ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」   作:ダシマ

36 / 50
第33話「出久の過去」

 

 クラスの空気がギスギスしたまま、放課後になった。

 

出久「さて、帰りますか…冗談だってばね」

 

 出久が帰ろうとすると、爆豪が止めた。

 

出久「え、そんな聞きたい?」

「当たり前だ!!!」

「クラスがギスギスになってるの分からんのか!」

出久「じゃあしょうがない。教えてあげ…」

 

 出久が教えようとしたその時、チャイムが鳴った。

 

『1年A組緑谷出久くん。1年A組緑谷出久くん。大至急校長室!』

 

 というアナウンスが流れた。

 

出久「……」

「さっさと行け!!!」

 

 クラスメイト達の怒声も全く気にせず、出久は校長室に向かった。

 

出久「おー怖」

 

 校長室

 

根津「緑谷くん…。突然呼んで済まないね…」

 

 根津は深刻そうにしていた。

 

出久「アメリカのヒーロー連盟になんか言われました?」

根津「言われたよ…。お宅の学校は生徒のプライバシーに配慮がないのかって…」

 

 根津が肩を落とした。

 

根津「でも、教育者としては何も知らないままという訳にも行かないんだ」

出久「そうですね。でも大したことじゃないんですよ」

 

 出久は普通に言い返した。

 

出久「校長先生も知っての通り、あの人たちは…」

根津「あ、ごめん。ちょっと待って」

 

 根津が止めた。

 

根津「そこにいるのは分かってるんだよ」

「!!?」

 

 根津の言葉にクラスメイト達と相澤が現れた。

 

出久「あらまあ」

根津「君たちの自主性は僕もね。評価してるんだよ。でも…」

相澤「生徒の事情を把握するのは担任として当然です」

根津「あのね。カウキングくんが君のそういう所が嫌いって言ってたんだよ…(汗)」

 

 相澤の発言に根津は肩を落とした。

 

切島「いや、もう本当に気になるんですってば!!」

上鳴「そうですよ!!」

 

 と、生徒がワーワー騒ぎ出した。

 

根津「相澤くん。あとでちょっと話をしようか(怒)」

相澤「いや、これはオレのせいじゃ…」

根津「君の責任でもあるでしょーが!!!(激怒)」

 

 

出久「まあ、ざっくり話しますと、昔の知り合い」

「ざっくり過ぎ!!」

「もうちょっと詳しく話して!!!」

 

 出久はクラスメイト、相澤、根津に昔の事を話そうとしたが、あまりにもざっくり過ぎた。爆豪と相澤が猛烈にイライラしている。

 

相澤「緑谷。除籍されたくなかったら真面目に答えろ」

出久「……」

根津「大丈夫だよ。除籍されるのは相澤先生だから」

相澤「何でですか」

根津「当たり前なのさ! 君が一緒になって生徒のプライバシーを聞き出そうとしたから、アメリカのヒーロー協会が激怒してるんだよ!!」

 

 根津の言葉に生徒達が青ざめた。

 

出久「説明が難しいんですよ…。まず、死柄木を倒したあの人たちの事について教える必要があるね」

切島「お、おお…」

 

出久「死柄木を倒した人たちは広島のヒーローチーム「WONDER BOY」だよ」

「!?」

 

 出久の言葉に皆が驚いた。

 

瀬呂「WONDER BOY…?」

上鳴「全く聞いた事ないぞ」

出久「うん。ヒーローチームっていうより、元々は個性を利用した便利屋みたいなものだからね。で、海外の大物ヴィランの討伐までやった事あるんだよ」

「!!?」

 

相澤「そのヒーローチームはオレも知っている。オレ達があの時出会った女みたいなやつがいただろ」

峰田「ああ…何で女じゃないんだ…」

 

 峰田の言葉を無視する相澤。

 

相澤「あいつとはちょっとした知り合いなんだよ。年はお前らと一緒だ」

「!!?」

相澤「で、オレが聞きたいのは緑谷。お前…ネスとどういう関係だ?」

出久「中学の同級生ですよ」

切島「そ、それは聞いた…」

相澤「その中学生活で一体何をしていた」

 

 と、相澤の言葉に出久は口角を上げた。

 

出久「僕がしていたのは…」

「……」

 

出久「WONDER BOYのリーダーである古堂和哉さんに師事をしていました」

 

 出久の言葉に相澤が反応した。

 

相澤「成程…。道理で強い訳だ」

出久「……」

 

 相澤と出久が見つめ合っていると、上鳴がキョロキョロ見渡して声を上げた。

 

上鳴「だ、誰だよ。その人…」

瀬呂「ヒーローチームって言ってるけど…聞いた事ないぞ?」

出久「そりゃそうさ。和哉さん達の活動は報道されないんだよ。圧力をかけてるから」

「!!?」

 

 出久の言葉にクラスメイト達が驚いた。

 

切島「圧力ってどういうことだよ!!」

出久「和哉さん達はね。『虹島』っていう小さな島で暮らしてるんだ。いちいち記事とかにするとヴィランとかが襲い掛かってくるから、公表しないように和哉さんがヒーロー協会に圧力をかけたんだよ。マスコミとかが来るからね」

「……」

 

上鳴「だけど結果的に来てるじゃねーか!」

出久「被害を最小限にしても来るものはくるの。あの人たち強いから。敵連合が襲い掛かったのだってそう。和哉さんと孫さんのお父さんがね、敵連合と何かしら因縁があるんだよ。そのお父さんはもう死んでるから、息子さんである和哉さんと孫さんが代わりになってるの」

 

 出久から告げられた言葉に生徒達は動揺を隠せなかった。

 

相澤「お前が古堂和哉に師事していたのはいつからだ」

出久「中学に入ってからです。そこから3年間みっちりとネスとともに切磋琢磨してました」

相澤「……!!」

 

 ヒロインズも出久を見つめていた。和哉の事も出久の過去も全くわからないけど、分かったのは出久も相当苦労していたという事である。

 

根津「話してくれてありがとう。緑谷くん」

出久「いえ、いずれ話そうと思っていたので」

相澤「ところで緑谷」

出久「はい」

 

 出久が相澤を見つめた。

 

相澤「奴らとは今でもつながりがあるそうだが…。ヴィラン討伐もしているのか?」

「!!」

出久「今はしていません」

「!!?」

 

 出久の言葉に皆が驚いた。

 

相澤「どういう意味だ」

出久「とは言っても、ヴィラン討伐や危ない仕事は基本的に和哉さんがしていて、どうしても人手が足りなくなった時に僕やネスが動員されていました。そして、弟の孫さんも」

 

 出久の言葉に相澤は絶句した。

 

出久「ですが、現在は雄英高校に通っていることもあって、和哉さんもその辺は配慮して僕に話を持ってこなくなりました」

相澤「本当か?」

出久「ええ。今後来る可能性はありますが」

 

 出久の言葉に相澤は歯ぎしりした。

 

相澤「今度来たらオレに教えろ」

出久「分かりました」

 

 出久の言葉にクラスメイト達が反応した。

 

爆豪「……!!」

 

 爆豪は出久の過去を聞いて驚いていた。自分ですらあまり太刀打ちできなかった敵連合。ましてやそのボスを倒した連中と一緒にいて、あそこまで強くなっていたことに。

 

 よりいっそう出久に対抗意識を燃やすようになったのは言うまでもない。

 

 

 

おしまい

 




キャラクターファイル33

カウキング

オリジナルキャラクター。
アメリカのプロヒーローであり、通称『シェリフヒーロー・カウキング』
マイナーヒーローであるが、実力は確かである。
飛鳥とは古い付き合いで、彼の警備のために来日する事がある。
雄英高校の事も知っているが、傲慢な態度をとる相澤に関しては快く思っていない。

個性:狙撃

投げたものや撃ったものにたいし、自分のエネルギーを加えることで
パワーアップさせることが出来る。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。