ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」 作:ダシマ
そして朝が来た。
出久「……」
出久は起き上がってすぐに窓から見える朝日を見つめた。
出久「眩しい…」
支度を済ませると、レストランで朝食を取り、ホテルに戻ってチェックアウトを済ませた。
そしてインターンシップの試験会場となる虹島行きの船を30分待って乗り込んだ。
出久「ここに帰るのも久しぶりだな…」
出久がそう呟いていた。
「…おい、あそこにいるの緑谷じゃね?」
「あ、ホントだ」
A組の面々が別の船から出久を見ていた。ついてきたのである。
出久「うーん。あそこに八百万さんちの船があるけど、絶対来てるなー。絶対来てるなー。どうするつもりだろ」
船は30分後に虹島の港に到着した。
出久「さーて、ただいまーって感じなんだけど皆がいるしなー」
出久が船から降りてくると…。
「あ、出久くーん!!」
と、赤い髪の女性が手を振った。
出久「あ、未来さん!」
出久が未来と呼ばれる少女の元にやって来た。
未来「久しぶり! 元気にしてた?」
出久「はい」
と、出久と未来が話をしているのを陰からA組は見守っていた。
お茶子「誰…あの人…!!」
八百万「また女性が…」
芦戸「日向と椿だけじゃなかったんだね…」
耳郎(…胸は、仲間か)
梅雨「ゲロゲロ」
リューキュウ「流石出久くんね…」
ねじれ「違うよー。あの人は大空未来ちゃんって言って、孫くんの彼女だよ」
「!!?」
峰田・上鳴「彼女ぉ!!?」
峰田と上鳴がねじれを睨んだ。
ねじれ「で、和哉さんとも仲がいいから多分迎えに来たんじゃないかな。飛鳥くん入院してるから代わりに…」
リューキュウ「あ、そういやあのボウヤなら昨日退院したって言ってたわよ」
ねじれ「そうなんだ!」
リューキュウ「とにかく行くわよ!!」
芦戸「いや、何で普通にリューキュウいんの」
リューキュウ「細かい事はいいのよ!!」
と、A組は未来と出久を追いかけて東の方まで向かった。するとそこにはスタジアムが…。
切島「な、なんだこのスタジアム!」
リューキュウ「ああ。ここで1年に1回格闘大会が行われるのよ。天下一武道会みたいなやつ」
「!!?」
リューキュウ「で、出久くんは少年の部で準優勝だったわねぇ…」
芦戸「優勝は?」
リューキュウ「あのボウヤよ」
ねじれ「飛鳥くん」
「!!?」
リューキュウとねじれの言葉に三奈が驚いた。
上鳴「それはそうと…何かスタジアムに人多くね?」
「!」
そう、スタジアムの周りには沢山の見物客が来ていた。
「……!」
リューキュウ「私達も行きましょ!」
そしてスタジアムの中では…。
「皆さん! 大変長らくお待たせしました!! これより! エキシビションマッチを開催したいと思います!!」
女性アナウンサー・陽炎陽子のアナウンスで会場は盛り上がった。
上鳴「すげぇ…」
瀬呂「もしかしてお客さん…島の人たちか?」
陽炎「今回の対戦カードはこちらだ!!」
と、モニターに出久と孫の写真が表示された。
お茶子「デクくん!!」
陽炎「それでは両選手に登場してもらいましょう!!」
と、出久と孫が現れた。
八百万「出久さん!!」
芦戸「がんばれー!!!」
舞台の上で出久と孫が向かい合っていた。孫は黒い道着を着ているのに対し、出久は雄英のジャージだった。
陽炎「雄英高校ヒーロー科の生徒となって帰ってきた緑谷出久選手が古堂孫選手に挑みます!! それでは両者前へ!!」
孫と出久が前に出て、互いに礼をした。そして高台から和哉が見守っていた。
孫「かかってこい!!」
出久「お手合わせ。願いします」
陽炎が笑みをこぼした。
陽炎「いざ尋常に!! はじめ!!」
すると出久と孫が大地を蹴って、取っ組み合った。
「!!」
お互い離すと、出久がパンチとキックを繰り返して攻めていき、孫が拳で受け止める。そして孫が出久にパンチを繰り返すがとても速い。
「!!?」
陽炎『おおーっと!! しょっぱなから激しい攻防戦だ!! お互い譲らないぞー!!!』
あまりの激しさにA組の生徒達は絶句していた。
上鳴「な、なあ…。緑谷…何か滅茶苦茶強くね…?」
瀬呂「ああ…」
上鳴と瀬呂は言葉を失っていた。
障子「あいつ…もしかして、オレ達に対して全く本気じゃなかったのか…?」
「!!?」
皆が障子を見つめた。
青山「何か…本当の自分がさらけ出せたって感じだよね。今の彼…とても輝いてるよ」
常闇「ああ…」
常闇が出久の顔を見た。
常闇「気のせいかとても楽しそうだ」
障子「楽しそうどころか、笑ってるぞ。あいつ」
「!!!」
障子に言われて皆が言われたとおりに出久を見ると、孫の攻撃に苦戦しつつも、出久は確かに笑っていた。
相澤「まるで実家のような安心感だな…」
オールマイト「……」
変装している相澤とオールマイトも見守っていた。
オールマイト(緑谷少年…)
オールマイトが出久を見つめていた。
オールマイト(私は今まで君に個性を受け継がせたかった。だが、君は断り続けた…。その理由が今分かった)
オールマイトが笑った。
オールマイト(今の自分に誇りを持っている! だからどんな逆境が来ようともそうやって笑ってられるんだ! ならば私もその思いにこたえよう)
出久が地面に向かってパンチをすると、孫が飛び上がった。
「飛んだ!!?」
陽炎『おおっと!! 孫選手は何を仕掛けてくるのでしょうか!!』
爆豪達が空を見上げると、飛鳥が瞬時に陽炎の所に現れて、陽炎をお姫様抱っこして苦し、空を飛んだ。
「!!?」
陽炎「あ、ありがとう…」
飛鳥「いえ…」
孫「くらえ!!!」
孫が上から急降下すると、右手から巨大なエネルギーをまとった。
「!!?」
出久「磨旋鉄拳か!!」
出久が孫を睨みつけるとかわし、孫が地面に磨旋鉄拳を放った。すると大きな衝撃波が起こって、観客席にも突風が巻き起こった。
陽炎『出たーっ!!! 古堂孫選手の必殺技「磨旋鉄拳」!! 緑谷選手は果たして無事なのかーっ!!!』
「きゃあっ!!!」
「うわあああっ!!」
と、爆豪達は顔を覆った。
孫「どこだ!!」
孫がキョロキョロ見渡すと、出久が瞬時に孫の前に現れた。
孫「!!」
出久が孫の顔に向けてパンチをしようとするが、孫がバク転で緊急回避した。
孫「やるな」
出久「流石ですね!!」
二人とも精悍な顔つきで構えた。
お茶子「…す、すごい」
梅雨「すごいなんてレベルじゃないわ…」
ヒロインズはともかく、リューキュウも呆然としていた。
ねじれ「すごいすごーい!!! かっこいー!!!」
相澤「……」
相澤が出久を見つめた。
相澤「ここまでとはな…」
相澤も思わず笑みが生まれた。
つづく
キャラクターファイル48
大空未来
オリジナルキャラクター
孫の幼馴染で、出久とも面識がある。高校3年生。