インターンでデビューをした数日後、雄英に帰ってきた俺と切島の二人。いつも通りの学校生活は久しぶりな感じがした。
「ふぃー、…やっぱきついな。この後補習もあるし…」
「ああ、我羅琉。疲れも取れたわけじゃないから頭が回らねえ…」
そんな感じでのんびりしている俺たちに前の席の上鳴が話しかけてくる。
「オイ、我羅琉、切島、コラァ!」
「ん?どうした、少しぐらい寝させてくれ…」
俺は言うが上鳴はそんなこと知るかという感じで話しかけてくる。
「寝させてたまるかっての!お前ら名前!ネットニュースにヒーロー名!のってるぞ!すげぇ!」
上鳴が見せてきたスマホの画面にはでかでかと大きく『新米サイドキック!烈怒頼雄斗&キバナ 爆誕!』と書かれてあった。
「…なんだそれだけか、じゃ寝る…」
「オイ、我羅琉!?うれしくねーのかよ?」
俺は興味がなさそうにするが、そうはさせてくれない。
話した方が早いか、これは。
「単純に注目されんのめんどい、消太さん風に言えば合理的じゃないってやつ、以上な…」
「あ、オイ我羅琉、寝るなー!」
この後も授業あるんだ、少しぐらい休んでもいいだろう。
◇ ◇ ◇
数日後、俺と切島はファットさんからの呼び出しを受け寮を出ようとしていた。
「お!緑谷!おはよ!お前も今日行くんだな!」
「しばらく呼ばれなくってやっと今日だよ、コスチュームはいらないって言われたけど…」
「俺たちも今日はコスチュームいらないって言われてんだ。奇遇だな」
その後、寮の玄関から麗日と蛙吹も出てきた。
「あれー!?おはよーー!みんなも今日!?」
最終的に5人そろって俺たちは駅に向かった。
その後も、俺たちは全員一緒のルートを通る。
「あれ?みんなこっち?切島くんと牙那くんは関西じゃ…」
「ん?ああ、何か集合場所がいつもと違くてさぁ」
その後、ホームに上がったが全員同じ列車に乗るみたいである。
「アレ、お前らもこっち?」
「先輩と現地集合なのよ」
その後も、俺たちは全員、同じ角を曲がり、同じ道を通る。
俺たちが向かった先には雄英ビッグ3が揃っていた。
「環先輩、なんかあったんすか?」
「ファットから聞けばわかる、入るよ…」
俺が環先輩に聞くがそれだけである。
そして皆同じ部屋に集められた。
「グラントリノ!? それに、相澤先生まで!? …チャートに載ってる有名ヒーローから地方のマイナーヒーローまで…」
「一目でマイナーヒーローをも見抜く、って、かなり凄いことだからな、緑谷」
「え、でもヒーロー名鑑にみんな載って──」
「普通、覚えらんねえから」
「というか、あれ、トップランカー以外は顔写真すら載ってねーからな、出久。お前どっから情報仕入れてきた」
出久がいつものモードに入ってる通り、そこには多数のヒーローたちが集まっていた。…チームアップでもするのか?
そしてここのオフィスのトップである、ナイトアイがが口を開く。
「あなた方に提供していただいた情報のおかげで、調査が大幅に進みました。死穢八斎會という小さな組織が、何を企んでいるのか。知り得た情報の共有とともに、協議を行わせていただきます」