ダシマ式僕のヒーローアカデミア「僕のハーレムアカデミア♥」   作:ダシマ

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第25話「私達があの子に惚れるまで ~梅雨・八百万・お茶子編~

第25話

 

 とあるカフェでA組女子はガールズトークを繰り広げていた。その中でどうして出久の事を好きになったのかという葉隠の質問に対し、芦戸、耳郎が答えた。

 

「それじゃ次は梅雨ちゃん!」

「ケロ」

 

 葉隠の言葉に梅雨が反応した。

 

「こうやってあらためていうのは、はずかしいわね」

「分かるよー」

「でもうちらも言ったんだから」

「それもそうね」

 芦戸、耳郎の言葉に梅雨は打ち明ける事にした。

 

「私が出久ちゃんにはじめてであったのは、きょねんのあきね」

 梅雨が思い出していた。

 

「そのとき、ちょうどおとうとといもうととかいものにでかけてたのよ」

「あー。そういや梅雨ちゃんって弟くんと妹ちゃんがいるんだっけ」

「そう。そしておとうさんとおかあさんがともばたらきで、ふだんいえのことはわたしがやってるの。たまにいっしょにそとにつれていったりすることもあるわ」

 葉隠の問いに梅雨が答える。

 

「で、そのときにヴィランがおそいかかってきたの」

「!!」

 

「わたしはおとうとといもうとをにがそうとしたんだけど、つれていかれてね…」

「そこで出久が助けに来てくれたんだね」

「そうなの」

 

 - 回想 -

 

「五月雨!! さつき!!」

「お姉ちゃーん!!!!」

「ヒャッハー!!! ストレス発散にガキに何かしてやるぜェ~~~~!!!!」

 と、大柄なヴィランが梅雨の弟と妹を抱えて飛び去っていった。

 

「……!!」

 どうしたらいいか分からない上に、あのまま弟と妹がヴィランに酷い目にあわされたらと考えてしまい、泣きそうになってしまった。

 

 そんな時だった。

 

「いや、何かするくらいは考えとこうよ」

「!!?」

 ヴィランが横を見ると、出久が並走していた。

 

「ヒィ!!!」

 そして出久がヴィランをビンタした。あまりにも強烈だったのか、ヴィランは一撃で気絶して、そのまま体制が崩れた。

 

「きゃーっ!!」

「うわああああああああああっ!!」

 ヴィランが手を離してしまった為、梅雨の弟と妹は宙を舞った。

「大丈夫」

 出久がカプセルを取り出して、下に投げると大きなマットが現れて、弟と妹、そしてヴィランを受け止めた。出久は普通に着地する。

 

「大成功☆」

 出久が親指を立てた。

 

「大丈夫かい? 君たち」

「う、うーん…」

「うぅぅぅ~~~~~」

 

「緑谷が来たで」

 出久はオールマイトのように言い放った。

 

「さて、親御さんの所に帰ろうか」

 と、出久がさつきと五月雨を梅雨の所に移動した。

 

「ヴィランはあそこにおいておいていいの?」

「プロヒーローがなんとかするでしょ。ていうかして貰わなきゃ困るんだけど」

 

 そして…

「あれが君たちのお姉さんじゃないのかい?」

「あ!」

「うん、姉さん」

「!!」

 梅雨が五月雨とさつきの存在に気付いた。

 

「五月雨!! さつき!!」

 梅雨が泣きながら二人とも走った。

「お姉ちゃん!! うぇえええ~~~~ん!!!」

 妹の皐月が梅雨に抱き着くと、梅雨が抱きしめた。

「こわかったわね…こわかったわね…」

 それを遠くから見た出久は口角を上げた。

 

「だれがたすけてくれたの?」

「あのおにいさん」

 五月雨が出久の方を指さしたが、出久が走って逃げようとした。

 

「ま、待って!!!」

 

「あなたおなまえは?」

「名乗るほどのものではございません。あなたは?」

「私は蛙吹梅雨よ」

「蛙吹さんか…」

出久が口角をあげる。

 

「おっと、バイトの時間だ。それじゃ!」

「あっ…」

「ありがとねー」

 と、梅雨の弟たちが手を振ってお礼を言った。

 

「待って!!」

 梅雨が叫んだ。

「?」

 出久が振り向いた。

 

「どうしたの?」

「その…こんど、おれいをさせてもらえないかしら?」

 梅雨がそう言うと、

「そりゃあ出来ませんね」

「でも、こっちの気が…」

 

「ヒーローが見返りを求めるもんじゃないですよ」

「!!」

 出久が口角を上げた。

 

「それよりも弟さんと妹さんをしっかり守ってあげてください」

「……!」

「それでは、失礼しまーす」

 出久は走り去っていった。

 

「……!!」

 

 

 ここで回想が終わる。

 

 

「すっかりやられてしまったわ///////」

「やっぱり苦労してるだけあって、何かそういうのあるかな…」

「うーん…」

 と、女子達が考えていた。

 

「あ、そういえば梅雨ちゃん」

「なにかしら」

 耳郎が梅雨に話しかける。

 

「その…弟と妹って結局緑谷に再会できたのか?」

「ええ。再会できたわよ。体育祭の時に」

「えっ!!? 全く知らなかった!!」

 

「もうね。二人とも出久ちゃんのだいファンよ。ヒーローになれなくても、ひとをたすけられるしごとがしたいっていって、弟なんかもうひっしにべんきょうしてるわ」

 梅雨が苦笑いした。

 

「やっぱりデクくん凄いなぁ…」

「ええ…。やっぱり努力家ですね…」

 

「それじゃ次はヤオモモね!」

「えっ? 私ですか?」

 八百万が困惑した。

 

「特に私は語れるようなものが無くて…」

「何で?」

「そういや家の車を治してもらったって…」

 八百万が頬を染めた。

 

「…一目惚れのようなものだったので//////」

 

 空気が止まった。

(え、何可愛いんですけど)

 と、お茶子たちはときめいた。

 

「うちもそんな感じやったなー。抱きかかえられたくらいで、自分でもチョロいなーって思ったんやけど、恋をするってこんな感じなんやなって…あははは…//////」

 お茶子も同調した。

「せやから八百万さんの気持ち、わかるで」

「麗日さん!!」

「まー…。語る所は語ってるから、良しとするか」

 芦戸が腕を組み、苦笑いしながら言った。

 

「でもなー。出久が…」

 芦戸がそう呟くと、ヒロインズが肩を落とした。ヒーローになる事しか見ておらず、自分達の事をそんなに意識していない事に。

 

「緑谷くんって凄く変だけど、真面目で努力家だよね」

「そうだね…」

 葉隠の言葉に皆が苦笑いした。

 

「構ってくれへんけど、頑張ってる姿はとってもカッコいいし…」

「努力している姿も見習わないといけませんわね」

「そうだな。あの頃の出久と全く変わってない」

「ああやって頑張ってるから、私達が好きな出久でいられるんだね…」

「そうね。ここはだまっておうえんしてあげましょう」

 

 皆が口角を上げた。

 

「さ、皆食べよう食べよう!!」

 と、芦戸が言うと、注文していたお菓子を食べる。そしてそれを一人の少年が口角を上げた。

 

 

『随分好かれてるようだね。出久』

「そう?」

 その夜、少年は出久と電話にした。

 

 

「同じ同級生として鼻が高いよ」

 

 

おしまい

 




キャラクターファイル25

蛙吹 五月雨(あすい さみだれ)

梅雨の弟。喋り方は姉にそっくり。
姉と買い物に行ってる最中にヴィランに襲われた所を出久に助けられる。
最近では出久の事を尊敬して、雄英高校に入学できるように勉強している。
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