個性「tfポケモン」   作:W297

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9話

 

 消太さんに言われて個性把握テストが始まった。

 

 始めの50m走では飯田が3秒台というヤバい記録を出した、

 

 ほかの面々も個性を使用して好記録を連発していく。

 

「我羅琉が相手か、よろしくな!」

 

「ああ、切島」

 

 ちなみに切島とのペアだ。

 

「ただ、俺素早く動くこと苦手なんだよなー、個性と相性悪いし」

 

「そこは仕方ないだろ、それともそれを言い訳にする気か?」

 

「分かってる、言い訳なんて男らしくねーしな」

 

「だよな、ま、俺はかっ飛ばしてくからよろしく」

 

 

 

「transform,テッカニン」

 

 

 

 まずは、しのびポケモンのテッカニン。コイツはポケモンの中で素早さの種族値が最も高い。

 

 

 

「切島、

ひとっ走り付き合ってくれるか?
」

 

 

 

「もちろんだ!」

 

『レディ……ゴー』

 

 機械音声が合図を出す。

 

「高速移動!」

 

 俺は目にも止まらぬ速さで直線を駆け抜ける。ちなみに攻撃力はない。

 

『2秒91』

 

「3秒切った!」

 

「くぅ、得意分野で遅れをとるとは!」

 

 50m走。我羅琉牙那1位。

 

 

 

 続いて握力。

 

「transformカイリキー」

 

 俺はかいりきポケモンのカイリキーの力を借りることにした。

 

 グシャッ!

 

「壊れた!?」

 

 握力計を握ったら壊れてしまった。

 

「…本来1,000キロまでは測れるはずなんだがな」

 

「軽く握っただけなんですけど…」

 

 我羅琉牙那、計測器破損により計測不能。

 

 思ったのだが八百万の万力を使うってのはアリなのか。

 

 

 

 立ち幅跳びはフライゴンの力を使った。

 

「飛んでるっていうより浮いてる!?」

 

「いつまでできる」

 

 消太さんが聞いてくる。

 

「とりあえず、この後丸一日ぐらいは余裕で」

 

「…ならもういい。これ以上は時間の無駄だ。記録"無限"な」

 

「無限ってあんのかよ!?」

 

 

 

 その後も、さまざまな力を使っていった。

 

 反復横跳びはテッカニンの影分身、上体起こしはタコでなおかつ人型のオトスパスで。上位記録を連発。

 

 次に向かうのはソフトボール投げ。既に始まっているようで、今は丸顔の女子が白線で書かれた円に居た。

 

 そして、振りかぶることもなくボールを投げると、そのままフワフワと飛んでいった。

 

 しばし待ってもボールは落ちることなく、空の彼方へ。

 

 最終的に出た記録は、本日2度目の"無限"だ。

 

「無限って案外出るもんだな」

 

「なわけないじゃん、アンタ達が特別なんだよ」

 

 耳郎に突っ込まれる。

 

「そういえば、牙那以外にもう一人いるらしいよ。あの0ポイント倒したの」

 

「あ、それあいつだった思うぜ」

 

 俺の前にいた切島が指さしたのはこれから投げようとしている出久。

 

「本当なの、切島?」

 

「ああ、遠目だったけどあんな感じの髪だったし」

 

「個性出たのか?」

 

「それって無個性だったってことか?」

 

「俺と知り合ったときはな」

 

 そして出久が投げる。しかしそのボールは飛んでいかない。

 

「…なんか発動条件でもあるのか」

 

「あのゴーグル……。そうか! 抹消ヒーロー、イレイザーヘッド!」

 

 出久は分かったようだ。さすがヒーローオタク。ってかゴーグルで分かんのか。

 

「イレイザー…?」

 

 耳郎含め他の面々は思いつかないようだ。

 

「アングラ系のヒーローだ。あまりメディアに顔出さないからわからなくても当然っちゃ当然かな」

 

 わからない面々に向けて俺が説明をする。

 

 そして、しばし消太さんから言葉をかけられた出久は、再度円の中に。

 

 何事かを呟き、覚悟を決めた表情で2投目を放つ。

 

「お、おおっ! カッ飛んだ!」

 

「やー、行ったねえ」

 

「ただ、指腫れ上がってるな。まだコントロールまではできないって感じか」

 

 出久の投じた右手の人差し指は腫れ上がっていた。まだ手全体で握ったりすることはできるだろうが一応は庇いながらということになるだろう。

 

 出久は涙を浮かべながらもその目は力強い。そして、言う。

 

「先生…、まだ…、やれます…!」

 

「コイツ…」

 

 消太さんが笑みを浮かべる。とりあえず何とかなりそうだな。

 

 そして、最後の持久走。バイクを作り出した八百万、最高速度を遺憾なく発揮した飯田、テッカニンでかっ飛ばした俺でデッドヒート。

 

 最終的には2位でフィニッシュ。

 

「んじゃ、パパッと結果発表。ちなみに除籍はウソな。君らの最大限を引き出すための、合理的虚偽」

 

「「…。はーーー!?」」

 

周囲の喧騒を他所に、牙那は順位表に目を向ける。

 

「大分、取り逃したか」

 

「取り逃してるようには見えませんでしたが…?」

 

 2位だった八百万が話しかけてきた。

 

「当たり前だ、足りてないところが多い。八百万の個性は万能って感じだな」

 

「ありがとうございます。ですが負けてるようではまだまだ。伸ばせそうな所も見つかりましたし、次は負けませんわ」

 

「上等だぜ、かかって来いよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ひとっ走り付き合ってくれるか?…元ネタは泊進ノ介(仮面ライダードライブ)の「ひとっ走り付き合えよ!」

当家の出久&勝己について
オリ主ががいたことにより、勝己が若干マイルド。出久に対する当たりも原作に比べると控え目であり、ある程度は出久の実力(生身)も認めている。自殺教唆めいたセリフ、出久に対するいじめもやっていない。出久に関しては原作に比べると体が出来上がってはいるがさすがに100%のワン・フォー・オールはコントロールできない。
…という感じです。
              
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