ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」 作:ダシマ
第22話「実は軍に所属していた出久さん」
『もしも出久がどこかの軍隊に所属していたら』
それはある日の事だった。出久達がのんびり自分の教室で駄弁っているとても平和な時間だった。
「でねー」
「だはー」
そんな中、出久はというと…。
「……」
「探したぞ。出久」
出久の前に知らない女が一人立ちはだかっていた。黒のセミロングの少女で、深緑色の服を着ていた。
「…女傭兵ちゃん」
出久は少女の名前をつぶやいた。
「何故だ…」
「……」
「何故貴様は私の前から姿を消したのだ!! 貴様は私と一緒に逃げれば良かったのだ!!」
「いや、ヒーローになりたかったんで」
出久があっけらかんと言い放った。
「教官は元気にしてる?」
「ああ元気さ。私と同様貴様を探している」
「そうかい」
出久が口角を上げる。
「出久」
「…なんだい?」
「わが軍に戻れ。今の貴様ならトップは…」
「残念ながらそういう訳にはいかないのよ」
「何故だ…」
女傭兵の目のハイライトが消えた。
「今うちの学校大変な事になってて、学校を辞める事は許されないんだ」
「その学校も教官とおなじだな…!」
「ホント。やめようと思っても権力にものを言わせてもみ消すし、もうちょっとまともな組織はないのかと言いたい」
「ホントそうよね…」
空気が止まる。
「そういう訳だから諦めて」
「そういう訳にはいかない」
女傭兵が出久を睨みつけた。
雄英高校
「逃げてきました」
翌日、出久は何とかして逃げてきたことを報告した。
「それにしてもよくここが分かったなー…」
出久が一息ついていると、
「何の話だよ」
「いやあ、ちょっと昔の知り合いに会っただけの話だよ」
峰田が話しかけると出久が返答した。そして皆が出久を見た。
「あーこれ質問攻めされるパターンやな。話が長くなるから割愛で」
「え~~~~~~~~~~~!!!!?」
出久の言葉に皆が絶叫した。
「そんな事言わねぇで教えろよ!!」
「そうだ!! お前には報告する義務があるぅ!!」
「報連相!!!」
と、色々と騒いでいると、
「席つけ」
相澤が現れた。
「相澤先生」
「緑谷。オレにも詳しく聞かせろ」
「何かありました?」
「ねぇけど、場合によっては対策を立てる必要がある」
「いいですけど…もうちょっとプライバシー考慮してくれません?」
「色々考慮した結果、やはり話す必要があると判断した」
「いつ話せばいいですか?」
「今だ。手短に話せ」
「分かりました」
出久が口角を上げた。
「あれは僕がアメリカのとある軍隊に武者修行してた時に…」
「……(大汗)」
最初からツッコミどころが多い話だなぁと思った。
「あ、興味なさそうにしてるのでやめます」
「話せ(怒)」
相澤が激怒した。
「あの子って女!!?」
「女だよ」
「だったら猶更話す必要あるでデクくん!!」
「そうですわ!!」
ヒロインズも騒ぎ始めた。
「えーと…どっから話せばいいかなぁ」
出久がそう言うと、皆が出久を言う。
「まあ、アレですよ。訓練してた時に仲良くなった子ですね」
「ざっくり!!!(大汗)」
「これでいいですか?」
「その女は何故お前の所に現れた」
「聞いてないのでわかりません」
出久は普通に言い返した。
「そんなの決まっとるわ」
「出久さんを自分の所に連れて行こうとしてるんですわ」
「それしかねーな…」
「そうだよ!」
「れんらくさきとかきいてないの?」
「聞いてないね」
出久が腕を組んだ。
「どんな感じの奴なんだよ」
「えーと。黒髪のセミロングで身長は僕と同じくらい」
「おっぱいはでかいのか!!?」
「分かんない」
「分かんねぇ訳ねぇだろ!! パッと見てどうなんだよ!!」
峰田がヒートアップすると、
「峰田うるせぇ」
「せや」
「女子の前でデリカシーがないと思いませんか!?」
「本当に突き指してくれ」
「モテないよ?」
「そうね」
それ、君たちが言う? と出久は思っていた。
「まあ、次逢えるかなぁ…。あの様子だと軍に入ったままだし」
「……」
放課後
「さて、帰りましょうかね」
出久が立ち上がった。
「あ、デクくん! 一緒に帰ろう!?」
「そうですわ!!」
「いや、今日はやめとくよ」
「何でだよ!!」
「もしかしてあの女に会うの!!?」
「……!」
「皆と一緒にいると姿を現さないかもしれないから。じゃ」
そう言って出久はスイッチを押すと、消えた。
「えっ…?」
そして正門前にワープした。
「うん。こんな事もあろうかと作っておいた『ワープウォッチ』大成功だ」
ワープウォッチ
腕時計型ワープ装置。出久が中学の時に原形を作り、つい最近完成した。現在は登録した5か所までワープできる。
「さて…。あの子が来るかな…来てた」
出久が横を向くと、女傭兵がいた。
「やあ」
「逃がさんぞ。出久」
「そうかい」
出久が口角を上げて近づいた。
「また軍に戻れって言うのかな?」
「いや、それはもういいんだ」
「?」
「私と一緒に逃げよう」
「何かやったの?」
出久が首をかしげると、
「訓練を受けていた時に、あの女教官がいただろう」
「ああ。そういやいたねぇ」
「あいつが出久を狙っている」
「脱獄した訳でもあるまいし…」
「いや、そういう訳ではない」
「僕を夫にしようと?」
「そうだ」
「ええっ!!?」
女傭兵の言葉に、A組の面々が現れた。
「緑谷!! 一体どういう事だよ!!?」
「めっちゃ乳でっけぇじゃねぇか!! ラフな格好でエロい!!」
上鳴と峰田が反応する。
「……」
「何だ。このうるさいのは」
「僕の同級生。好奇心旺盛な人たち」
「配慮がない連中の間違いじゃないのか?」
「うっ…!!(大汗)」
女傭兵の言葉にグサッと胸に突き刺さる上鳴たち。
「そ、それはそうとアンタは誰なん!!?」
「出久さんとはどういう関係なんですか!?」
「私は…」
女傭兵は出久にくっついた。
「一緒に幸せになるって決めた関係」
「結婚するとは言ってないよ」
「死んでも渡さないから…」
女傭兵が出久を力強くくっつくと、お茶子たちの嫉妬の炎が燃え上がった。
「ああ。こりゃ僕は死ぬな」
「大丈夫」
女傭兵が出久から離れた。
「こいつらくらい、簡単に倒せる」
「なっ!!」
「何だとコラァアアアアアアアアア!!!」
爆豪が激昂した。
「かっちゃん。いたんだ」
「いるわ!!」
「お前の事は映像で見させてもらったが、個性に恵まれただけの勘違い野郎じゃないか」
「あんだとコラァァアアアアアアアアアアアアア!!!!」
と、このまま言い争いになったが、途中で駆けつけた相澤先生に全てを押し付けて、出久は逃げた。
「相澤先生にもたまには仕事させないとね」
「それでも主人公か!!!(大汗)」
「主人公です!!!」
おしまい
キャラクターファイル22
相澤 消太
抹消ヒーロー「イレイザー・ヘッド」として活躍しているプロヒーロー。
見た相手の個性を消す事が出来る力を持っているが、
ドライアイである為あまり長時間は使えない。
真面目で面倒見はいいと言われているが、肝心な時に他人に丸投げしたり、
説得力が無いとも言われている為、ヒーローとしての評価は分かれる。