ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」 作:ダシマ
第24話
ある日の事だった。
「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!」
一人の少女が部屋で叫んでいた。
「そんなの認めない!! ここまで来て今更婚約解消なんて…!!」
少女は憤慨していた。
「こうなったら…!!」
そしてある日の事。
「で、雄英高校まで来ちゃった訳か」
「そうよ。だって、私達結婚の約束をしてたんだから!!!」
出久と元婚約者が対峙していた。そして出久の後ろにはいつもの如くA組がギャラリーとしていた。
「け、けけけけけけっこん…!!?」
「出久さん!! どういう事ですか!!?」
お茶子と八百万が反応した。
「実はね。数年前にこの子の親が一方的に」
「一方的じゃない!! 本当にしてたんだから!!」
(あ、これしてない奴だな)
女子達は確信した。
「緑谷くん! 一体どっちなのかね!!」
飯田が口を開いた。
「してないわ。だって出久ちゃんのおばさんからそんなはなしきいてないもの」
梅雨が口を開いた。
「あなた誰!!?」
「蛙吹梅雨よ。出久ちゃんのクラスメイト。じつはこないだ、出久ちゃんのおうちにいったことがあって、そこでおかあさんともあったことがあるの」
「!!?」
梅雨の言葉に元婚約者は目を大きく開けた。
「あなた、おばさんにあったことがあるの?」
「……」
元婚約者が視線を逸らした。
「ほんとうにこんやくしゃなら、りょうけでかおあわせをするはずよ」
「す、する予定だったの!! でもする前に…」
「知ってるよ。破談になった理由」
「え!!?」
出久が口角を下げた。
「一体何があったんだ!?」
切島が聞く。
「あのね。この子と婚約する寸前までに行ってたのは本当だよ」
「!!?」
「この子が僕にベタ惚れして、権力者だったお父さんに頼み込んで、僕と結婚するように仕向けようとしてたんだよ」
「ええっ!!?」
驚く生徒達。
「そんなのインチキじゃねぇか!!」
「そうだよ!!」
「なるほどね…。だったらなおさら出久ちゃんをわたすわけにはいかないわ」
「くっ…!!」
ヒロインズが自分を睨みつけると、元婚約者は歯ぎしりした。
「そ、そんなの関係ない!! 婚約の約束が無くなったって…」
「だから約束…」
お茶子が言いかけると、出久が止めた。
「デクくん…」
「言いたい事はそういう事じゃないでしょ。君が本当に言いたい事は何?」
元婚約者が出久を睨みつけた。
「嫌…」
「……」
「あなたを他の人に取られたくない! 絶対に嫌!!」
「……」
という叫びが周りに響いた。
「…思ったんだけど、緑谷ってなんでこんなにモテるの?」
「主人公補正だつってんだろ」
峰田がぼそっとつぶやくと、爆豪が悪態をついた。
「は? あんただって公式チートみたいなもんでしょうが。あんたみたいなの、本当は原作第1話でフェードアウトすべきザコキャラじゃないのよ」
「あの、ちょっと言葉選んでくれませんか!!?(大汗)」
「あんだとコラァアアアアアアアアアア!!!」
爆豪が激昂した。
「こいつの事なんてどうでもいいの!! それより出久くん! 考え直してよ!!」
「ごめんなさい」
「緑谷は緑谷で即答!!(大汗)」
出久があっさり即答したので、クラスメイト達は焦っていた。
「ヒ、ヒーローになりたいんでしょ? それだったら私が協力するわよ。だってあなたの妻に相応しい女になる為に、色々犠牲にしてきたのに…」
「それは君のエゴだ」
「!!」
出久が口角を下げた。
「犠牲にした責任を人に押し付けたらダメだよ。本当はやらなくても良かったことなんだから。キミは人の事を考えてるようで…」
「う…うるさい!! うるさいうるさいうるさい!!!」
元婚約者は叫んだが、出久の態度は変わらなかった。
「飯田くん。ちょっと警察呼んできてもらえるかな。この子の住所結構遠いんだ」
「え…」
「い、いや!! 呼ばないで!!」
「じゃあ大人しく帰って」
「!!」
出久は冷徹に言い放った。
「い、いや…。どうしてそんなに冷たいの…? あなたはそんな人じゃ…」
出久の態度に元婚約者は狼狽えていた。
「今度問題を起こしたらお父さん…今の地位を失う事になるって言われたよね? それを分かってここに来たの?」
「!!」
元婚約者は青ざめた。
「そうなったらもう結婚どころじゃなくなるよ」
「……」
すると、元婚約者は涙を流して、その場を去っていった。出久は口角を下げた。
「み、緑谷…」
「最低だと思うなら、最低だと思っていいよ。女の子を泣かしたのは事実だ」
「!」
峰田の言葉に出久がそう答えると、皆がはっとした。
「だけど…。思い通りにならないからってこんな事をするようじゃ、どっちみち上手く行かないし、あの子の為にもならない。ちゃんと変わってくれるといいのだけど…」
「デクくん…」
ヒロインズは心配そうに見つめると、出久がクラスメイト達を振り向いた。
「ごめん。こんな事に巻き込んで…」
すると、切島が出久に近づいて、肩を抱いた。
「女を泣かすのは確かに許されねぇけど、男らしかったぜ」
「!!」
すると轟も
「そうだな。オレもお前が正しかったと思う。相手の事を考えての事だもんな」
「轟くん…」
すると、他の生徒も同じ気持ちになった。
「緑谷くん! 呼んできたぞ…」
「ああ、ありがとう。でももう帰っちゃった…」
「え」
後日
「でねー」
1年A組ではいつも通りに喋ってたりしていた。すると、
「緑谷」
相澤が教室にやってきた。
「相澤先生」
「お前に手紙だ」
「あ、はーい」
相澤が出久に手紙を渡すと去っていった。
「……」
出久は手紙をポケットにしまった。
「いやいやいやいや、読もうぜ。ここで読もうぜ」
「あの子からなんだろ?」
上鳴と峰田が即刻反応すると、すぐに注目が出久に向かった。
「ものっそい視線を感じる」
「何でもいいけど、お前もうキャラがすっかり変わったな…」
「原作通りだとすっごい流されるから」
瀬呂の問いに出久は手紙を読んだ。
『拝啓 緑谷出久様へ
先日は急に押しかけて、取り乱して本当にごめんなさい。
他のクラスメイトの皆さんにもそうお伝えください。
家に帰った後、両親やいろんな人にも怒られて、冷静になって初めて自分の過ちに気づきました。完全に出久さんの言う通りでした。
出久さんとの結婚はいったん諦めます」
「……」
結婚の事はいったん諦めるとあり、出久は読むのをいったんやめた。
(諦めてはいないんかい!!!)
ヒロインズは心の中でそう思っていた。
そして続きを読み始めた。
『ですが、私はまだ諦めてはいません。今度こそ出久さんの妻に相応しい女になる為、一回り成長してまたあなたの元に現れます。それまで楽しみにしていてください』
(もう来ないで!!!(大汗))
『もし彼女が出来ても、私は諦めませんし、即刻教えて下さい』
(全然反省してないだろ!!!(大汗)
出久が読めば読むほどヒロインズは段々嫌な気持ちになった。
『それではまた会いましょう。もしかしたら奉仕活動とかで一緒になるかもしれませんね。』
そこで手紙が終わった。そしてヒロインズは思った。
(絶対どさくさに紛れて既成事実を作る気だ!!!)
「当分はステイホームかな」
出久がそう思うと、
「そうやって!! 絶対そうした方がええ!!」
「何なら私の家でお仕事を…」
と、出久やヒロインズは対策を考えるのだが、この後スクールヒーローが色々頑張ってるという事で、雄英高校の評判が高くなるのは言うまでもなかった…。
「そういやあの子どこの学校に通ってるの?」
「聖愛学院って所だってさ」
おしまい
キャラクターファイル24
緑谷 引子(みどりや いんこ)
出久の母親。息子を無個性に産んでしまった事を嘆いていたが、
息子が思った他ポジティブだった為、それはそれで困惑していた。
ちなみに原作同様太っているが、出久が色々活躍してくれたおかげで、
安心しきってしまい、食べ過ぎてしまったのだ…。