個性「tfポケモン」   作:W297

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20話

「さあ、お前の罪を数えろ!」

 

 

 

 俺が言うとそこには緊張感が走った。

 

「罪?国家公認の暴力、オールマイトを殺すことは罪なのか?」

 

 馬鹿げたことを手男は言う。

 

「まあいい、実力を見せてやれ、脳無」

 

 脳無と呼ばれた黒い大男が動き出す。やっぱお前は動かないんだな。

 

 脳無は俺を吹き飛ばそうと大きく殴りかかるが、俺は素早く躱し、拳は空を切る。

 

 圧倒的な力と言っていたが、どうやら圧倒的なのはパワーだけなようだ。

 

「アイアンヘッド!」

 

 俺は硬い頭で頭突きをかまして攻撃する「アイアンヘッド」を放つ。だがあまり応えていないようだ。

 

「無駄無駄。こいつにはショック吸収がある。殴ったところで意味ないよ」

 

 ショック吸収。と言うことはいくら殴ったとしても効果は認められないだろう。

 

「なら、こんなのはどうだ?」

 

 俺は攻撃方法を変更する。

 

「つじぎり!」

 

 脳無の両腕を切り落とす。

 

 しかしものの数秒で腕が生えてきた。再生力もとんでもないようだ。

 

「切ってもだめだめ!こいつはいわば高性能なサンドバッグだ。いくら攻撃しても無意味なんだよ!」

 

 へえ、なるほどな。

 

「良いことを聞かせてもらったぜ」

 

「何?」

 

 と思っていたら攻撃が入ってきた。

 

「ざまあねえな、通りすがりのヴィジランテさんよ。そいつの攻撃はオールマイトに匹敵…ってなんで効いてないんだよ!」

 

 俺は種を明かす。

 

キングシールド。お前らの攻撃は一切通用しないぜ」

 

 手男は驚きながら次の指示を出す。

 

「そんなのこけおどしだ!フルパワーで吹っ飛ばせ、脳無!」

 

 再び脳無は俺をめがけ、大きく拳を振りかぶる。

 

「キングシールド」

 

 俺は攻撃を防ぐ。なんだこんなものか。

 

「攻撃は終わりか?次は俺から行くぜ」

 

 俺はシールドフォルムからブレードフォルムに姿を再び変える。

 

「れんぞくぎり!」

 

 俺は脳無の体を切り刻んでいく。

 

「む、無駄だ!攻撃は意味ないって言っただろ!」

 

 意味ない…か。だが俺は気にせずに切り刻む。すると段々再生のスピードが間に合わなくなってきたようだ。

 

「な、なんで!攻撃が通るんだよ!?

 

 慌てふためく手男に対して俺は言う。

 

 

 

「ヴィラン連合ォ!なぜ俺の攻撃がコイツに通用するのか。なぜコイツの再生が間に合っていないのか」

 

「その答えはただ一つ」

 

「ヴィラン連合ォ!この俺が、こいつに再生が追い付かないほど高速で切り刻んでいるからだァ!」

 

 

 

 それを聞いた手男は呆然とする。

 

「うそだろ…、対オールマイト用の奴を持ってきたってのに…」

 

 俺は言う。

 

「さあ、これでとどめだ」

 

 俺は脳無の体を思いきり2つに切り裂く。

 

 

 

「せいなるつるぎ!」

 

 

 

 ついに脳無の体の再生は止まったままとなった。

 

「…絶望がお前のゴールだ」

 

 俺は呟く。案外あっけなかった。

 

「なんで…、…黒霧!何してるさっさと来い!くそっ!どいつもこいつも…!」

 

 いつでもうまくいくなんて保証はどこにもありはしない。むしろ世の中はうまくいかないことばかりだ。第一の刃だけでなく、第二の刃がなければ意味はない。この手男も世界は甘くないと思い知っただろう。

 

「クソッ!お前もオールマイトも殺してやる!」

 

 そう言って敵連合は帰って行った。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「変身解除っと。ホントに大丈夫なんすか、消太さん?」

 

 変身を解除し素早く「我羅琉牙那」の状態に戻った俺は消太さんに尋ねる。

 

「大丈夫だと言っている。目はやられなかったからな。精々骨折ぐらいだろ」

 

「それで大丈夫なんですかね…」

 

「あ、相澤先生!牙那君!」

 

 出久たちの声が聞こえてきた。

 

「とりあえず、お前はほとんど俺と行動してたって言っておけ、お前が「ドラゴストーム」って伏せておく」

 

「助かります」

 

 すると門の方から大きな音が聞こえた。

 

「もう大丈夫だ!私が来た!」

 

 やっとオールマイトが到着した。

 

「もう、終わりましたよ。オールマイト」

 

「…あれ?もしかして私、いらない子?」

 

「「ですね」」

 

 俺と消太さんが同時に答える。

 

「…って相澤君凄い怪我じゃないか!早く手当を!」

 

「大丈夫ですって」

 

「大丈夫そうに見えないから言ってるんだけどね!?」

 

 こうしてヴィランによるUSJ襲撃事件は幕を閉じた。

 




「ヴィラン連合ォ!…」…元ネタはもちろん檀黎斗(仮面ライダーゲンム)の檀黎斗構文と呼ばれるアレ。一回入れてみたかった。ちなみに牙那はあそこまでエキセントリックには言ってない。

「…絶望がお前のゴールだ」…元ネタは照井竜(仮面ライダーアクセル)の決め台詞。いろいろ悩んだ末、これに落ち着いた。
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