14話
数日後、いつものように響香と通っていた俺だが校門前はいつもと違っていた。
「なにあれ」
「マスコミの連中か。めんどくせーな」
そこにはマスコミの連中が群がっていた。はっきり言って邪魔だ。どいてくれなければ登校できない。他の何人かも絡まれてるようだ。
「すいません!オールマイトの授業について一言!」
「平和の象徴が教壇に立つ様子を!」
「少しで良いんで話を!」
絡まれた。
「…ちっ」
俺は舌打ちをする。まだ許可証かなんかを持ってて俺たちに聞くならまだいい。
でもこいつらはただネタが欲しくてここにきてるだけだ。そんな奴らに答える必要はない。
「お話を…ヒィッ!?」
俺がしたのは「こわいかお」だ。ついでに「いかく」も発動させている。
にらみながら俺は言う。
「すみませんが邪魔になんでどいていただけますか。アンタ達のやってることは違法に近いです。どかなければ法的措置もしますよ?こっちにはオールマイトやその他ヒーロー達、及びその弁護士が控えてますが。社会的にも今写真撮ってネット上にアップすればアンタ達は終わりだ」
「ス、スイマセンデシタァァァ!」
マスコミ達は蜘蛛の子を散らしたように逃げていく。とりあえずはこれでいいだろう。
また来るだろうがその時はその時だ。
「あー、面倒臭かった」
「あ、ありがと、牙那。でも法的措置とかって本気だったの?」
耳郎が俺に聞いてくるので俺は返す。
「いや、それらしいことを並べただけだ。脅し文句としちゃいいだろ。まあ先生たちにいえばやろうと思えば訴訟起こせるだろうけどな」
「あー、できなくはなさそう」
俺たちは校門を後にして教室に向かった。
◇ ◇ ◇
「緑谷。個性の制御、いつまでも"出来ないから仕方ない"じゃ通させねえぞ、焦れよ緑谷」
「は、はい!」
朝のホームルームで消太さんがいう。まあ、そうだよな。
「牙那、お前もだ。毒使うときは一応事前に言え。死んだらどうする」
俺も怒られました。
「はーい」
素っ気ない返事に消太さんが返す。
「伸ばすな、…唐突だがお前たちには、…委員長を決めてもらう」
周りが沸き立つ。確かにヒーローとしてリーダーシップは重要だが…まあ好きにさせよう。興味はない。
飯田が全員に向けて言う。
「静粛にしたまえ!!学級委員長とは、『多』を牽引する責任重大な仕事だぞ…!やりたいものがやれるモノではないだろう!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのならば…これは投票で決めるべき議案!!」
いったことは正しい。だが、
「「「手そびえたってんじゃねーか!!なぜ発案した!?」」」
飯田の手は上に向かって伸びていた。
まあ、適当に誰かに押し付けられるし別にいいか。
誰かってなったら…、この前の訓練で結構的確な意見言ってた八百万にでもするか。響香とか出久や勝己には悪いけど。
俺は投票用紙に八百万の名前を書いて一時間目まで眠りにつくことにした。
ちょーっと昨日の依頼はハードだったかな…。
そんなことを考えてるうちに俺の意識は夢の中へ飛んで行った。