連日、昼間の室温38度を突破!!・・・・しておりまして、、、、
自分の部屋にはエアコンはありません。換気扇くらいは付けたいこの頃・・・。
毎日、水だけは飲む生活です。収入源があれば、エアコンつけたいな。
転生が終わり、目を開く・・・・。
もう、痛みには慣れた。もう10回も行ったのだ。これだけやれば慣れる。
え、10回?これが最後か。
ステータスを改めて確認をする。
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鈴木凛 17歳 女 レベル:----
天職:魔導師
筋力:8511 [+全身強化時:12766]
体力:8506 [+全身強化時:12756]
耐性:8500 [+全身強化時:12750]
敏捷:8501 [+全身強化時:12751]
魔力:93478 [+最大値上昇:8498]
魔耐:8506
幸運:100(MAX)
残りポイント:0
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スキル:
戦闘補助系:
ゲーム感覚・観察・気配感知・気配遮断・見切り・縮地・舞踏
経験値上昇[+1000%(MAX)]
必殺[[+博打][+幸運+][+的中率上昇Ⅴ][+会心]]
先読[+時間遅延Ⅲ]
魔法系:
全属性適性[[+属性強化][+貫通属性][+射程強化][+魔力吸収低下][+消費魔力軽減][+発動速度上昇][+高速詠唱][+範囲強化][+イメージ強化]]
全身強化適性[[+発動速度上昇][+発動時間+100%][+発動時間永続化][+強化増加値+50%]]
結界術適性[[+発動速度上昇] [+消費魔力軽減][+耐久化]]
時間魔法適性・魔力感知・高速魔力回復・回復魔法適性・複数同時構成・魔力最大値上昇[+10%]
魂魄魔法
近接系:
剣術[[+強打][+刺突][+斬撃速度上昇][+薙ぎ払い][+カウンター][+無拍子]]
二刀剣術[[+刺突][+パイリング][+カウンター+1][+強打撃][+スタミナ軽減][+斬撃速度上昇][+投擲][+抜刀速度上昇] [+無拍子]]
物魔一体型戦闘術[[+発動固定維持][+連続発動][+連続投擲][+連続攻撃][+舞踏補助]]
その他:
成長限界突破・強歩[+30%]・聞耳・早読[+20%]・言語理解
備考:
転生10回目・転生者・遅老
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「いろいろ増えたな~」
これが一番初めの感想だった。
レベルが表示されなくなり、代わりにその他に成長限界突破というスキルが追加された。効果は、レベルが上がらなくなる変わりに、レベル100分の経験値を獲得する度に500ポイントが付与されるというものだ。一見、残念な感じに見えるが、実はかなりお得で、実質レベル120分のポイントがレベル100で獲得できるということなのだ。これはお得だろう。
さーて、ここをキリもいいし脱出するとしますか!
ステータス画面を閉じて、時間停止をやめる。と、途端に、体が浮き上がった。
「え、え、えええええ!!」
どうやら、最後の転生をする直前、トラウムソルジャーの剣がボロボロで、先っぽが返し刃のようなっており、それが服に引っかかっていたようだ。それに気付かず、時間を解除したため、それがそのまま不意打ちとなってしまったようだった。
波打つ形の穴から綺麗に外へと投げ出され、空中を浮遊する形になり、空から地面を見下ろす形となる。レベルとかステータスの都合上なのだろうか、すごくゆっくりと時間が流れているように見えて、周囲の状況確認が出来る事に自分自身が驚くが、こうしてみると、トラウムソルジャーは剣と盾を持った物がまだまだ無数にいて、終わりがない事を感じる事となった。
視線を動かして、周囲を見渡すと橋の付け根の両端からトラウムソルジャーが湯水の如く、魔法陣が光っては垂れ流しのように沸いているのが確認できた。
自分が生存するためだったとはいえ、洞穴を作って、生存戦略を整えたつもりだったが、それが甘かったと痛感する事となった。
しかも、空中に投げ出された事ですべてのトラウムソルジャー達の視線が私に集中している。その空虚な目がじっと此方を睨んでいるのだ。明らかにこれから何かしますと言われているかのような顔つきだ。ちょっとだけ影を作れば怪しい影が・・・・。
不意に1体のトラウムソルジャーが持っていた剣を投げてきた。
「んな、くそーう!」
はしたない声だが、そんな声を上げて、身を捻った事で回避を行う。それで安心していると、他のトラウムソルジャー達がこぞって同じことをするかのように振りかぶった。
「ちょ、ちょちょちょちょ・・・」
手に持っていて持続している結界魔法の棒状の剣を、壁となる形で展開して身を守ると同時に空いている方の手を使って魔法を放つ。
「ファイヤーボール!」
とにかく魔法はイメージが重要だ。掛け声はおまけに過ぎない。使っていてそう感じた。
あくまで掛け声は、これから行うぞっていう意思表示なのだ。だからといって、相手にこれからこの魔法を使いますなんて宣言してどうするんだ?という疑問符が付くが、あくまでイメージなので、イメージが出来ていれば、ファイヤーボールと言いながら、アイスボールだって放てるはずなのだ。
だけど、今は、ファイヤーボールを使う。
火球はトラウムソルジャーが展開する中心に落ちていく、但し、その数は1つではない。
凛が想像した魔法というのは、現代兵器である機関銃の掃射シーンであった。何時か見たニュースでの一コマ、そんな風景の映像が、夜間に発射されている時、それは火の玉が何十という弾で駆け抜ける。そんなイメージがファイヤーボールと類似しているように思えたのだ。
それに、今の凛であれば、魔力値的にもそれなりの余裕はあるのだが、本人は自覚していなかった。
よって、ファイヤボールのマシンガンのような機関銃のようなファイヤーボールの玉が数十、数百まではいかないが、散弾状に発射され爆発した。
爆発の余波によって、トラウムソルジャーの集団が吹き飛ばされて、両脇に空いている谷の底へと落ちていくトラウムソルジャーの群れと、反対側の壁に叩きつけられてバラバラに砕けるトラウムソルジャーの群れが出来上がるという絨毯爆撃のような光景が出来上がった。
よし、これで、一旦、反対側に着地して、元の位置へ戻れば・・・・。
途端に背中側に寒気を感じ、首だけでも振り向くと、そこに巨大な顔があった。
自分の身長と同じサイズ、いや、それ以上の顔が目の前にあるのだ。それはもう、驚く。
ついでをいえば、兜をつけた亀の顔なわけだが。
あの巨大な亀が頭を赤熱化させてジャンプしてきたのだ。
今まで散々、一方的に殺してきた――凛は倒して来たという自覚はない。見えなかったわけだし――ことへの恨みを一心に清算するかのようなジャンプだが、ただ単に届く距離だったからなのかはわからない。
しかし、確実に、幻ではないアイツがそこにまで迫っていた。
「んな!」
ファイヤーボールを撃ち終わった手を亀の方へと向けて、結界魔法を張る。
・・・・が、そのまま、亀は体当たりはそのさらに斜め上からするように一度大きく顔を上へ背けると、一気に振り下ろして、私は下敷きとなって橋の下へと落下してしまった。
気が付くと、そこは緑光石の仄かな光が差し込む泉の畔だった。
落ちてくる最中に、体をあちこちぶつけたようで全身が酷く痛むが、すぐに気配感知が発動し、一瞬にして覚醒すると同時にうつ伏せの状態から尺取虫ではないが、そんな感じに一気にその場から満足とはいえない体で、飛びのいた。
と、半歩遅れて、そこに先ほどと同じ巨大な亀の無数の体当たりが襲った。地面に大穴を開けて、岩石が飛び散る。
その内の幾つかが私に向かってきたので、結界魔法を剣の形にして弾き飛ばして、その反動を持って泉の中心にそそり立つ岩山になんとか着地する。
そして、周囲を警戒すると、泉の対岸には自分を取り囲むようにして、巨大な亀と無数のトラウムソルジャーが居ることに気付く事ができた。
とりあえず、体に回復魔法を掛けて、治療を行おうとした所で、再び気配察知が反応し、超反射したかのようにその場から飛び退くと同時に、そこへ赤白い極太のビームが直撃した。一瞬でも反応が遅れていたら死んでいただろう。
やっぱり、ステータスにはまだ不安がある。
真上へとステータスに裏付けされた身体能力のみで飛んだ跳躍中に姿勢制御と軌道修正のためにファイヤーボールを連発して、着地位置の変更を図ると共に、放物線を描いて落ちる都合上、治癒魔法を自分にかけつつ、跳躍先にいる亀を乗り越えてその先に着地を決めると、すぐに真後ろへ自分の得意になっている魔法ライトニングを放った。
本来は細いイナズマが真っ直ぐに向かっていく魔法であったが、凛のステータスに裏付けられた魔力:93478という9万を超える魔力によって過剰ともいえる魔力供与を無意識に行った事で、太いイナズマが亀を襲った。
魔法「ライトニング」に襲われた亀は、爬虫類に相応しくない悲鳴のような声を上げて崩れ落ちた。
それに気をよくした凛は、続けざまに変なポーズを取りながら極太ライトニングを放ち、次々とトラウムソルジャーと亀を薙ぎ払っていく。
と、そこへ今度は岩の岩塊のような物が複数飛んできて、それを即座に作成した結界魔法の剣で薙ぎ払って受け止めつつ、間に合わないのはスキル:舞踏を使って、戦場をダンスを踊っているかのような軽やかな動きで避ける。
避け切った所の合間に相手を視認すると、そこには背中がゴツゴツと噴火口のような物が多数ついた巨大な亀が居た。正しく巨大な亀の親分的な存在だと思う。大きさも・・・・他の亀と比べて一回り程大きくみえる。
口を開き、口内に白い光が見え始める。どうやら、先ほどの極太赤白レーザーの主はアイツのようだ。
「ライトニング!!」
特に意味はないが無拍子にて手を上げる。それは途中経過のない動作だった。あるいはステータスに差があったからそう見えたのかもしれない。
しかし・・・・。
親ボスの頭付近に命中したはずのライトニングは当たると同時に何かに弾かれたかのような現象が起こる。いや、実際に弾かれたのだ。よくわからない膜のような物に。
「にゃろう!結界かぁ? さすが、親ボスってところかな」
最も使用率の高い魔法「ライトニング」を弾かれたという事は、どの魔法を撃っても効果がないような自信があった。
実際に、何発か、火、水、風、土の魔法を放ってみたが、親ボスに届く前に何か結界のような物に弾かれてしまった。
一応、放てる全部の属性魔法を弾かれるって事は、もっと高位の魔法じゃないとダメって事だよね。でも、私、練習で初歩魔法しか使ってないんだよね。いくら撃っても適性を得なかったし。もっと高位なんて勉強しているわけないじゃん。どうしよっか!?
って、そんなことを考える場合じゃな~い!!
親ボスの口内から赤白いレーザーの熱がどばぁっと溢れ出し、危険を感じて回避しようと動いたが、それを回避させまいと無数のトラウムソルジャー達がその行く手を妨害する。どこで知恵を付けたのか、横からだけではなくトラウムソルジャーが跳躍をしたのかは謎だが、上からも降ってくるかのように襲ってくる。
それらを薙ぎ払いながら、スキル:舞踏を使って逃げるが、数の暴力という波に襲われてそんなに移動が出来ない。
ついに放たれた赤白いレーザーが道中にいた無数のトラウムソルジャー達をも薙ぎ払って迫ってくる中、近くにいた亀型魔獣を盾にするように跳躍をし、その影へと入ると、赤白レーザーもそれを追うようにいして、私の隠れた亀型魔獣に命中した。
赤白レーザーが命中して数秒も立たない内に亀型魔獣の体が大きく膨れ上がり、膨張して爆発した。「ひぃぃぃ」なんて声も口から洩らしながら目に涙を浮かべて結界魔法の初歩である「絶」を唱えて身を守ったので、内臓等の湯だった血を浴びずには済んだが、むせ返るような死臭を嗅ぐ事になり、両手で地面を着いて嗚咽を漏らす事となった。
沸騰した血の匂いは、最悪だった。
嘔吐している最中にも敵である親ボスは手加減等してはくれず、親ボスの背中から放った無数の質量弾が洞窟の中に聳え立つ鍾乳洞の柱に激突して不規則の軌道を描いて、弾け飛ぶ。
その内の1発を本来の私を狙っていたであろうその1発が命中した。
悲鳴のような声は出ず、ひたすらに大きく吹き飛ばされ、何度か地面と鍾乳石の柱に体をぶつけて止まった。
・・・・ガハッ・・・・
体を起こした時、胃から上がってくる気持ちの悪い物。それが口から出た時、それは血だとわかった。
内臓をやられたようで、吐血が止まらない。
そうこうしている間にも親ボスではなく複数の亀型魔獣の頭が赤熱化し、跳躍タックルを仕掛けてきていた。
ああ、意識が・・・・落ち・・た・・・・。
私の意識はそこまでだった。
遅れて申し訳ありません。
暑さで、書く気力、想像する気力がなくなっております。
親ボスはオリジナルモンスターになります。某MO-RPGに登場しているガメラっぽい亀にそっくりですが(笑)