「ヒーロー科編入を希望してる普通科C組、心操人使くんだ」
「「「あーー!!!」
俺たちの目の前に姿を現したのは体育祭で出久と戦った心操である。口元には奇妙なマスク、首元には消太さんがいつも使う布が巻かれていた。
心操の「この場の全員が壁でなれ合うつもりはない」という言葉で俺たちにも一層の気合が入る。
その後にブラドキング先生から今回の演習についての説明が入る。
言葉通りに説明すると、
・今回はA組とB組の対戦
・場所は工業地帯をモチーフにした運動場γ
・双方4人組を作って1チームずつ戦う形式
・心操はA組とB組に一回ずつ参加
・設定としては「敵グループを捕捉し確保に動くヒーローで互いに敵と認識し、先に4人捕まえた方が勝利
・双方の陣営に『激カワ据置プリズン』を設置し、投獄した時点で確保
…というものだ。
…もう『激カワ据置プリズン』の世界観は放っておくことにしよう。恐らく校長の発案だろうし。
くじ引きの結果俺のチームは八百万、常闇、葉隠。相手は拳藤、黒色、吹出、小森といった面々だ。
ちなみに心操はA組の1番とB組の5番。一度戦ってみたかったが仕方ないか。
演習はそのまま始まる。
内容は…というと、敵として言わせてもらうとするなら心操のアレが厄介だ。声まで変えれるのはヤバい。相手を使うこともできるし敵全体を混乱させることもできる。
結果はA組の面々がなんとか勝ったがという感じだ。それぞれが自分の改善点を口にしている。消太さんもそれについて言っていったが上鳴だけは違ったので消太さんから叱りの言葉であった。
B組はブラドキング先生からでる圧が凄かったとだけ言っておこう、目も凄い怖かったし。
反省会が終わり、俺たちの番となる。
「八百万、そういえばなんでミスコン出なかったの?」
そう聞いてきたのは拳藤だった。八百万がそれに返す。
「相澤先生が言ってくれなくて、バンド練習があったのでどっちみちでなかったでしょうが…」
その言葉に拳藤は続けていく。
「職場体験でCM出てさ、そこから私たち、まとめて箱押しされてるみたいで。成績も個性も八百万の方が上なのに一緒くたにされるのが嫌だったんだ」
そこから挑戦的な目で八百万に続ける。
「個人的に、ちゃんと戦ってみたかったんだよね!」
それに八百万もそれにこたえるように返す。
「分かりました、誠心誠意お受けしましょう」
へえ、いい感じじゃん。
「拳藤、一応言っとくが俺たちもいるんだからなー、八百万ばっか気にしてたらさっさとやられるぜ?」
「分かってるよ我羅琉。アンタも要注意人物だしね」
俺の軽い言葉に拳藤は返す。…まあ、油断はないならいいか。
もう一方を見ると葉隠が常闇と黒色の方を見ていた…んだよな、うん。
「どうしたよ、葉隠」
「いやー、あのふたりがさあ」
葉隠が指さした方を見ると、
「貴様も深淵の理解者」
「ヒヒ…、常の黒に住む」
…すっげえ厨二な会話だな、オイ。というか塩崎もそうだがBにもあんなのがいるのか。
「わぁー」
「何思ったんだお前、さっさと行くぞー」
葉隠の何を思ったのかわからない言葉を適当に返しながら俺は開始の位置に着いた。
「さてと、お前ら、この試合も勝ってA組連勝としようぜ!」
「おおー!」
「もちろんですわ!」
「承知!」
気合十分、ノリノリで行くとしますか!