早速言わせてもらおう…、やべえコレ。
個性の限界を超えるため、俺がやっているのが…、
「まだまだァ!はっけい!」
ひたすらに技を放っている。
俺の放てる技には限度がある。変身リレーをするとそれはもとに戻るのだが、下手に変身できない場合、若しくはそのままで戦ったほうが都合がいい場合などのとき、限界を迎えて戦うことができなくなることは避けなければならない。そのために必要なことだ。
俺が放っている技は「はっけい」だ。俺が良く使うコジョンドのときに最も使う技である。
とにかくひたすら放つ。俺が今回することはそれだけだ。
◇ ◇ ◇
夕方になり訓練を終えた俺たちは続々と宿舎へ帰ってきた。
「さァ昨日言ったね。『世話焼くのは今日だけ』って!!」
「己で食う飯くらい己でつくれ!! カレー!!」
ピクシーボブとラグドールの声と共に俺達に提供されるカレーの材料。
そう、野外調理の時間だ。まあ合宿らしいが。
「「「イエッサ…」」」
まあA組B組共々、死屍累々と言った感じだが。
「さぁ、皆! 気合を入れて! A組より美味いカレーを作るよ!」
B組は拳藤が檄を入れ、B組の奴らの目に光が戻っていく。アイツはB組の柱になってやがるな。
じゃ、俺たちもやるか。
「飯田、まだやれんだろ、檄飛ばしてやれ」
「うむ! さぁ、皆! 世界一美味いカレーを作るぞ!」
「「「おぉー!!」」」
やっぱ飯田って便利。
俺たちはそのまま調理工程に入っていく。
メインになったのはカフェで手伝い経験のある俺、親がいなくて弟たちのためによく作るという蛙水、個性柄よく甘いものを作る砂藤、後は…、
「…勝己、頼めるか」
色々とやらせるまでに面倒臭い勝己だ。
「なんで俺がやらないといけねえんだ」
「えー、勝己ならやってくれると思ってたんだけど」
その後俺は勝己から目を離して…、
「じゃ、勝己以外のやつに頼もうk「貸せや!調理し殺したるわ!」…よし」
これで後は何とかなるな、うん。
その後蛙水と勝己が指揮をとり、砂藤と俺はそれぞれのサポートに入る形で、カレーは出来上がっていった。
◇ ◇ ◇
「アレ、我羅琉じゃんどうしたの?」
夕食後、俺は風呂の前に来ていて拳藤に話かけられる。ちなみに女子風呂だ。
…勘違いはするなよ。峰田を抑えるためだ。昨日洸汰の事件があり、俺が抜擢されたというわけだ。消太さん直々に…である。
「拳藤か。ウチの性欲の権化対策で置いとかれたんだよ。勿論だが覗いたりはしねえ」
ちなみにジャローダに変身している。決め手は素早さとつるによる自由度だ。
「またまたー、そういって興味あるんじゃないのー?」
芦戸がニヤニヤしながら言ってくる。
「バカ言え、こちとら女の裸ぐらい見慣れてんだよ、うちの姉のおかげでよ」
「「「え…」」」
女子陣が一気に黙る。
「ま、まさか牙那…」
響香が俺を蔑する目で俺を見る。
「落ち着け!瑠莉姉が昔から風呂上りに裸で歩きまわるんだよ。何回言っても治らなかった。…もう慣れたがな」
「あ、うん」
麗日が申し訳なさそうに言う。
さて…と。
「そこだな!」
「グエッ!」
俺は自分から伸ばしたつるでしっかりと峰田を確保する。
「じゃ、俺はこいつを連れてくから安心して風呂入っといていいぞー」
ちなみにしっかりと首を絞めている。殺さず且つ生かさずの力加減だ。
俺は峰田を締め上げたまま、その場を後にした。コイツもよくやるよ…。