ファットさんと別れた俺は切島に追いつく。
…なんだ、終わったのか。
そこには恐らく切島に倒されたのであろう男が地面に座り込んでいた。
「ライオット!もう終わってたか」
俺は切島に駆けよっていく。
「おう、キバナ!今片付いたトコだ!」
俺たちが話していると倒れていた男が立ち上がる。
「倒したやて?調子のんなやボケカス、アニキらについていけば、力を貰えるんや」
「ちっ、まだ倒せてなかったか!」
俺たちがそう言うと男は首に何かを注射する。
「あぁああ!あ!ああああ!」
「何してんだ!何打った!?オイ!大丈夫かよ!?」
マジかよ、アレは…!
「ライオット!来るぞ!」
男はふらつくが、その後、男から刃が飛び出し、切島を襲う。
「うぐぉあ!」
「ライオット!」
刃系の個性か、なら鋼タイプで、
「Retranceform,ルカリオ!」
「行けるか、切島?」
「ああ、平気だ。アイツが言ってたんだ、アイツの個性は刃渡り10センチ以内の刃が飛び出す個性って…」
「恐らくトリガーだな。理性を犠牲にして自身の個性をブーストさせる薬、…噂には聞いてたがやっぱあったか」
「我羅琉、大通りにコイツが出たら大惨事じゃ済まねえ。ここで決めるぞ!」
「分かってる!」
「誰が決めるんやてぇ!」
俺たちの言葉に男がそう言いながら、俺たちに向けて刃を伸ばしてくる。
…だが、甘い。
「バレットパンチ!」
俺は弾丸のような速さで拳を繰り出し、バキィという音と共に刃を砕く。
「…今ここでお前を止められるのはただ一組、俺たちだけだ!」
「かっこつけんなやぁぁぁ!」
それを聞いた男は無作為に刃を飛び出す。
それはしっかりと切島が自身の硬化で受け止める。
「…ライオット、あるんだろ、切り札?」
「やっぱお前には気づかれてたか、…ああ、俺にはコレがある」
そういった切島の肌はガチガチと刺々しく固まっていく。
「個性伸ばしの圧縮訓練で到達した現時点での最高硬度!
烈怒頼雄斗 安無嶺過武瑠!」
切島を襲った刃が逆に折れてしまうほど、切島の体は固くなっていた。
「キバナ、これは30秒くらいが限界だ、その間にこいつを倒す!」
「ああ!」
それを聞いた俺はスピードを一気に上げていく。
「…さあ、俺の姿が捉えられるか?」
「こうそくいどう!」
俺は目にも止まらぬ速さで相手の周りをグルグルと回っていく。
男は俺の姿を見つけられず、完全に混乱していた。
そんな中、切島が男との距離を詰め、拳を構える。
「必殺!烈怒頑斗裂屠!」
「うぐばぁァァァ!」
切島渾身のブローが相手に決まる。
俺はそのスピードのまま、男が吹き飛んだ方向に移動し、男に技を放つ。
「オラよっと!インファイトォ!」
俺は相手に高速で且つ性格に猛攻撃を与えていく。
俺に吹っ飛ばされた男は地面に大きなクレーターを作ってめり込み、気絶した。
俺は変身を解除し、切島も安無嶺過武瑠を解除する
「っしゃあ!これでいいだろ!」
「…やっべ、やりすぎたかも。まあ、後は警察の仕事か」
その後、ファットがやってきて「もう終わってるやん…」と呟いていた。
こうして俺と切島は鮮烈なデビューを飾った。
その他用語解説
「…今ここでお前を止められるのはただ一組、俺たちだけだ!」…元ネタは飛電或人(仮面ライダー01)の「お前を止められるのはただ一人! 俺だ!!」。外にはファットガムがいたりしてキバナ一人だけが止めれるわけではないのと、切島が横にいたのでこういう変化に。