遂に迎えた、雄英体育祭当日。
「みんな、間もなく入場だ! 準備はできているか!?」
A組の控え室でいつものように飯田が飯田していた。
俺はいつも通りだが、緊張してる奴も多い。
そんな中轟が俺に話しかけてくる。俺の前に出久にも何か言ってたな。
「我羅琉、おまえは俺より強い。全部が俺の遥か上だ」
「褒めていただき光栄だ」
「それでも俺は勝つ。この右手だけで勝って、クソ親父の個性なんざ使わず一番になることで奴を完全否定する」
轟に対し俺は返す。
「…お前んちの事情なんだか知らねーが、勝てるもんなら勝ってみやがれ」
そう言って俺たちは入場門に向かった。
◇ ◇ ◇
『雄英体育祭!ヒーローの卵たちが、我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!
どうせテメーらアレだろ、こいつらだろ!?ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!ヒーロー科1年!
鼓膜を破らんばかりの歓声を一気に浴びる。やっぱスゲーな。
「ひひひ人がすんごい…」
「大人数に見られる中で最大のパフォーマンスを発揮できるか…これもまたヒーローとしての素養を身につける一環なんだな」
「なんか緊張すんな…!」
「しねぇよ。ただただアガるわ」
俺の周りは観衆の熱気で緊張する者もいれば、自らのボルテージを上げる者とそれぞれだ。
俺たちは他のクラス同様に、教師、18禁ヒーロー・ミッドナイトが待つお立ち台前に並ぶ。
「18禁なのに高校にいても良いものか」
「いい!」
常闇のもっともな疑問に、声を出して答えたのは峰田であったが、上鳴と瀬呂も頷いていた。三人が響香から侮蔑の視線が送られていることには気付いていないようだった。
『選手宣誓! 代表、1年A組、我羅琉牙那!」
「あ、じゃあ行ってくるわ」
「いってら、牙那」
俺はA組のみんなに見送られながら俺は向かう。
「宣誓、俺たち選手一同は日ごろの成果を発揮し戦うことを誓います」
「アレ、ムッチャ普通だ」
が、その後の俺の言葉で一気にA組の顔が変わる。
「が、結局俺が一番強くてすごいので、ここにいる全員を蹴散らしていくこともここに宣言させてもらいます」
「「「やりたがったあのやろぉぉぉ!!」」」
A組の面々が叫ぶ中、俺は列に戻る。
「オイ牙那!何言っちゃってくれてんだよ!」
切島から言われるが俺は気にしないように言う。
「なんてないよ、事実を言っただけだろ」
「「「なんてなくないから言ってんだけど!?」」」
周りから一気に突っ込まれた。なぜだ。
そしてそのまま俺たちは一種目目に向かった。
結局俺が一番強くてすごいので…元ネタはホウエン地方チャンピオンのツワブキ・ダイゴの「けっきょく ぼくが いちばん つよくて すごいんだよね」。グリーンの「この おれさまが! せかいで いちばん! つよいって こと なんだよ!」と迷った。