俺たちがハードな試験を終えて、俺たちは感想や反省を語り合っていた。
ちなみに真堂さんからは「あの時のことは忘れて」と何回も頭を下げられた。…いや、別にいいませんけど。
その後、真堂さんと付き合っているという中瓶さんが言うには「あの荒々しいのが本当の彼なんだけどね」ということらしい。
そうこうしているうちに、俺たちの前には簡易組み立て式の舞台が作り上げられ、そこにヒーロー公安委員会の目良さんという人が登ると俺たちは一斉に口を閉じる。
『えー、皆さん、長いことお疲れ様でした。これより結果を発表しますが、その前にひとつ。採点方式についてお話します。
我々ヒーロー公安委員会と、HUCの皆さんによる二重の減点方式であなた方を見させていただきました。
つまり、危機的状況で、どれだけ間違いのない行動を採れたかを審査しています。
それを踏まえた上で、まずは合格者を五十音順でモニターに出しますので、ご確認ください』
そして目良さんの後ろには組み上げられた大きなモニターに、一瞬の揺らぎの後にズラリと名前が表示された。
「みっ、みみ、み」
「みみみみみみみ」
共に"み"から始まる出久と峰田の鳴き声に俺は苦笑いしながら、俺は自分の名前を探していく。
「…あったか」
それを見た俺は自然に呟いた。まずは第一段階クリアといったところだろう。
その後、他の面々の名前を探していくと轟と勝己の名前がなかった。
恐らく、轟はいがみ合っていたアレが大幅な減点対象になったのだろう。夜嵐の方も名前が出ていない。
勝己の減点ポイントは言動だろうか。助けには行っただろうが、あの言葉遣いじゃそうなっても仕方ないだろう。
その轟を見ると、悲しくも悔しくもしていない表情をしていた。恐らく轟自身も分かっているのだろう。
その轟に一人の影が迫る。
「轟!!」
夜嵐だ。夜嵐は轟の近くまで歩き、少し間を開けて…、
「ごめん!!」
ゴツンッ!というかなり大きな音を立てて、夜嵐が頭を地面にぶつけるようにして頭を下げる。
「アンタが合格逃したのは、俺のせいだ!! 俺の心の弱さの!! ごめん!!」
「…元々は俺の蒔いた種だし、よせよ。お前が直球でぶつけて来て、気付けたこともあるから」
二人とも落ちた原因は分かっているなら、もう衝突することはないか、と俺は安心する。
ただ一つ妙なことが一つ。
減点方式ならなぜそこで脱落させなかったというのが気になる。それでないと試験を続ける理由はないだろう。
…だが、俺の考えの答えを目良さんが言う。
一次試験はふるい落とすための試験で100人まで絞るというものだったが、二次試験はそうではなく、ヒーロー仮免持ちとしてどう動くかを重視したとのことで、簡単には試験に落とさずに、補講を受けることによる再試験で、免許を取得することができるということ。
確かにそれならと俺も納得した。補講は相当キツイものみたいだが、轟と勝己、それに夜嵐は受ける気満々のようである。
そんな流れで、仮免試験は終わりを告げ、俺たちは雄英に戻った。