値上昇の上昇効果が増えていくのかはさっぱりなのだけれど、つまり、実質、通常の経験値の2倍以上は貰ってる計算になるのだ・・・・が、トラウムソルジャーに終わりは見えない。

 

 

「なんで、これだけ倒しているのに終わらないの!?」

 

 

 悲痛で悲壮な愚痴が漏れ出すのは当たり前。

 愚痴が出ない人間は、人間じゃありません。と愚痴りたくなるレベルで愚痴を連呼し続けながらも腕は動かす。

 

 それだけ狩り続けているのだ。

 経験上昇スキルによって、かなりの速度でレベルアップを繰り返しているおかげで、疲れは見えないが、集中力が続くかはまた別の問題だ。無為に上から振り下ろした剣は、トラウムソルジャーの盾に当たり、そして・・・・。

 

 

バキンッ!!

 

 

 乾いた音を立てて剣が耐久の限界を超えて折れてしまった。

 王国のお城で勝手に拝借して、今まで私の相棒となって一緒に汗を流してくれたロングソードだ。いや、今まで耐えてくれた方が奇跡なのだと私は感謝をしたい・・・だけど、今はそんな時間はなかった。

 

 集中力が切れた時、それは勝負において敗北を意味する時である。

 

 と、テレビの中に出てくる誰かが言っていた。そんな言葉が頭の中を流れていく。なんで、そんな言葉が今、思いつくのかと私は焦りから必死に考えを纏めようと藻掻くがそんなことはお構いなしと言わんばかりにトラウムソルジャーの武器が動く範囲で振り下ろされた。

 

 

「あっ!」

 

 

 トラウムソルジャーの剣が振り下ろされた事に反応したからなのか、そんな声が漏れていた。

 たまたまなのかそれともスキルの影響なのかはわからないが、腰が落ちへっぴり腰のような体形になって、トラウムソルジャーの剣が胴の前を横切っていくのを遅くなった世界で私はそれを目で追い、今の状況を認識する。

 

 尻餅をつくのがわかっている。だからといって何もしないなんて行動はない。だけど、尻餅をつくのはわかっているのだからと、そこで行動してもたかだかコンマ数秒の世界だ。分かっているからといって体が動く訳もない、何が出来るわけでもないはずだったが、予想以上の速度で、折れた剣を持っていない手が動いた。ほとんど無詠唱だったはずで、いきなり魔法が発動した。

 

バッシュゥゥゥン

 

 そんな音だったと思う。トラウムソルジャーを何体も貫き何体も巻き込み、奥の奥まで消えていく一本の極太の雷光・・・・いつも以上に太いライトニングだ。

その瞬間・・・・。

 

 

システムメッセージ:

「レベルが上がりました。

 レベルが100に到達しました。転生ができます。実行しますか?」

 

 

「へっ!?」

 

 

 そんな間抜けのような声が出ていた。

 

 

 




戦闘パートは練習中です。他の作者様がアクロバティックな戦闘描写を書いておりますが、あれが羨ましすぎます。

質問がありましたので、ここに書きます。
Q:ベヒモス戦は省略ですか?
A:いいえ、あります。予定では、9話目に登場予定です。
今悩んでいます。予定なので、8話目になる事もあります。

オリジナル設定登場でベヒモスと戦います。この主人公が!
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