「怒る?なら見せてみろよ、落ちこぼれ野郎が!」
俺が言った瞬間、ヴィランからさらに多くのガスが放たれ、視界が一気に見えなくなる。
だが、今の俺に視界なんて必要ない、…もとい、いらない。
「ラスターカノン!」
俺はラスターカノンを相手にぶつける。
「ぐッ、なんで分かる…」
「残念だったな。今の俺に視界なんて必要ねえんだよ。波導さえあればお前の位置はわかる」
「後、なんで僕のガスが効いてねえ!もう人間なら致死量に至ってるはずだぞ!」
「お前は金属に毒を試したことがあるか?今の俺の体は金属の組織になってる。そんな奴に毒が効くと思うか?」
「なら…!」
…なるほどね。
アイツは拳銃を取り出す。そしてすぐに弾丸が放たれる。
ギィン!
俺の体と弾丸の金属がぶつかり合う音がぶつかる。なんだこの程度かよ。
「な、なんでだ!この弾丸は…」
「そこそこ強い銃でも貰ったか?俺にそんな子供だましは効かねえぜ」
並大抵の銃じゃこの体は傷つかない。ルカリオの良いところだ。
「どうだ?お前が落ちこぼれって侮った奴に全く攻撃が効かないのは?」
「うるせえ!お前みたいな単細胞がさァ! 学歴だけで! チヤホヤされる世の中って! 正しくないよなァ!」
アイツはブチギレたみたいだ。幼稚だわ、こんなやつ。
「確かにな。学歴だけでちやほやされてるヒーローはみたいなやつはいくらでもいる。だがな、それ相応になるような努力をしてる。そうじゃねえとヒーローになんかなることはできねえよ」
俺は力を貯めていく。
「…はあああッ、波導弾!」
俺はフルパワーの波導弾を放つ。
ギュオッと唸るような轟音を立てて進んで行く。
…だがそれは相手には当たらない。
「くそっ、危なかった…」
ギリギリ躱したみたいだ。そこそこやるか。
「お、お前の波導弾ってのも役に立たねえみたいだな!当てられなけりゃ、どんな攻撃も意味ないからね!」
…やっぱり甘いな。
「…どこを見ているんだ?」
「何だと…グアッ!」
ヴィランは攻撃を受けたようだ。波導弾は俺が狙った相手に当たるまでは追尾し続ける。それを回避し、その後の軌道を見抜けなかったようだ。
「さあ、終わりにしようか!」
俺は一気に相手の懐に入る。
「そんなガスマスク付けてねえで一緒に吸おうぜ!」
俺は一気に攻撃を相手の体に何回もぶち込んでいく。
「オラオラオラァ!インファイトォ!!」
ヴィランは攻撃を受けて吹っ飛び、大きな轟音を立てて地面にぶつかる。そこには大きなクレーターのようなものが出来上がった。
そして今までこの辺りを満たしていたガスは一気に晴れる。まずはこれで一安心だ。
「Trans,オフ」
こんなんで俺に挑もうとか、…舐めプもいいかげんにしやがれ。
俺はしっかりとヴィランが気を失っていることを確認して縛りつける。
…銃も回収しておこう。ヴィラン連合のトップがこんなのを回収しに来るとは思えないが。
他の所はどうなってるんだろうか。移動している間に消太さんが個性の使用許可を出したみたいだが、不安でしかない。
むしろ消太さんがそこまで言うってことは相当ヤバいってことだ。俺は何とかなったが…。
とりあえず、響香たちの所に戻ろう。ただでさえあの場所で拳藤を待たせてるんだ。
俺は響香たちがいる場所へと歩みを進めた。