ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」   作:ダシマ

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第34話「色々あったけど、僕は僕のままに生きている」

 

 

 出久が話せる範囲で過去を話し終えて、皆が校長室を出た。相澤は根津に説教されていたが…。

 

「……」

 

 クラスメイトが出久を見つめていたが、出久は早歩きをして教室に向かっていた。

 

切島「まさか緑谷の奴…そんな凄い人に鍛えて貰ってたなんて」

瀬呂「ああ…」

上鳴「道理で強えー訳だ…」

 

 と、切島たちが感嘆していると爆豪は出久を追いかけた。

 

切島「爆豪!?」

 

 爆豪は教室に向かった。

 

爆豪「おい、クソデ…」

 

 しかし、そこに出久の姿はなかった。

 

爆豪「……!!」

「一体何をしてるんだい?」

 

 爆豪が横を向くと、物間、拳藤、鉄哲がいた。

 

物間「緑谷ならもう帰ったけど」

爆豪「あんだとぉ!!?」

 

 爆豪が物間の胸ぐらをつかんだ。

 

物間「何するんだい!! 相変わらずA組は野蛮だなぁ!!」

爆豪「るせぇあ!!」

拳藤「いや、ちょっとどうしたの?」

 

 と、拳藤が話しかけると切島たちが追いかけてきた。

 

切島「おい爆豪!! どうしたんだよ!!」

瀬呂「あれ? B組…」

拳藤「いや、状況が全くわからないんだけど、誰か説明して!!」

八百万「それが…」

 

 八百万が事情を説明した。

 

拳藤「緑谷が!?」

八百万「そうなんですの…」

物間「はっ! たかがプロヒーローにちょっと鍛えて貰ったくらいだろ? 気にする必要が…」

鉄哲「いや、此間のクラスマッチで緑谷にコテンパンにやられただろオレ達…(汗)」

 

 物間の発言に鉄哲が苦虫を噛むように思い出しながら突っ込んだ。

 

物間「そうだよ!! 僕達を笑いものにして楽しかったかいぃ!!?」

「それオレ達に言われても困るんだけど!!!(大汗)」

 

 物間も思い出して激昂したが、当事者でない為どう突っ込んだらいいのか分からなかった。

 

拳藤「それにしても…緑谷の奴、道理で強い訳ね…」

切島「ああ…。敵連合の親玉を倒すような連中と一緒だったら…」

 

 と、爆豪が激昂した。

 

爆豪「プロヒーローが何だ!! そんなの無くてもデクはデクだ!!」

物間「とかいいながら君。何回も彼に負けてるよね?」

爆豪「負けてねぇわ!!!(激怒)」

 

 爆豪が虚勢を張るが物間の冷たい視線は変わらなかった。

 

物間「…まあ。今ので君がどうして彼に勝てないかよく分かったよ」

「!?」

鉄哲「どういう意味だ物間」

 

 物間が口角を下げた。

 

物間「彼、確か個性ないんだったよね」

鉄哲「あ、ああ…」

 

 すると物間が背を向けて歩き出した。

 

物間「彼は彼なりに、自分の弱さと向き合ったんじゃない? 誰かさんと違って」

 

 そう言って物間は去っていった。

 

鉄哲「物間…」

 

 物間に言葉に皆が何も言えない状態で、爆豪は歯ぎしりをした。

 

お茶子「……」

 

 そんな中、お茶子が嫌な予感がしていた。

 

 その夜

 

出久「さーてと、そろそろ寝るか」

 

 出久が自室で就寝の準備をしようとしていると、電話が鳴った。誰からだろうと思いながら、出久は電話に出た。

 

出久「はい、緑谷です」

「あ、もしもしデクくん。麗日です」

出久「あら、麗日さん」

 

 電話の相手はお茶子だった。

 

出久「どうしたの急に」

お茶子「えっと…」

 

 お茶子は不安そうにしていた。

 

お茶子「雄英、やめへんよね?」

 

 という言葉に出久が反応した。

 

出久「今は分かんない」

お茶子「そうなん…」

 

 そこは嘘でも「やめない」って言って欲しかった梅雨だったが、出久の心情を察したため、何も言わない事にした。

 

出久「どうしたの? 昔の事がバレちゃったから、学校をやめると思った?」

お茶子「……」

出久「まあ、あの時みたいに何度もプライバシーの侵害をされたら、辞めさせられるかもだけど」

お茶子「!!」

 

 出久の言葉にお茶子が反応した。

 

お茶子「ごめん。そういうつもりじゃ…」

出久「まあ、何も教えてなかった僕も悪いけど、ちゃんと反省してね」

 

 と、出久が笑ってみせた。

 

お茶子「…デクくん」

出久「なに?」

お茶子「その…ヒーローはこれまで通り目指すのよね?」

出久「勿論。雄英じゃなくなっても目指すつもりでいるよ」

お茶子「……」

 

 お茶子は胸がしめつけられそうだった。

 

出久「もう分かるとは思うけど、僕ね。孫さんや飛鳥くんに何度も助けて貰ったんだよ。二人だけじゃないけど」

お茶子「!!」

出久「だからね。ヒーローになるっていう夢をかなえる事で恩返しがしたいんだ。無個性がなれる筈がないって笑い飛ばされた僕の夢を応援してくれた人たちだからね」

 

 出久が懐かしんだ。

 

出久「色々大変だったけど、孫さんには格闘を、飛鳥くんには技術を教えてくれた。そして、リーダーである和哉さんは生きる道を示してくれた。他の皆もそう。たくさんの人たちに守られて、ここまで来た。しつこいようだけど、引き下がるわけにはいかないよ」

お茶子「……」

 

 出久が見上げた。

 

出久「そう言う事だから」

お茶子「デクくん」

出久「?」

お茶子「その…一つお願いがあんねんけど」

出久「なに?」

 

 お茶子が意を決して言い放った。

 

お茶子「その人たちの中に、私も入れてくれへん!?」

出久「!」

 

 お茶子の言葉に驚く出久。

 

出久「え、いいの?」

お茶子「ええで」

 

 出久の言葉にお茶子が力強く返事した。

 

出久「ありがとう。それじゃ…」

お茶子「?」

出久「応援よろしく!」

 

 と、普通に言い放った。お茶子は一瞬あっけにとられたが、

 

お茶子「あ、うん! 任せといて!!」

 

 お茶子もそう返事した。

 

出久「あ、もう電話切るね」

お茶子「あ、うん! ゴメンね急に電話かけて…。やっぱり明日が良かった?」

出久「いや、八百万さん達から夥しいほどのメールが…」

お茶子「あー…」

 

 と、出久のスマホにはメールの通知が来ていたが、主に八百万、芦戸、耳郎から来ていた。梅雨は1回だけである。

 

出久「もうちょっと話す?」

お茶子「あ、はい。お願いします」

 

 二人は事もあろうに、そのまま通話し続けた。

 

 そしてどうなったかというと翌朝…。

 

八百万「出久さん!! どうして昨日返信してくれなかったんですか!?」

芦戸「そうだよ!!」

耳郎「これだと…梅雨ちゃんか麗日と電話してたのか?」

 

 八百万、芦戸、耳郎から詰め寄られた。

 

梅雨「わたしは1かいしかメールをおくってないわ」

耳郎「じゃあ麗日か!」

お茶子「えへへ…ごめんなさーい…」

 

 と、お茶子は笑ってごまかした。

 

出久「まあ彼女も反省しているので」

「お前が一番反省しろ!!!(激怒)」

 

上鳴「めっちゃ女子に言い寄られとるやんけぇ!!」

峰田「全国の男子高校生の夢をお前はぬけぬけとぉぉぉおおお!!!」

爆豪「オラァクソデク!! オレと勝負しろや!!」

出久「相澤先生の許可が取れたらいいよ」

爆豪「関係あるかあのセンコーの事なんざ!!」

相澤「大ありだ。さっさと席つけ」

 

 

 と、出久の学校生活はまだまだ続くのだった…。

 

 

相澤「緑谷。頼んだぞ」

出久「はい!!」

 

 

 

つづく

 




キャラクターファイル34

拳藤 一佳(けんとう いちか)

1年B組のアネゴ的存在で、物間のストッパー的存在。
彼女もある程度A組に対して対抗意識はあるものの、
物間みたいに行き過ぎた事はしない。
でもたまに見せる女の子らしい仕草は、男子の間で人気がある事は内緒だ。
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