俺たちがヒーローコスチュームに着替えて数分後、俺たちは江洲羽市のパトロールをしていた。
「最近チンピラやらチーマーやらのイザコザが多くてなぁぁ!腹が減ってしゃあないわ!!」
ファットさんは片手にたこ焼きを食べながらズンズンと歩いている。彼曰く、これも市民との交流の一つらしい。
俺も店の人から「一つ食ってき!」と言われたので食べながら歩いている。行儀が悪いと言われるかもしれないが…、うまいわ、コレ。
「せやからここらのヒーロー事務所も武闘派欲しがっとんねん、レッドライオット君、キバナ君適材やで」
「よろしくお願いします!」
「恐縮ですね」
そんな中、歩いていると、俺も結構知名度があるみたいで、よく周りの人たちから話しかけられる。恐らくは体育祭を見てくれていた人たちだろう。
小さい子たちからもサインを求められたりもしていて、結構大変だ。
「それにしても、キバナ君のカッコは運動でもするんか?そのパーカー取ったらスポーツ選手みたいやで」
ファットさんがそう俺に言う。確かにこのカッコを見た人たちはヒーローかスポーツ選手かどうかって聞かれたらどっちか迷うだろう。
「まあ、コレはサッカーのユニフォームをもとにしたものですからね」
俺のこの服はサッカー発祥の国、イギリスが元ネタとなっているガラル地方のドラゴンユニフォームだ。
ガラル地方のジムリーダーたちはそれぞれのユニフォームの上にそれぞれアレンジをして着用しているのだ。
俺としては動きやすいし、丁度いい。
ちなみに瑠莉姉もヒーロー時はみずユニフォームを着用している。
そんな感じで話がをしている中、誰かのさけび声が聞こえてきた。
「ケンカだぁ!誰かぁ!」
「来よったか!」
「分かってます!」
「よし!」
「…」
4人それぞれの反応をしながら構えると、前からヤクザ達が走ってきているのが見えた。
「バカがウチのシマで勝手に商売しやがって!っちくしょうついてねぇ!折角これから一旗あげようって時に!」
ヤクザたちは捕まるまいとばらけようとしたがそうはさせない。ファットさんは何人かを体に沈ませて捕まえる。
だがそれは一部だ。俺たちの方に捕まえそこねた面々が走ってくる。
「いつもの奴で、行きますか!」
俺は変身態勢に入る。
「Transform,コジョンド!」
俺は慣れた手つきでコジョンドに変身する。
「さっさと終わらせるぜ!」
俺はヤクザたちとの距離を一気に詰める。
「まずは…、ねこだまし!」
「ぐわっ!」
俺はねこだましを喰らわせる、簡単な技ではあるが結構有能技だ。
怯まされた相手に対しその体に俺は手をかざす。
「はっけい!」
俺は相手に対し、衝撃波を与え相手をKOさせる。…なんだこんなもんか。
そんな中、ヒーローの活躍を見ようとした野次馬達が徐々に集まって来ている。だが、その中で異様な雰囲気を出している男がいた。
「兄貴達、、助けなきゃ!」
その男は俺たちに対し、銃を向けてくる。
「あかん!伏せ!」
ファットさんが気づいたが少し遅かったか。叫ぶが環先輩が撃たれてしまう。
「先輩!」
「アニキィ!逃げろぉ!」
男は叫ぶと共に再び発砲する。
…が、それは俺たちには来なかった。
「弾けた!?」
大きな音とともに切島が自身の硬化によって弾いた。
「捕えます!」
切島はそのまま逃げた男を追う。
「先輩、大丈夫ですか?」
「あぁ…、大丈夫、思ったほど痛くはない…」
よかった。まずは一安心か。
「けど…、個性が…、使えない…」
環先輩は個性を発動させようとするが発動できていない。
「なんやて!イレイザーでもおんのか!」
「いや、それなら戦う前に使えなくなるはずです、ファット。多分ですけど、撃たれた弾に何かありそうな予感がしますね…、俺、レッドライオットの加勢に行ってきます!」
「おぉ!ここは任せとき!」
ファットの声に送り出され俺は切島の援護に向かった。