俺はフィールドに上がり上鳴に対して言う。
「まー、さっさと終わらせるぞ上鳴」
「それはこっちのセリフだぜ!お前を超えてやるよ!」
上鳴も準備は既にできているようだ。それでこそだ。
「それじゃ、バトル…開始!」
審判のミッドナイトによって戦いの火蓋が切って落とされる。
「Transform,ドサイドン!」
俺はドリルポケモンのドサイドンに変身する。
「かかってこいよ、上鳴!」
「調子のってんじゃねえよ、牙那!…お前ならこんなんじゃ死なねえよな」
「何?」
「最大放電、150万ボルト!」
上鳴から最大火力の電撃が放たれた。
◇ ◇ ◇
『上鳴からヤベー威力の電撃が放たれたァ!さすがの我羅琉もこれには耐えられないかァ!?」
プレゼントマイクが実況席から叫ぶ。だがその相方は淡々としていた。
『いや、アイツなら大丈夫だろ」
『え?でもアレは耐えらんねえだろ?」
『見てみろアレ』
『へ…、ってええええ!?我羅琉全くダメージを受けていない!?なんで!?』
観客の目に入ったのは全くダメージを受けていない俺の姿だった。
「残念だったな、上鳴。ドサイドンの特性はひらいしんだぜ。電気系の攻撃は今の俺に全く効かねえぜ」
「ウェウェイッ(マジかよ)!?」
上鳴は俺に対して驚く。上鳴は既にジャミング状態(響香命名)になっているようだ。
「それじゃ次はこっちから行かせてもらうぜ」
俺は地面に大きな衝撃を与える。
「地震!」
スタジアムの地面が立ってられないほど大きく揺れる。
『なんでこんなとこで地震が起こんだよ!?観客の皆さんも落下物にはご注意をォ!うわ、あっぶな!』
『牙那の奴のしわざだな。色々天候とかいじるとかできるとか言ってたな』
『お前は落ち着きすぎじゃねえか、イレイザー!?』
やっぱりわちゃわちゃしてんなオイ。
「終わらせてやるよ、上鳴」
「ウェイ!?」
俺は攻撃態勢に入る。
「ストーンエッジ!」
上鳴の下から刃のように尖った岩を呼び起こし上鳴を吹っ飛ばした。
そして上鳴はダウンした。
「上鳴君、戦闘不能!よって勝者、我羅琉君!」
まずは一勝だな。このまま続けていこう。
◇ ◇ ◇
「お疲れー」
「うぃーっす」
響香やA組のみんなが出迎えてくれる。俺もそれに答える。
「あいかわらずのチートっぷりだったねー」
葉隠が俺に対して言う。
「だろ?」
俺は自慢げに返す。
「相変わらずだった…」
そしてフルボッコにされた上鳴も戻ってきた。回復したとはいえ大分応えたようだ。
「個性に頼りすぎなんだよ、お前は」
「あーやっぱり?」
俺はそのまま続ける。
「個性のきかない奴、上位互換のやつとぶつかったとき、何もできずにやられるよりできる限りあがいた方がいいだろ」
「確かにな…、ありがとな我羅琉。優勝しろよ」
「分かってる」
…トーナメントはまだまだ続く。