個性「tfポケモン」   作:W297

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104話

 

 開戦の合図が鳴り響き、戦闘が開始される。

 

 まずは常闇が黒影を放ち、B組を探す。

 

「見つけたようだ、あの一際高くそびえる煙突の下手前」

 

 その言葉通りに俺たちは向かっていくが、そのすぐ後に常闇が足を止める。

 

 その瞬間、黒影が戻ってきていた。常闇の表情から察するに指示はしていないことが起こった。

 

 恐らく、黒色あたりか!

 

「Transform,マフォクシー!」

 

 俺はマフォクシーに変身し、黒影を止めようとする。

 

「サイコキネシス!」

 

 俺は体からサイコパワーを放出し、黒影を地面に伏せる。

 

「すまない!」

 

「平気だ、これ位。とっとと出てきやがれ黒色!」

 

 俺の言葉の後、黒影から黒色が出てくる。

 

「…チッ、我羅琉牙那、貴様に用はない」

 

「黒影の中から黒色くんが!」

 

「捕えます!」

 

 八百万が腕を振り網を発射するが、黒色はそれを避け、"個性"『黒』でパイプの影に入り込む。

 

「常闇踏陰、おまえは俺が穿つ」

 

 …うっわー中二病だ。

 

 そう黒色に言われた常闇は体勢を立て直すと羽織っていたマントを脱ぐ。

 

「良いだろう、ホークスのもとで編み出した技"黒の堕天使"で受けて立つ」

 

 こっちの中二病もいつもの調子か。

 

「ケヒヒ!黒の堕天使!?良いじゃねぇか見せてみろ!」

 

 黒色はそのままパイプの影に入り込み、姿を消す。

 

「この配管まみれのステージじゃ居場所把握は無理だ!」

 

 黒色の声が辺りに響く。

 

「…じゃあ、光らさせてもらいますか」

 

 俺は再変身態勢に入るがその体を黒色が掴む。

 

「ひっかかった」

 

 ケヒヒと笑いながら黒色は俺を連れ去る。

 

「マジか、よ!」

 

「この4人の中で一番厄介なのはお前だ、まずお前を仕留める。常闇に宣戦布告したから油断していただろう!俺のスピード!そしてこの狭く煩雑なステージ!黒影は本体と繋がる"へその緒"が邪魔で動きづらいだろう!つまりA組が俺に追いつく術はない!」

 

「だと思ったか?」

 

 黒色が俺に放つ言葉の裏で常闇の言葉が聞こえた。

 

 振り向くと常闇は空を飛んでいた…、いやマジで飛んでるんだけど!?

 

「黒影、黒の堕天使」

 

 …恐らく黒影に体を委ねて飛んでいるのだろう。背中には黒影の腕が翼のように広がっていた。光も黒影をマントの中に入れることによって遮断しているようだ。

 

 黒色が驚いている隙に常闇は俺をとりかえす。

 

「取り返したぞ、黒き者よ」

 

「また来るぞ黒の堕天使…」

 

 黒色は捨て台詞を吐くとパイプの影に消えていった。俺は常闇に礼を言う。

 

「悪い、常闇!」

 

「かまわん、それ以上に助けてもらってきた」

 

 そんな会話をしていると八百万から声がかかる。

 

「我羅琉さん、光を放つことはできますか?」

 

「ああ!」

 

「では、お願いします!」

 

 俺は袖の中に忍ばせていた木の杖を取り出し、攻撃態勢に入る。

 

「フッ、マジカルフレイム!

 

 俺が放った、まるで幻想的な炎は今まで作られていた影を揺り動かし、黒色が影から弾きだされる。

 

 さっきはミスったからな、ここから取り戻していかねーと。

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